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岡崎市中央クリーンセンター、溶融スラグJIS認証 安全確保で利用促進へ

2012年06月01日 19時12分42秒 | 溶融炉、スラグ

☆ブログへのコメント頂いたおかげで、一覧表の補完・一部修正ができて10施設業が埋まった。岡崎市のニュースも探してきた。

こうして一覧をみると、認証取得施設は、関東より西の地域が多い。関東地方は相模原のみでよかった。JISの基準、重金属類の溶出量試験や含有量試験の基準はあれど、JISとしては放射性物質はフリーパスとなるのだろうか。東北や関東地方、福島原発事故由来の放射性物質、溶融処理では大半が溶融飛灰に移行で、スラグにはほとんどいってはいないようだが。それでも地域によってはセシウム濃度も多くなる。(福島では、溶融飛灰 73,000Bq/kg、溶融スラグ5,470Bq/kgもあった。)

災害廃棄物検討委員会では、クリアランスレベル100Bq/Kgを満足していれば、広く一般に再利用、これを基準に考えれば、コンクリート、アスファルトなどの「スラグの質量比を考える~※1~~セシウム濃度でも流通可」などといっている。23区の場合は、埋立処分場での利用の他は、ほとんど用途がないので、堂々と、「現在製造しているスラグは、一般には提供していません。」となり、利用先がないのが幸いしている。

■溶融スラグ JIS認証 安全確保で利用促進へ
岡崎市中央クリーンセンター 最終処分場延命も

東海愛知新聞 2012.5.31
岡崎市は30日、昨年4月に稼働した中央クリーンセンター(板田町)で製造している再生資源物「溶融スラグ」のJIS(日本工業規格)認証を受けた。品質が保証されたことで市は、溶融スラグの利用促進を図るとともにごみ最終処分場の延命を見込んでいる。(竹内雅紀)
溶融スラグは、廃棄物などを焼却したあとの灰などを1200度以上の熱で溶かし、水で急冷し固めた物。側溝や境界ブロックなどのコンクリート用細骨材や道路舗装などのアスファルト用細骨材として使用されている。
中央クリーンセンターでは、ガス化溶融炉を採用して最大1800度の高温で溶融スラグを製造。完全溶融のため安全性が高く、最終処分で埋め立てる灰の量も少ない。ごみ1トンにつき約100キロの溶融スラグを製造。昨年度の製造量は1万1388トンだった。JIS取得により、1トン当たりの販売価格を50円から100円に値上げ。市が発注する公共事業には市製造の溶融スラグを使用するという。
取得したのは、コンクリート用の「JIS A5031」とアスファルト用の「JIS A5032」。全国で10番目、県内では3番目となる。有効期限は3年で、検査をクリアすれば更新される。


一応、東京二十三区清掃一部事務組合「溶融スラグの利用促進等に関する方針」を改正し、「スラグの放射能濃度については、放射性セシウム濃度(セシウム134及びセシウム137の合計値。以下「放射能濃度」という。)が100Bq/kg以下のスラグを有効利用の対象とする。」としている。(関東地方も、放射能汚染の影響は、ほとんど東京止まりで、神奈川県はそれほどでもない。しかし、相模原市、災害廃棄物の広域処理を検討していて、溶融スラグを道路の舗装材などに再利用の検討などというニュースも入っていた。)

災害廃棄物広域処理ガイドライン
※1製品中の放射性物質濃度がクリアランスレベル(100Bq/kg)を満足していれば、広く一般に再生利用できることになるが、このクリアランスレベル基準に考えると、プレキャストコンクリー製品に質量比50% でスラグを再利用する場合、スラグの放射性物 質濃度は200Bq/kgまで利用可能。また、アスファルト混合物としての再利用する場合、スラグの質量比を10%とすると、スラグの放射性物質濃度は1,000Bq/kg以下まで利用可能ある。

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