goo blog サービス終了のお知らせ 

東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

宮田秀明摂南大学教授「定年退官記念講演の集い」 環境汚染物質と歩いた38年

2009年07月19日 23時12分10秒 |  PCB/DXN類など

■宮田秀明摂南大学教授「定年退官記念講演の集い」
 環境汚染物質と歩いた38年

 皆さま ダイオキシン問題ではたいへんお世話になっております摂南大学の宮田秀明教授は、今年3月31日をもって学校法人常翔学園摂南大学薬学部を定年退職されましたが、4月から引き続き摂南大学の学長付客員教授として勤務しておられます。
 3月10日に摂南大学で行われました宮田秀明教授の最終講義は、「環境汚染物質と歩いた38年」との演題で、カネミ油症事件に端を発したPCB及びダイオキシン類の検出から、その後大きな社会問題にもなった産業廃棄物の焼却に伴うダイオキシン汚染問題など、38年間の研究生活を通じて出会った様々な環境汚染物質による環境問題についてお話しをされています。
 残念ながら、この貴重なお話しを聴講する機会を得られませんでしたので、ぜひとも東京で市民を対象にお話しをしていただけないかお願いしましたところ、ご快諾をいただくことができました。
 つきましては、下記のような内容で講演の集いを開催しますので、ぜひともご参集下さるようお願いします。
(講演会呼びかけチラシより)


日 時:7月18日(土) 午後1時開場、1時半開会
場 所:池袋勤労福祉会館 大会議室 東京都豊島区西池袋2-37-4
 

主 催:止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク
共 催:東京23区廃プラ焼却原因裁定首都圏連絡会


●宮田先生のお話を聞いてきた。PCB製品(カネクロール)に生成副産物として微量のポリ塩化ジベンゾフランの含有を発見、カネミ油症原因油中に大量のポリ塩化クワッターフェニル(PCQ)を世界ではじめて発見したこと、当時の分析計は1回36時間寝ずにの繰り返し、カネミ油症原因油中に含まれる塩化化合物の特異的組成の解明などなど~そこまでに至る実験や分析の繰り返し。当時のことを懐かしそうに、大変だった状況をお茶目に、猿の扱いや、コンピュータがない時代、昔は面(?)を出すのにも厚紙をその形に切ってその重さを量って~とか~お話しされた。お人柄がにじみでた~ちょっぴり関西弁がとてもよかった。そして後半はダイオキシン類の調査・研究などについて~

●質疑応答の最後の方で~『中西準子氏(「環境ホルモン空騒ぎ」新潮45、1998年12月号掲載?)が、宮田先生の調査結果(母乳中ダイオキシン類の濃度)を名指しで非難し、何ら回答がないとしていることについてどう思われるか?』との質問に対し、中西氏から直接聞かれたことはないのでよくわからないが~と前置きした上で、数値の捉え方について今の分析の精度と昔の分析の精度では一千万倍(?)もの感度がちがうというようなことを淡々とお話しされた~

●あたりまえのことではあるが、その時々の学説、調査結果、研究データ、その時代背景、調査対象などをわかった上できちんと応用しないことには~ なにも学者間の名誉毀損問題だけではなく、マスコミや私たち市民運動にも言えることであろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「環境問題はなぜウソがまか... | トップ | 入札公告大田清掃工場建設工... »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

PCB/DXN類など」カテゴリの最新記事