10月15日、令和2年度の紙リサイクルセミナーが開催されたようだ~
古紙再生促進センター「紙リサイクルセミナー動画配信特設ページ」で、当日の資料と youtube での動画配信を行っている。
公益財団法人古紙再生促進センター
紙リサイクルセミナー動画配信特設ページ
目 的
紙リサイクル分野における循環型社会構築への一助となることを期待して、新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、本年度も「紙リサイクルセミナー」を開催いたしまいた。
新型コロナウイルス感染防止対策として当日のライブ配信を行いましたが、ご視聴できなかった方用にセミナーの様子を録画配信いたしますので、紙リサイクルの維持・向上に資する本セミナーをご視聴ください。
開催日時 令和2年10月15日(木) 13:30 ~ 16:00
主 催 公益財団法人古紙再生促進センター
後 援 経済産業省
録画配信 10月16日(金)から29日(木)までの2週間
プログラム プログラム(PDF)
開会挨拶 (公財)古紙再生促進センター 代表理事長 谷川一郎
講演 I 「牛乳パック(飲料用紙パック)の回収状況」
全国牛乳パックの再利用を考える連絡会 代表平井成子氏
II 「中国古紙輸入禁止と市場の変化今後の古紙・段原紙市場予測」
山發日本株式会社 代表取締役副社長 藍瓊娥氏
III 「古紙回収状況と品質改善の取り組みについて~名古屋市の事例~」
全国製紙原料商工組合連合会 副理事長
株式会社石川マテリアル代表取締役社長石川喜一郎氏
閉会挨拶 (公財)古紙再生促進センター 副理事長 大久保信隆
司会 (公財)古紙再生促進センター 業務部長 中田広一
令和2年度「紙リサイクルセミナー」動画配信ページ
録画配信 10月16日(金)から29日(木)までの2週間
令和2年度「紙リサイクルセミナー」テキスト
さっそく気になる講演を開いてみた~
資料だけでなく、ぜひ youtube も併せてみてください、、、とてもわかりやすい、
● 中国古紙輸入禁止と市場の変化今後の古紙・段原紙市場予測<テキスト><動画>
● 古紙回収状況と品質改善の取り組みについて~名古屋市の事例~<テキスト><動画>
講演内容、とてもよかった、、、
専門分野はいまいちよく理解できなかったが、特に気になった部分のスライドから抜粋、、、
講演 Ⅱ 「中国古紙輸入禁止と市場の変化今後の古紙・段原紙市場予測」
山發日本株式会社 代表取締役副社長 藍瓊娥氏
藍瓊娥氏のお話し、、日本語だったのでよかった、、
(山發日本株式会社は台湾の製紙メーカーの系列なのかな)
中国の環境規制、古紙を含む固体廃棄物、「2020年末までに輸入0を目指す」に関連して、それでは、中国は、古紙輸入ゼロで製紙原料をどのように調達するのかは、昨年、一昨年のセミナーなどでも度々講演があったが、、、年度末まであと数ヶ月となっての見通しなど、、、
中国市場<環境規制後の市場の変化>
古紙不足に対応する中国市場:禁止された輸入古紙に代わり、再生パルプ、段原紙輸入、木材パルプ輸入量が増え古紙の不足を補填しているという。また国内古紙回収量も増加。一方で米中貿易戦争や薄物化の浸透で紙・板紙の消費量は伸び悩み、原料の代替えや原紙の輸入により古紙不足は解消されつつあると、、、
・ 再生パルプの輸入量は2年間で約6倍
・ 20年の段ボール原紙輸入量は1~6月で322万tと前年度比214%と急増
・ 東南アジアでの段原紙増産
・ 国内古紙回収率の改善 2019年、中国国内の古紙回収量 5,244万トン、回収率 49.0%
16年32省に一か所づつ試験的に政府主導の回収ポイントを設置、20年は46都市に於いて分別回収の実施・義務化を完了した。25年までにすべての都市に於いて資源ごみの分別回収を目指している。
(日本の場合、2019年の国内の古紙回収量は1,979万トン、回収率は79.5%なので、いかに中国国内の古紙市場が大きいかということがよくわかる、、、)
次の古紙市場へと成長する東南アジア
中国資本での東南アジアでの段ボール原紙、再生パルプの生産、
「日本古紙輸出先の変化」、このグラフ、とてもわかりやすい!!
2020年は見込み、
今後の古紙・段原紙流通予測
今後の市場予測
今後世界の古紙はインド・東南アジアが中国に代わるマーケットとなる。日本の古紙も東南アジアが主な販売先に。とはいえ、今後は、東南アジアも中国同様な環境規制も始まるだろうし、、、AIなど取り入れた自動選別が普及すれば、欧米の古紙の品質もさらによくなるなどなど、、、、、
講演終了後の質疑も要チェック、、、、
中国国内の古紙が高いというのは意外だった、、、
日本の古紙は品質はよいが、。。
感想
いろんな問題はあれど、
この先、国内需要向けであれ、輸出向けであれ、、、
さらなる「品質のよい古紙」が求められるのは必須であろうな~
講演 III 「古紙回収状況と品質改善の取り組みについて~名古屋市の事例~」
全国製紙原料商工組合連合会 副理事長
株式会社石川マテリアル 代表取締役社長 石川喜一郎氏
かつての、名古屋市のごみ非常事態宣言、行政サイドからのお話しはよく聞くが、、、こうして、「古紙回収」にからめての話しははじめてかな。それも古紙業界の方から、、、
石川喜一郎氏のお話しよかった、、、
古紙回収推進も、行政サイドはごみ減量、製紙メーカーは良質な古紙の安定供給、それぞれの目的の調整役を古紙問屋さんが担ってと、、、また、名古屋市から、焼却能力の縮小に併せて、ごみ減量施策の一環として古紙業界にも相談されるというのがうらやましかった、全市域で集団資源回収の実施へ、、
名古屋市の古紙回収、ひもで縛って出すが基本とか、中身のみえる出し方が品質の向上にもつながって、、ただし「雑がみ」回収は紙袋に入れて、、、
名古屋市は、いわゆる23区で実施している古紙の行政回収はなし、
学区毎の集団回収がスタートとか、、、、
古紙回収サービスとして、集団資源各戸回収、常設ステーションの設置。
常設ステーション設置に反対意見などもあり設置するまでに2年かかったとか、、
今では市内100か所に設置とか、
この「Jブランドラベル」というのもはじめて聞いたような気がする、、
あと、中部製紙原料商工組合は「段ボール」と「雑誌」のみ輸出しているという話しも、、、
古紙品質認定制度もいろいろあるのだ、、、
全国製紙原料商工組合連合会
★優良性評価事業について★
全原連では業界基盤事業の主事業として,下記の「優良性評価事業」を実施しています。
この事業は 公正性(フェアネス)
適法性(コンプライアンス)
透明性(情報公開とマニフェスト)
の三つをコンセプトとして構築しております。
古紙商品化適格事業所認定制度
古紙商品化適格事業所 一覧表
古紙リサイクルアドバイザー認定制度
日本古紙品質認定(J-BRAND)制度
本制度は日本の古紙品質維持向上を目的として,定められた品質管理手法によって品質が一定基準をクリアしている古紙に「J-BRAND認定」を与える制度です。
内外の古紙利用促進及びそれを通じて環境貢献を進めてゆこうという制度です。再生資源の品質認定制度としては世界で初めての制度でもあり、国際的にも注目されています。
平成22年度実施予定で,初年度は「段ボール古紙」と「新聞古紙」が第一次認定品目に決定しています。
これら「古紙商品化適格事業所」「古紙リサイクルアドバイザー」認定制度は「J-BRAND」 認定を支える制度であり,また,「J-BRAND」認定制度を合わせて三位一体の制度でもあります。