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お鍋で炊いたご飯

2015年12月08日 | 結婚 松山

26歳の時、

毎日毎日両親に早く結婚しろ!

誰でもいいから結婚しろ!と言われて、

疲弊していた私に、とうとう父が、

「大根の値段も知らんようじゃ恥ずかしいけん、一人暮らしをせいっ!」と

突き放してきました。

正直、23才の頃は、早くこの家を出たいと思っていましたが、

26才になった私は、反抗する気力もなく、

家はやっぱり楽だから、

このまま居すわらせてもらおうと思っていた時だったので、

えぇっ!そうきたか・・・と意表をつかれた思いでした。

一晩考え、

自分のお給料で生活できるか、問答し、

翌日職場の就業規則を調べて、住宅手当が出ることや、

貯金残高を見直して、出来る!と判断した私は、

すぐに物件探しをして、

両親に1人暮らしを7月からしますと宣言しました。

本当にするとは思っていなかったようで、

父は動揺して、母は心配だと泣き出しましたが、

私の意志はかたく、物件も見つけたし、一緒に見に行ってほしいというと、

承諾せざる負えなかったようです。

家電製品をそろえる時に、

母が、餞別だと白物家電は揃えてくれました。

でも、炊飯ジャーは節約してお鍋で炊いてみなさい!というので、

お鍋でのご飯の炊き方を練習して、

1人暮らしがスタートしました。

スタート初日からいろいろありましたが、

自分のお給料で生活ができ、

結婚しろと言われることなく、

自由な生活が楽しかったのを覚えています。

でも、すぐに、

長く付き合った彼に去られ、

どん底の寂しさが押し寄せ、

仕事に行く以外は引きこもり生活が1年続きました。

失恋からようやく立ち直ったころ、

同期の女性も1人暮らしを始めたいというし、

私もこの寂しい部屋から早く脱出したいしで、

隣同士で暮らせる物件探しをはじめ、

街中になんだ?というような、

それはそれはおしゃれな物件をみつけ、

そそくさと引っ越しをしました。

この引っ越しが私が変われた要因でもあると思います。

やっぱり、住むところは大切ですね。

引っ越しを手伝ってくれた友人たちは、

私の失恋をものすごく心配して、

何とか頑張ってほしいと言う気持ちで手伝ってくれたようです。

あの時のご恩は、

いつかお返しできることがあるといいなと思っています。

引っ越してからは、寂しいとは思わなくなり、

どんどん外に遊びに出れだし、

新しい人間関係も築いていけるようになったころ、

今の主人と出会い、交際するようになりました。

そして、手料理を振る舞ったとき、

お鍋で炊いたご飯を美味しい美味しいとほめてくれました。

 

話は長くなりましたが、

「チャレンジしたことは、いつか必ず良い結果をもたらす、

だから、失敗を恐れず、些細なことからチャレンジしよう!」

という事がいいたかったのです。

 

 

 

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