気ままに・思うまま

日々の小さな出来事を気ままに書きとめています

ぼくをまた生んでね

2008年08月28日 | Weblog

8月もあと数日となり、どことなく秋の気配が感じられます。
私は暑い夏、出かけるのも、動くのもおっくうという時、読書を 始めます。

何冊か読んだ中で忘れられない1冊があります。

『命のカレンダー』(松永正訓)を読んでいたら、さらにその中に 
『ママ ぼくをまた生んでね 小児がんの記録』
 大野芳さんが書いた小児がんの 記録がのっているドキュメントの一部です。
(以下、引用しました)

「ママ、ボクが死んだら、またボクを生んでくれる?」
「いいわよ」
「死ぬって、どういうことなの?」
「羽が生えて、天国に飛んでいくことよ。ママと二人で飛んで行くから、怖いことは
ないのよ」
(中略)
「ママは死んじゃだめだ。ママが死んだらボクは生まれないもの。すぐにボクを
生んでよ」
(中略)
「パパごめんね。ボク、頑張るって言ったけど、もう頑張れないよ」
「パパこそ、何もしてあげられなくてごめんよ。」

6歳の子どもが自分の死期を悟って言った言葉だそうですが、わずか6歳ですよ、
6歳でも自分の死期を感じ取れるのでしょうか? 衝撃でした。

『頑張るって言ったけど、もう頑張れないよ』
この言葉がいつまでも、私の心に残っています。