ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

日本歌曲研究会・作曲家 伊藤康英先生を迎えて①

2018-12-12 21:09:25 | 講座・レッスン
今日は作曲家 伊藤康英先生
を迎えての日本歌曲研究会❣️


先生の歌曲の中から
比較的初期のものを集めて

春宵感懐
あんこまパン(3楽章)
思いの丈を
私と小鳥と鈴と
さくら横ちょう
チョコレートダモーレ(2重唱)
きりなしうた(2重唱)


について

この歌を作ったとき、
何を考えて作曲したのか

というお話や2組ずつの公開レッスン。


しかも先生自身のピアノ伴奏で❣️❣️


という何とも素晴らしい講座でした。



やっぱり作曲家自身のピアノには
音楽のイメージやテンポ感が滲み出ます。
特に先生はピアノをオーケストラのように
楽器まで想像して弾いているので色彩豊か。
聴いているだけで、
曲の世界が広がるのです。


先生自身は

歌い手が歌いたいように歌う事が大切!

とピアノ伴奏に頼らず
自分の解釈をしっかりだして、とか
良い声、素敵な和音が響いているときは
楽譜になくても少し長めに伸ばしていい、

とか仰っていましたが
そんな判断もこうやって
作曲家の言葉を直に聞いた後ならでは。


私は一番目に歌いましたが
リズムが正確すぎるので
言葉に合わせていい、と
言われました。


なるほど!


調もあげても良さそうでしたが
一音あげたら高音がぬけなかった。。
恥ずかしい💦💦


先生が日本語を読んで


フォークソングのリズムではないか!

とか

これはスイングなのでは!

とか

さくら横ちょうの歌詞の言葉の
はる、宵、さくらなどの子音
h,y,sの美しさを時間をかけて
発語してほしいから
音価を長めにした、
というその結果の難しいリズム!や



あんこまパンのなかの
言葉のリズムの変拍子、
その中でも誇張したい、
大事な言葉は長めの音価になってるとか



とにかくきちんと考えられて
作曲されているのに
あの柔らかさ!


そして先生は
楽譜通りにやらなくても
それも面白いね!と仰るところ。



歌手の人は大抵いい加減に歌うから、
と言いつつ、
それも計算の上で楽譜をかいていらっしゃる。



とにかく楽しかったです。

来月はあんこまパンを歌う予定なので
今日は兎に角、勉強になりました!

次回の講座も楽しみです😊😊


このコンサートで
あんこまパンの二楽章と三楽章を歌う予定です。
是非、素敵な伊藤康英作品、
皆さんに聴いてもらいたいなぁ。







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