奈良在住の若手塗師、阪本修さんの漆の器。彼の器は「漆っていいよね」と布教するに当たり、非常に巧妙な戦略をベースに作られているように感じて注目いたしました。
ご覧の通り、とてもカラフル。
漆のしっとりした色合いや手触りを知っている人にすると、何やらプラスチックっぽい印象にも映りかねないほど、洋風の色調。そして、形状はスタッキング出来る洋食器そのもの。
これを見た時に思ったのが、
「普段、漆を使ったことがない方で、手に取る気にもなったことがない若い方に、漆と思わないで使ってもらえないかな」ということ。
もしかすると、木の器と思わずに
手に取る方もいるかもしれません。
漆を広めたいと言いながら、本末転倒?
いえいえ、そんなことないのです。
木地に直接漆を染み込ませて下地代わりとする「搔合せ」技法で作られているので、手に取ると、器の表面に木地の木目が感じられます。
使っているうちに「ああ、これは木の器なんだ」「漆ってこんな感じなんだな」とジワジワっと分かってもらえるはずなのです。
自分のライフスタイルやファッション、感性を変えてまで、よく知らないものをわざわざ買って使う人はいないですからね。
それと知られず、その方の日常に紛れ込んでいけそうな阪本さんの漆の器は、遅効性の成分で、気付いた時にはすっかり漆ファンになっちゃうというストーリー(黒笑
食洗機や電子レンジはNGですが、傷を怖がったりせず、手入れに神経質にならずに、おおらかに使っていただけたらと思います。
同色で組にしてもよし、好きな色を組合せてもよし。
色遊び、楽しんで下さい。
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