東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

東京臨海リサイクルパワー(TRP)微量PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会(第16回)傍聴しました~

2018年08月09日 19時50分54秒 |  PCB/DXN類など

東京臨海リサイクルパワー(TRP)
微量PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会(第16回)
1.日 時 :平成 30 年 8月9 日( 木 )1 5 : 30 ~1 7 : 0 0
2.場 所 :東陽セントラルビル 2階ホール 東京都江東区東陽 4-1-13
3.議 題
(1)微量 PCB 汚染絶縁油の処理状況について
(2)環境モニタリング状況について
(3)安全対策について
( 4 )その他

 

傍聴しました~

今回は、通常の処理状況や環境モニタリングの他にも、「火災発生」や「PCB廃棄物処理の運用方法の変更案」等など、盛りだくさんの議題ではあったが、、、淡々と説明は進み、ほとんど質疑もないまま、予定時刻にはぴったり終了した。それはそれでいいのだが、、当日資料などは、追って公開されるのだが、、

先ずは、火災の原因は、
TRPホームページでも簡単に「7月18日に発生しました火災の原因は、廃熱を回収するボイラーチューブから水が漏洩し焼却炉の圧力が上昇したことで、排ガスが逆流し、供給側でのごみの一部が燃えたためと判明しました。 今後は、ボイラーチューブの健全性の管理をより強化することで再発防止に努めます。」と報告はしているが、、、

資料では、火災発生の経緯や調査結果、推定原因、再発防止策など詳しく出ている。また、心配していた、火災発生時、微量PCB絶縁油の処理はしていなかったということである。それにしても、廃棄物処理施設での事故原因、こういう設備での常套句なのか、経年劣化、配管等の減肉腐食、、、大事にはならなかったようだが、、なにが起きるかわからない、最近は、廃棄物処理施設、廃棄物溶融施設、化学プラントなどでの大規模な爆発炎上事故もあるので、

前回の委員会で提案された、PCB絶縁油無害化処理運用方法の変更案
(1)ドラム缶による受入を可能にする。←取りやめ
(2)廃掃法上の低濃度PCB絶縁油(5,000mg/Kg以下)の受入を可能にする。←取りやめ
(3)焼却温度を1,100℃以上から1,000℃以上にする。
(4)都内以外の一般事業者保有分も受入可能にする。←取りやめ
は、(1)(2)(3)は、なしになった。(3)は継続して変更の申請手続きへ、
1,000℃以上に変更したい理由として、「燃焼温度の焼却設備への影響について」の資料が示された

また、今度はおもしろい提案、
おもしろいなどと言うとひんしゅくを買うかもしれないが、、、

感染性医療廃棄物焼却炉で低濃度PCB廃棄物の処理を検討
低濃度PCB絶縁油のドラム缶での受入検討は止めて、今後は、低濃度PCB廃棄物(固形物)の受入処理に向けた検討を始めるとのこと。ただし、現在の微量PCB認定施設はガス化溶融炉での認定だが、今回検討は感染性医療廃棄物焼却炉である。今後、低濃度PCB廃棄物を受入処理するための手続きや施設の整備を進めていきたいと~

また、この受入は、JESCO東京PCB処理事業所からの低濃度PCB廃棄物(運転廃棄物や処理物など)限定での取組ということであった~ 
東京事業所は、2013年頃から低濃度PCB廃棄物を無害化認定施設に払出をしているが、当初は、福島や富山まで運んでの処理だった。その後、処理施設も関東近県にも増えたが、最近は、もっぱら群馬の焼却施設(ロータリーキルン式焼却溶融方式及び固定床炉)となっている。年度毎なのか??入札で処理施設は決まる。しかし、TRPが認定施設になれば、目と鼻の先、運搬費用は安くなる分、価格が抑えられるので落札も可能だろう。まだ、先の話ではあるが、JESCOの処理事業が終了すれば、解体廃棄物も大量に出るので、、、しかしその頃、TRPの廃棄物処理施設も稼働から20年近くになっている?

感染性医療廃棄物の処理状況と、低濃度PCB廃棄物の固定床炉というのは同じようなシステムで行えるのかな?うまくいけばよいのだろうが、、、あまりにも近すぎて、台車でも運べそうな距離だけど、トラックでの搬入となっている~

どちらにしても、全国各地に低濃度PCB廃棄物無害化処理の認定施設は増えてきている。今のところ、大きな事故やトラブルを起こしたという話は聞かないが、、、PCBの無害化だけではなく、その産廃処理施設が環境に十分に配慮した安全な施設かどうかはとても気になる、、、くれぐれも、焼却灰飛散や火災など起こさないようにしなければ、地域住民の安全・安心には結びつかないので、、

とりあえず~

 
東京臨海リサイクルパワー株式会社
第16回微量PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会
  • 日時:平成30年8月9日(火)15:30~17:00
  • 場所:東陽セントラルビル 2階ホール

【議事】

  1. 微量PCB汚染絶縁油の処理状況
  2. 環境モニタリング状況
  3. 安全対策
  4. その他

【委員会概要】

  火災の発生状況・再発防止策、微量PCB汚染絶縁油の処理状況、環境モニタリング結果、安全対策の実施状況、PCB絶縁油無害化処理の運用方法の変更案等について報告・説明した。火災については、再発防止を確実に行い同じ災害を繰り返さないようご意見をいただいた。微量PCB汚染絶縁油処理については、問題無く処理が進められている事をご確認頂いた。安全対策の実施状況については、想定外の自然災害への対応を整理し、次回お示しすることとなった。運用方法の変更についてはご理解をいただき、実証試験の結果を次回ご説明することとなった。  

【配布資料】

資料1 議事次第【PDF】

資料2 地域環境委員会委員名簿【PDF】

資料3 第16回東京臨海リサイクルパワー株式会社による微量PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会説明資料【PDF】

資料4 第15回微量PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会議事要旨(前回分) 【PDF】

別紙 低濃度PCB廃棄物(固形物)の受入処理に向けた検討について【PDF】
別紙_資料1 低濃度PCB廃棄物(固形物)の焼却処理イメージ【PDF】 
別紙_資料2-1 低濃度PCB廃棄物の焼却処理条件の推移について【PDF】
別紙_資料2-2 
微量(低濃度)PCB汚染絶縁油無害化処理に関する焼却処理条件の推移【PDF】

別紙資料2_3  環境省による無害化処理施設の状況(焼却施設のみ)【PDF】

別紙資料3_1  焼却温度の焼却炉設備への影響について【PDF】

別紙資料3 添付1 産業廃棄物の処理施設概要【PDF】

別紙資料3 添付2 耐火材補修マップ【PDF】

別紙資料3 添付3 チューブ漏洩マップ【PDF】

別紙資料4 低濃度PCB固形廃棄物処理・微量PCB絶縁油燃焼温度変更申請手続き工程(案)【PDF】
別紙資料5 JFE環境株式会社と東京臨海リサイクルパワー株式会社の合併について【PDF】




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国東市(くにさきし)指定ご... | トップ | 都政新報 連載 23区ごみ対... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

PCB/DXN類など」カテゴリの最新記事