

輸入品でも品質に変わりはございません。でも国内で生産する設備やノウハウを手放すと、次に再開が出来なくなるものはたくさんありますよね。そういうもののひとつが樟脳だとわたくしは考えております。
原材料のクスノキ→林業とも関わる製品でもあるし、今作っているメーカーさんは小規模設備でコンパクトに生産しているので、各地の林業と結びつくことがあれば参考になるはずなのです。
現に、屋久島の樟脳生産は、宮崎と福岡のメーカーさんからの技術共有があって生産が開始されています。
樟脳の防虫成分=芳香成分なのですが、これがスーッとした爽やかな香りで、頭がスッキリする感じ。湿布に使われているカンファー(カンフル剤の成分)が香りの素で、アロマ効果でスッキリいたします。
セルロイド(世界初の高分子プラスチック)の原料でもあったので、明治大正の頃は外貨を稼いだお品。
樟脳はクスノキを原料としますから、国内のクスノキを切り尽くして困った頃合いで日清戦争で割譲された台湾のクスノキを使って、セルロイドの国産化も進めたとか。
今は「防虫剤」ぐらいしか用途が浮かばない樟脳ですが、100年ほど前は幅を利かせていたイケてる原料系だったんですよ(豆知識
横道それた。現在の暮らし向きに合っている樟脳の使い道とすれば、「防虫剤」「芳香剤」辺りなのは確か。
下駄箱や押入れなど、空気がこもりやすい場所に芳香剤として入れると、開けるたびに爽やか。衣類につく虫以外にもGとかGとか、Gとかも嫌がるにおいなので、人は爽やかを楽しみ、虫を寄せ付けないという用途が思い浮かびます。
空気より重いので、密閉性の高い容器に入れ、開け閉めしなければ残り続けます。揮発した気体は視認不可ですが、香りがすればそこに成分があるのが分かりやすい成分。今どきは蓋付きの衣装ケースでウールや絹物を選んで樟脳といっしょに保管されたらと思います。
樟脳は、空気に晒すと飛んで行って繊維上に残ることはありませんから、そこがまた重宝。
薬局で多く売られている殺虫剤系の防虫剤は水洗いしないと繊維に残り、そのまま着ると肌に成分がついて過敏な方は肌荒れを起こしますから、その点でも樟脳は優秀だなと思います。
ケーシー療法に使う方もいらっしゃいます。病院ではよく分からないぼんやりした不定愁訴にケーシー療法試して効果があった方からクチコミで広がったようで、当店にもケーシー療法に使えますかとよく問合せがありました。 使えますが、これは薬ではありませんから、自己責任でお願いします。
大袋と小袋あります。
ケーシーの方は小袋の方で十分ですよ。
通販→https://wazakka-kan.jp/kusunoki/