東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

東海第2原発:廃棄物処理建屋で白煙 セラミックフィルターの予熱器部分から /茨城

2012年01月13日 10時49分15秒 | 放射性廃棄物など

※写真は日本原子力発電株式会社「東海第二発電所」ホームページより


東海第2原発、
放射性廃棄物焼却施設の「セラミックフィルター」の予熱器部分から白煙が上がったというニュース

何ごとも過小評価
火災ではなく発煙事象、爆発ではなく異常燃焼、事故ではなく事象、、、
メルトダウンしても冷温停止、制御不能の手探り状態でも事故収束

■東海第2原発:廃棄物処理建屋で白煙 セラミックフィルターの予熱器部分から /茨城
‎毎日新聞 - 2012/01/13
 12日午前11時半ごろ、定期検査中の東海第2原発(東海村)の廃棄物処理建屋(放射線管理区域内)で、放射性廃棄物の焼却時に出る煙から放射性物質を除去するために通す「セラミックフィルター」の予熱器部分から白煙が上がっているのを、作業員が発見。同機器の稼働を停止したところ、間もなく煙は止まった。外部への放射能漏れや、作業員への被ばくはなかった。
 日本原子力発電によると、同日午前11時42分に、念のため同建屋内にある廃棄物焼却関連設備全ての運転を停止したという。原電は、予熱器に何らかのトラブルがあったとみて、発煙の原因を調べている。【大久保陽一】


セラミックフィルター
原発施設の放射性廃棄物焼却炉はやはり、セラミックフィルターなのだ、
小出先生がよくいわれている、
「高性能のフィルターであれば99.99%除去できる」と~
ただし、温度や熱に強い「セラミックフィルター」で現地で試験焼却のテストをとか、
(それを前提に、試験焼却なしで受入れ焼却してる東京都には抗議するとも)

セラミックとグラスファイバー
23区清掃工場のバグフィルター、素材は「グラスファイバー」だと聞いたことがあるが、
陶器とガラスの違い? 温度何度まで耐えられるかの違い?
そもそもごみ焼却炉は、放射性物質は想定していなくとも、
ダイオキシン類対策など各種有害物質除去を前提にしてのバグフィルター
ごみ焼却はダイオキシン類対策のために高温焼却であれ、高温の排ガスではバグフィルター通せないので、その手前「減温塔」で排ガスを急冷(ダイオキシン類の再合成も防止)している。ごみ焼却炉に付随する、公害防止対策のための「排ガス処理設備」にもいろんな処理方式はあるようだが~ このバグフィルターについても、過去には、(熱による)破損事故、そしてバイパス問題などいろいろあったようだが~ 

原発施設の焼却炉は、セラミックフルターで、排ガスを冷やすのではなく、逆に、フルターを予熱ということはあらかじめ暖めておくのだ~ そうしないと割れてしまうのかな?(ド素人考え)
そのあとは? 放射能とるだけに重点を置いているのだろうか? 以前の別口ニュースでは原発施設の廃棄物、溶融炉で処理というところもあったような記憶があるが~



12日、13日と、連日の火災騒ぎ~

■東海原発で火災=処理施設で煙「影響なし」-茨城 時事通信2012/01/13

■日本原電:保安院、5件目の火災で厳重注意 毎日新聞2012年1月14日

■日本原電:半月で事故3件 東海原発で黒煙、県が厳重注意 /茨城 毎日新聞 2012/01/14


原子力発電所施設内での放射性廃棄物焼却について
どんな焼却炉なのか、どんな排ガスフィルターなのか、気になってネットで調べてみた。所詮は焼却施設、東海第2原発に限らず、けっこうトラブル報道もでてきた~


言わずと知れた福島第一原子力発電所の
「雑個体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉設備)」はニュースによくでてくる、只今、タービン建屋地下の高濃度の放射性物質を含むたまり水を貯蔵中。また、集中廃棄物処理施設のプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]間のトレンチにおいても放射性物質を含む溜まり水発見とか~

■福島第一原子力発電所の状況<タービン建屋地下のたまり水の処理>
(平成24年1月12日)東京電力株式会社


いわゆる放射能をおびた“運転廃棄物”の焼却処理なのかな?
■雑固体廃棄物焼却設備系統図
↓↓一次フィルタ、二次フィルターと二段階

日本原子力研究開発機構HPより(PDF)


■放射性廃棄物の解体・減容処理
第1棟:解体分別保管棟 第2棟:減容処理棟


解体分別保管棟と減容処理棟は、低レベルの放射性廃棄物の容量を小さくして安定させ、増え続ける保管量を抑えながら、将来の最終処分に対応するための施設です。

やはりプラズマ溶融炉↓↓



東京電力 電気・電力辞典

■雑固体廃棄物焼却設備
原子力発電所からいろいろな廃棄物が出ます。使用済みの樹脂やゴム、靴、ヘルメットなどの固体廃棄物を処理するのも大変なことです。こうした燃えにくい雑用品を焼却し、容積を小さくして管理するための設備が東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に完成する予定です。この設備で焼却すると容積は1/20~1/35となり、廃棄物の貯蔵保管の量が大幅に削減されます。
(下線渡辺 ↑↑これも溶融炉のことでは?)

原子力特集 (技術資料)
■放射性雑固体廃棄物のプラズマ溶融技術
(神戸製鋼技報/Vol. 53 No. 3(Dec. 2003) 61)
1.プラズマ溶融設備の概要
 プラズマ溶融設備では,不燃物のうち,主として施設解体で発生したコンクリート(鉄筋などの金属を含む),焼却灰および廃フィルタなどを溶融する。
 処理はバッチ式であり,2 トン/ バッチの処理を1 日2 回実施することで,4トン/ 日の処理を実現する。

ドラム缶ごと投入して溶融↑↑ 
PCB処理施設の溶融処理も同様
昨年9月、フランスの核関連施設での溶融炉爆発事故も電気溶融炉となっていたので、プラズマ溶融かもしれない。



■東京電力株式会社東通原子力発電所
放射性廃棄物の処理について(平成22年9月原子力安全・保安院)



ちょっと検索しただけで、↓↓焼却設備のトラブル

■福島第二3号機 雑固体廃棄物焼却設備における火災(2006年2月13日)
■浜岡原子力発電所 可燃性固体廃棄物焼却炉排ガスからのごく微量な放射性ヨウ素の検出について(2005年7月28日)
■伊方発電所 雑固体焼却設備の不具合について(2005年5月30日)
■伊方発電所 雑固体焼却設備袋詰装置油圧ユニットからの
オイル漏れ他2件にかかる報告書の提出について
(2003年11月7日)
■核燃料サイクル開発機構 雑固体廃棄物焼却炉の異常燃焼による焼却灰の漏えい ふげん発電所(2003年7月4日)
■島根原子力発電所 雑固体廃棄物焼却設備での発煙の原因と対策について(2000年6月21日)
■柏崎原発廃棄物焼却炉で放射性の灰が建家内に(1998/ 9/28)

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