東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

清掃工場の白煙防止装置は必要なのか?

2011年02月12日 08時30分07秒 | 東京23区のごみ

※有明清掃工場の白煙(2011/02/12 AM7:00)

今朝の最低気温は0度とかで~
曇り空でどんよりとして見えにくくはあるが
ベランダから見える有明と中央の清掃工場からは白煙がたなびいていた。
白煙防止装置をとめたわけではないだろうが、それ以上に外気が低いからなのだろう~

今の清掃工場、地域との融和とか、景観を損なわないようにとかで、施設の設計時には外観デザインに大変なお金をかけている。煙突も、いかに煙突らしく見せないかがポイント。有明清掃工場には時計までついている。外国から視察にきた人などは、まるで細長いペンシルビルかと見違うようだ。なのでその煙突から煙など見せるのは御法度なのであろう。

  
※中央清掃工場の白煙(2011/02/12 AM7:00)

各地の廃棄物焼却施設で、地球温暖化対策の一環として「白煙防止装置の運用停止」に取り組んでいる。以下、その一例↓↓

■白煙防止装置の運用停止の検討について
高知市公式ホームページ 2010年8月1日
http://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/66/hakubouteisi.html
 高知市清掃工場では,冬季に煙突から排出される白煙(水蒸気)を見えなくするために『白煙防止装置』を使用しています。この装置は,ごみの焼却により発生する熱を利用していますが,高知市では熱 ...

■白煙防止装置の運用停止事例 環境省
http://www.env.go.jp/recycle/misc/he-wge_facil/ref3.pdf
 比較は、白煙防止装置の停止を行った初日・最終日を除いて 1 月 6 日∼2 月 1 日までの. 27 日間で行った。 ①焼却ごみ量 .... に「白煙防止加熱器の運用停止」を説明した。その際、「白煙防止加熱器の停止は視覚的な. ものだけであること」、「停止 ...

■白煙防止装置の運用停止試験の実施について
印西クリーンセンターフ 2010年6月21日
http://www.inkan-jk.or.jp/creen/img/hakuboushiken.pdf
 白煙防止装置の運用停止試験の実施について. 印西クリーンセンター 工場長. 印西クリーンセンターでは、ごみの焼却から発生する熱を、発電、温水センター、地域冷暖. 房に有効活用していますが、場内で利用している蒸気の中には、煙突 ...

■白煙防止装置を止める実験
武蔵野市
http://www.city.musashino.lg.jp/cms/sisaku/00/01/54/00015405.html
* 現在のクリーンセンターには、煙突から白い煙が見えないように白煙防止装置が設置されています。 * 新施設には、地球温暖化対策の一環として、エネルギー節約のために白煙防止装置をつけないことを検討しています。

東京23区には清掃工場が20施設(現在稼働中)もある。
黒い煙がもくもくでは困るけど、エネルギーをかけて防止などせずに、
水蒸気くらい見えた方がいい。
清掃工場であらんことを見せしめたほうがいい!!
できることからやってみる必要があるのではないか。
もちろん地域の意向を聞きながら~

 




2011/02/28追記
排ガスシステム自体がよくわかっていないので、清掃工場にはみな白煙防止装置なるものがついていて、その運用を停止すればその分単純に CO2削減になるのかと思っていたら~ 排ガス処理方式が乾式処理の場合に、最終的に排ガスを再加熱して煙突からだす装置のことのようだ。
東京23区の清掃工場は全て排ガスは湿式処理なので、処理工程の中でそれと同じような効果があるので、特に白煙防止装置なるものはつけていないそうだ。

環境省の「一般廃棄物処理における地球温暖化対策の推進(ごみ処理施設における温暖化対策)」や「廃棄物処理施設の基幹的設備改良マニュアル」↓↓を今一度読み直してみた。

排ガス処理方式を湿式から乾式に変更するなどとなると、またまたいろいろあるのだろうから~ 武蔵野市の新クリーンセンターのように、建て替え時に総合的に検討しなければならないのだろう。~


■廃棄物処理施設の基幹的設備改良マニュアル
○ 蒸気の効率的利用
 排ガス処理のシステム変更等により、発電以外に使用される蒸気を削減し、蒸気タービン、発電機へより多くの蒸気を供給し、発電量を増加させるものである。
 低温触媒脱硝への変更、排ガス処理を湿式から高効率乾式への変更や、白煙防止装置の停止等があげられる。
 低温触媒脱硝への変更とは、触媒脱硝装置を低温触媒脱硝に変更することで触媒入口の温度を低温化し、排ガスを再加熱するための蒸気を削減又は、使用しないようにするものである。
 排ガス処理の高効率乾式への変更とは、既存の湿式排ガス処理を高効率反応消石灰やナトリウム系薬剤等の高効率脱塩薬剤を使用した乾式排ガス処理に変更するものである。これにより、排ガス再加熱用の蒸気を削減でき、発電用に供することで発電効率の向上が図られる。
 白煙防止装置を停止することで、白煙防止空気加熱用に使用されていた蒸気を発電用に使用することができ、発電効率の向上が図られる。ただし、白煙防止装置の停止には、地域住民の理解が必要となってくる場合がある。



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