ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

ドイツ歌曲のshwaの扱い:第5回 ドイツ語歌唱発音講座

2018-05-30 08:20:04 | 講座・レッスン
昨日の夜は池袋の東京芸術劇場
シンフォニースペースにて
第5回 ドイツ語歌唱発音講座
が開催されました。


バリトン歌手、小森輝彦さんによる
講義と公開レッスンです。



今回はドイツ歌曲の語尾の処理で

rを巻くか巻かないか
曖昧母音shwaの歌い方
リエゾンするかしないか

などなど。


そしてその前に
昨日は日本人の気質についての興味深いお話。。


前回の 切断

についてはこの1ヶ月、
練習の中でよいメンタルを持つことができました。


ホントです✨✨



今回の日本人の気質の話

それらが歌曲を歌う際にも
発音や声を思い切って出していく際にも

こんなにやっちゃっていいの?

というブロックやストップになるのだな、
という事がよく分かりました。


どうしてもどこまで、どう歌いますかと
許可を求めてしまったり

こう歌わなければならないという
義務になったり


mustからwantに感じて歌うようにしたい!


と楽しく紹介してくださる小森輝彦さん。



講座の雰囲気もずーっと暖かです。


話逸れますが
ヨガの先生が、家でヨガのポーズをとるより
ここでやる方が効くのよ、と仰るのです。


みんなの良い気が満ちているから
ここにいるだけで身体がよくなる、と。



このドイツ語歌唱発音講座も
小森さんの

楽しくなければ音楽じゃない!

という暖かい雰囲気から
教室全体に音楽に身を置く幸せが広がって
受講者全体が良い刺激、良い変化をもらえるのじゃないかな、と思います。



で、昨日の話の中の
shwa シュワー の話。


今朝になって初めてshwaを調べました。
英語の、アクセントのない曖昧母音で
アクセントの発音がしっかりしていれば
この発音は バナーナでもボナーナでも通じるとか。



なるほど、だからshwaの発音が
いろいろな音に聞こえても
幅があっても許されるという事なんだ。



よく語尾の曖昧母音shwaで
弱く発音する、という認識で歌うので
自分のドイツ歌曲が
繊細すぎる、こじんまりした感がありました。


レッスン受講者の一回目の歌唱で
うん、そうなる。
と思ってしまうのですが、
小森さんが具体的に
息のスピードを一定にするとか
shwaで弱めないとか
1フレーズ1カラーで
どこからニュアンスを変えるのか
細かく提案していくと
とても違う、スケールの大きい歌曲になりました。



あれ、デジャヴ感。。。



そうだ、山田耕筰の病める薔薇だ!


やはりリヒャルト シュトラウスに影響を受けた山田耕筰の作品はアプローチがドイツ歌曲と一緒です。日本歌曲の繊細さだけでは成り立たない、のはこのドイツ歌曲のshwaを含めた作り方が参考になりそう。





次回は8月から9月ごろ。


昨日の講座をいかして
演奏をしていこうと思います!




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