東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

23区 廃プラスチック焼却実証確認実施結果 周辺大気・焼却灰・溶融飛灰測定結果(グラフ)

2009年11月30日 22時34分34秒 | 東京23区のごみ

拡大グラフは~
http://www.k4.dion.ne.jp/~ecobag/23kugomi/data/jissyoukakunin/taikidxns.gif

●大気中ダイオキシン類濃度は、概ね冬場は高くなるというのを実証したような測定結果となっている。平成19年度の調査実施日は4月~9月が37%、10月~3月が63%。18年度と20年度は4月~9月、10月~3月調査は半々程度。

●上記のグラフは、東京二十三区清掃一部事務組合「廃プラスチック焼却実証確認実施結果(20清掃工場で延65回)」の周辺大気ダイオキシン類調査結果をグラフにしたものである。

●廃プラスチック焼却実証確認実施結果「周辺大気ダイオキシン類測定結果一覧」を年度別にしてみると~




●何でも平均してならすということは恐ろしいものである~平均してしまえば、平成20年度も都内平均値並みになってしまった!!




●東京二十三区清掃一部事務組合「廃プラスチック焼却実証確認実施結果」周辺大気ダイオキシン類調査は20清掃工場(1清掃工場周辺約5ヶ所)で延65回実施

●冬であれ、夏であれ、周辺住民はそこで日々生活をしているわけである。また特定の地域ばかりが高めなのも気になるところ。江東、墨田、練馬、足立清掃工場周辺大気のダイオキシン類濃度が全国平均や東京23区の平均値よりかなり高くなっているということはまちがいない。大気の環境基準(0.6pg-TEQ/m3)を超過した中防の0.62pg-TEQ/m3 の異常さがここでもはっきり 読み取れる。


■南南西の風がダイオキシンを運んでくる!PCB環境安全委員会

詳細は:http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/dca6ff8b5b36f87508f46d29e5504d48

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●あまり意味はないのだが、焼却灰と溶融飛灰処理汚泥の重金属類とダイオキシン類の測定結果をグラフにしてみた。(他にも変動のあるものを~工事中)

★各グラフは東京二十三区清掃一部事務組合「廃プラスチック焼却実証確認実施結果(20清掃工場で延65回)」から作成

●何でもかんでも一緒くたに焼却して、その灰を山元還元などというのも本末転倒とも思うが、それにしても、廃プラスチック混合焼却が本格的になって重金属類が増大するのは当たり前だとは思うが、こんなにも重金属がたっぷりなのだ!! 試験結果がたまたまなのか、通常はもと多いのかはわからないが、単位に注目!!全処理量でこれらを掛け合わせるとどれだけの量になるのか、おそろしや~ そしてひとたび事故やトラブルが起これば、それらの重金属のゆくえも心配である~



■焼却灰測定値
●焼却灰中の性状分析結果は、環境に直接的な影響を及ぼすものではありませんが、灰溶融処理設備や汚水処理汚泥処理設備の運転管理指標を得る目的から分析を行うものです。(東京二十三区清掃一部事務組合まとめより)


◆平成20年度焼却灰【ダイオキシン類(含有量)】
 31調査の平均 0.012ng-TEQ/g(最小0.00011ng-TEQ/g~最大0.058ng-TEQ/g)

  【平成17年度全工場測定値(参考)(単位ng-TEQ/g )0.00026~0.038 )


◆平成20年度焼却灰【総水銀(含有量)】
 31調査の平均 0.013mg/Kg(定量下限値未満~最大0.11mg/Kg)

 【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg)不検出~2.0】



◆平成20年度焼却灰【鉛(含有量)】
  31調査の平均 159.6mg/Kg(最小4mg/Kg~最大1,000mg/Kg)

  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 28~1,100】


◆平成20年度焼却灰【総クロム(含有量)】
 31調査の平均 255.3mg/Kg(定量下限値未満~最大570mg/Kg)

  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 94~470】

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■溶融飛灰処理汚泥:含有試験測定値


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 0.008~25 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 470~19,000 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 17~1,200 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 90~460 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考) (単位:mg/Kg) 7.8~42 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考) (単位:mg/Kg) 380~5,100 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 4,900~120,000 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考) (単位:mg/Kg) 440~1,400 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:mg/Kg) 1.0~6.5 】


  【平成17年度 全工場測定値(参考)(単位:ng-TEQ/g ) 0.0015~0.042】

■実証確認期間中の溶融スラグは全て溶出試験結果で埋立基準を満たしていた。

●特別管理一般廃棄物である飛灰(溶融している場合は溶融飛灰)を処理したもの(飛灰処理汚泥、溶融飛灰処理汚泥、スラグ)は、埋立処分に係わる判定基準として「産業廃棄物の埋立処分に係わる判定基準」(総理府令第5号)が適用される。
※1 一般廃棄物である焼却灰、汚水処理汚泥については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則」に定める維持管理の基準及び東京都の処分場における廃棄物の受け入れ基準で、熱灼減量が10%以下と定められている。
※2 ダイオキシン類の基準値はダイオキシン類特別措置法による。(焼却灰・汚水処理汚泥 3ng-TEQ/g)

■スラグの埋立処分に係わる判定基準と安全性の品質基準(JIS)の違いは~

詳細は:http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/ff4a0b3b478b79c1a4e3dfd4907178d1

●溶融スラグの「溶出基準・試験方法」は、埋立処分と再生利用(JIS)では試験方法が違う。実証確認実施結果はすべて埋立処分に関する試験方法で、埋立基準を満たしているかどうかの確認をしている。

●その間の溶融スラグ再生利用安全基準に関する試験結果がどうなっているか、公表されていない「溶融スラグ溶出試験結果(自主試験)」を情報開示請求で取り寄せて整合性(?)を確認した。この件はまたの機会に~


続きはまた~

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