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中之条町の木質バイオマスボイラー、焼却灰から環境基準10倍超(16mg/リットル)の六価クロム検出

2022年09月11日 12時45分23秒 | ごみ全般/環境政策

群馬県の中之条町が役場庁舎など3カ所に設置している木質バイオマスボイラーの焼却灰から環境基準の10倍以上の六価クロムが検出されて、ボイラーの稼働を3カ所とも停止しているという報道、、、(参考「環境基準10倍超、六価クロム検出 中之条町の焼却灰 /群馬」)

金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準(埋立処分に係る判定基準)
燃え殻・鉱さい・ばいじん(溶出試験)
六価クロム化合物1リットルあたり1.5ミリグラム以下

今回の中之条町の木質バイオマスボイラー焼却灰、環境基準10倍超の六価クロムというのは、バイオマス燃料に問題があったわけでないようだ。上毛新聞「バイオマスボイラーの焼却灰から六価クロム 基準の10倍、3基停止 群馬県・中之条町」によると、、炉に使われているステンレスの高温燃焼で六価クロムが溶出となっているので、、、しかし、そもそも、高温で燃やす炉から重金属が溶出というのも基本設計自体がナンセンスだ、、、、

ちなみに、JESCOの東京PCB処理施設の高温・高圧(温度:370℃圧力:26.5MPa)の水熱酸化分解反応器は、材質インコネルからそれ相応の六価クロムが溶出し続けているので、施設内部で六価クロムの処理を行っている~


温暖化対策、再生可能エネルギー等という触れ込みでバイオマス、バイオマスばやり、、、
いまやいろんなバイオマス発電もあり、、
全国各地のバイオマス発電でもいろんな事故やトラブルが起きている、、

再生可能エネルギーと言えども、何かを燃やすことには変わりない、、
廃棄物焼却施設のような厳しい環境規制もない、、

大気汚染防止法におけるボイラー規制も、今年の10月1日から「ばい煙発生施設のボイラー「伝熱面積」の規模要件を撤廃」という規制緩和もあり、、

また、同じく環境省の規制改革というか規制緩和、、バイオマス発電で出た「灰」も、本来産廃である焼却灰を地盤改良材に再利用OKともなっている~

 

関連(本ブログ) ブログで取り上げるバイオマス発電トラブルも氷山の一角か、、
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