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蛍光灯安定器からPCB(ポリ塩化ビフェニール)油漏れ、県研修センター /島根

2018年12月01日 21時31分38秒 |  PCB/DXN類など

島根県は、30日、自治研修所及び島根県教育センターが入る島根県研修センターの蛍光灯安定器から PCB 油漏れがあったと発表。

蛍光灯の安定器が PCB 含有と判明したが、PCB 油を拭き取ったティッシュ、ぞうきん等の汚染物は、法に基づいて特別管理産業廃棄物として廃棄すべきところ、すでに一般廃棄物としてエコクリーン松江に運搬、焼却処分されていたということのようだ。

環境省や経産省がPCB廃棄物の処理促進のためにいろんな施策を講じ、また、都道府県も安定器を含めPCB が使用された電気機器や製品の掘り起こし調査も実施している中で、、、またもやPCB使用の蛍光灯安定器からのPCB油の漏洩事故、、ほんのわずかな油漏れではあるが、それよりなによりPCB使用製品かどうかの調査は実施したことになっているのに、「調査漏れ」「見落とし」でそのまま使用していたという現実、そのような事例は大量にある可能性、、、都道府県の施設でこの有様では、、

 

島根県報道発表資料

平成30年11月30日分
0136   島根県研修センターにおける蛍光灯安定器からのPCB油漏れについて

 


島根県研修センターにおける蛍光灯安定器からの PCB 油漏れについて
      自治研修所及び島根県教育センターが入る島根県研修センター(松江市内中原町255-1)の蛍光灯安定器から PCB 油漏れがありました。
この処理にあたって、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づかない取扱いがありましたが、詳細は下記のとおりです。

1.経緯
   ・11 月 5 日(月)8 時 30 分頃、島根県研修センター内の執務室の床に直径 3cm 程度の油のようなものが付着していることを職員が発見し、ティッシュで拭き取り。
・11 月 6 日(火)8 時 30 分頃、同じ場所に直径 3cm 程度の油のようなものが付着していることを職員が発見し、蛍光灯器具からの油漏れと確認。油は職員がティッシュ、ぞうきんで拭き取り。委託業者が蛍光灯器具取り替え。
・11 月 12 日(月)、蛍光灯の安定器が PCB 含有と判明したが、PCB 油を拭き取ったティッシュ、ぞうきん等の汚染物は、法に基づいて特別管理産業廃棄物として廃棄すべきところ、すでに一般廃棄物としてエコクリーン松江に運搬、焼却処分されていた。

2.問題点
(1)  ティッシュ、ぞうきん等の PCB 汚染物を、法に基づかない方法で廃棄した。
(2)  島根県研修センター内の蛍光灯器具については、過去に調査し、PCB 含有器具は取り替えていたが、今回の事故により調査もれが判明した。

3.健康への影響
PCB 油が直接付着した者はなし。
拭き取り作業、蛍光灯器具の取替作業等を行った職員、委託業者社員に対し、健康診断を実施。健康への影響なし。

4.生活環境への影響
法に基づく指導監督権限を持つ松江市の見解は以下のとおり
(1)  拭き取りに用いたティッシュ、ぞうきん等の汚染物は、人の手に触れることなく、密閉状態で運搬されており、一般環境に漏れ出ることはない。
(2)  エコクリーン松江では、搬入されたゴミは高温で焼却されており、PCB は分解されることから、一般大気環境への影響及びエコクリーン松江周辺環境への影響はない。

5.今後の対応
(1)  島根県研修センター内の蛍光灯器具を再調査
(2)  保管している油漏れのあった PCB含有器具、PCB 汚染物については、定められた方法により廃棄
(3)  県有施設においては、平成 28 年度から PCB 含有器具の最終確認を進めていたが、今回の事故を受けて、改めて確認を徹底
(4)  万が一油漏れを発見した場合の対応方法(素手で触れない、汚染物がある場合は密閉して保管し、廃棄しない等)について、職員に周知徹底


参考
PCB(ポリ塩化ビフェニル)
      燃えにくく、電気絶縁性に優れているため、変圧器やコンデンサ、業務用照明器具などに使われてきたが、有害であることが判明したため、昭和 47 年以降は製造中止。

安定器
      不安定な放電現象を安定させ、始動(点灯)を助けるためのもの。PCB 含有安定器は、昭和32 年 1 月から昭和 52 年 3 月までに建設・改修された施設の一部で使用。

 

PCB含む蛍光灯の安定器の事故など拾ってみると、
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蛍光灯器具などにPCB含む安定器の使用は業務用のみ、
家庭で使用の蛍光灯などには使われていない~

 

 

 

 

PCB安定器(コンデンサ)を使用した照明器具

  • 製品についての個別のお問い合わせは各メーカーまでお問合せください。
  • 当工業会では個別の製品についてのお問い合わせは受けておりません。

昭和32年1月から昭和47年8月までに製造された、次の器具に使用されています。

蛍光灯器具(オフィス・教室用等) 水銀灯器具(髙天井用・道路用) 低圧ナトリウム灯器具(トンネル用)

具体的には、安定器の種類によりPCBコンデンサが使われています。
安定器の種類等は、「銘板」で確認できます。

蛍光灯安定器-器具本体に内蔵 水銀灯安定器(別置)-取付台・ポール収納ボックスに設置 低圧ナトリウム灯安定器-器具本体に内蔵又は別置

PCB使用器具のご確認方法

古い施設用の蛍光灯器具、水銀灯器具及び低圧ナトリウム灯器具がある場合。
内蔵されている安定器(または、照明器具)の銘板を確認してください。

銘板の例

銘板の例の図

 

銘板でメーカー名をご確認ください

 

銘板でメーカー名が
わかった

メーカーお問い合わせへ


詳細は~




環境省:Ministry of the Environment

 

各種通知等

 

 


 

環境省も、PCBが使用された蛍光灯安定器の漏洩や破裂事故等が起きる度に、各種通達をだしているが~


環境省 法令・告示・通達

●PCBが使用された蛍光灯安定器の破裂事故について(通知)平成26年10月16日

・福岡県警察第二機動隊食堂内(平成26年10月10日発生)

・北海道内の中学校教室内(平成25年10月発生)

・八王子市等の小学校(平成12年5月、10月発生)


業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器の事故に関する対策について

  • 公布日:平成12年12月13日
  • 生衛発1798号

(厚生省生活衛生局水道環境部長から各保健所設置市長あて(産業廃棄物担当部局扱い))

 業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器については、昭和四七年に製造が中止されているが、現在でも一部の施設において使用が続けられている実態がある。
 こうした状況の中、先般、八王子市等の小学校で蛍光灯の耐用年数を過ぎたPCB使用安定器が破裂し、PCB絶縁油が小学生の身体に付着するという事件が発生した。
 こうした事件は、国民の健康を保持するのみならず、環境汚染を防止する上で見過ごすことのできない事態であることから、政府一体となって対策に取り組む旨別添1のとおり閣議了解されたところである。ついては、貴庁においても、本閣議了解を踏まえ、左記の措置を講じるようご協力願いたい。

  1. 1 今回の事故における事態の緊急性、重要性にかんがみ、地方公共団体の管理する施設・事務所・事業所(以下「施設等」という。)における業務用・施設用照明器具に係るPCB使用安定器について、その使用・保管実態を調査(業務用・施設用照明器具に係るPCB使用安定器の範囲は別添2のとおり)し、原則として平成一三年度末までにその交換を終える等の安全対策(具体的な安全対策は別添3のとおり)を講じること。
  2. 2 1の措置を講じた場合は、処理が実施されるまでの間、取り外されたPCB使用安定器の厳重な保管(具体的な保管方法は別添4のとおり)を徹底すること。

別表
  業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器の事故に関する対策について

詳細は~

 

業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器の事故に関する対策について

業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器については、昭和47年に製造が中止されていますが、現在でも一部の施設において使用が続けられている実態があります(ただし、一般家庭用の蛍光灯には使用されておりません)。
こうした状況の中、先般、八王子市等の小学校で蛍光灯の耐用年数を過ぎたPCB使用安定器が破裂し、PCB絶縁油が小学生の身体に付着するという事件が発生しました。
こうした事件は、国民の健康を保持するのみならず、環境汚染を防止する上で見過ごすことのできない事態であるとの認識のもと、政府一体となって対策に取り組む旨別添参考1のとおり、その対策について閣議了解されたところです。
その中で、「環境庁、厚生省及び通商産業省(平成13年1月6日以後は、経済産業省及び環境省)は、PCB使用安定器に係る業務用・施設用照明器具の範囲及びその安全対策並びに保管の方法等に関し、ホームページ等を活用して広く情報を提供する」とあるとおり、業務用・施設用蛍光灯等のPCB使用安定器を含めたPCB全般の情報について、環境省及び経済産業省で広く情報提供を行うこととしました。
そのため、以下に、PCB使用安定器を中心としたPCBに関する情報を掲載します。
これらの情報がPCB使用安定器対策の実施、PCB問題への理解の深度化等に役立つことを期待しております。

◆関係資料◆

 

 

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