その青年とは会って間もない。
仕事の関係で、2,3度少しばかり話しただけ。
ほとんど何も知らない。
マスクをしているので顔も分からない。
いつもの通り数分で済む用事を済ませた後
突然「古家さんは呪いって有ると思います?」と聞く。
真面目そうな方なので、それと車の停め方から植物にも優しい方と分かるので、たぶんまじめな質問なのだろうと感じた。
うかつな返事は出来ない。
「呪い」なんて語彙は私の日常には関係ないと思っていたので、よく分からない。
最近仕入れた情報から少しばかり返事をした。
「呪いと言うよりカルマじゃないかな?
カルマとか輪廻転生って知ってますか?」
青年「聞いたことあるような気がしますがよく分かりません」
(そうだろう。私だってよくは分からない。)
私はまだ小学校にも入る前から、神様って居るのだろうかと考えていた。
世界中にいろんな神様が居て、いろんな宗教が有って変だと思っていた。
最近、なんとなく神様は「ラの神様」かもしれないと思うようになっている。
羅針盤の「ラ」。
世界中の人の心の中に居て、人は一生かけてその神様を見出すのだ。
前世に犯した罪を、現世で償う。
それがカルマの一部。
それを助けるのが守護神とか守護霊とか、ご先祖様とか???
先日、京都の図書館で本を借りた。
閉館間際だったので、大急ぎとりあえずまだ読んだことのなかった梨木香歩の物を借りた。
「不思議な羅針盤」「僕は、そして僕たちはどう生きるか」「本当のリーダーのみつけかた」
これって、ラの神様の事じゃない?と思った。
色々な事は他人に聞くんじゃなくて、自分で考えるんだ!
青年に尋ねた。「ご先祖のお墓詣りしてますか?」
青年は知っているけれど墓参りはしていないとのこと。
私は、墓参りはともかく墓掃除には行った方がいい。
それから、ご自分の家とか身の回りは掃除した方が良い。
背中が丸くなっていたので、背筋を伸ばすように話した。
呪いなんて考えないで、カルマだとしたらどうやって乗り越えようか、
自分だけじゃ無理そうだったら、ご先祖様に「お導き下さい」くらいはお願いしてもいいんじゃない?
そんなことを少しばかり話した。
いったい何を呪いと思っているのかは聞かなかった。
きっと自分で何とか考えるだろうと淡い期待をしながら青年を送り出した。
この次に会う機会が有ったら、続きは聞けるだろうか?
本屋さんに行ったら、梨木香歩のこの本を買おう。
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