ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

オペラ演出を考えるweek

2018-05-16 08:28:21 | 講座・レッスン
今週はオペラ演出家による作品解説、講習会、トークセッションが月曜、火曜、木曜日と入っている

オペラ演出を考えるweek

となっております❗️


5/14,15は新百合ヶ丘の昭和音大北校舎にて
先月チェネレントラを演出なさった
フランチェスコ・ベロット氏による
『ベルカント講習会』


コシ ファン トウッテを題材に
登場人物の名前の由来、原作、などからキャラクターを設定したり、立ち方、動き方の基本や指揮、照明の意識、各場面の実際の演出をつけながらの指導、レチタティーヴォの歌い方など、基本から応用までを分かりやすく見せてくださいました。


そして5/15,5/29は演出家 平尾力哉氏による
椿姫見どころ解説。

2回に分けて椿姫の台本、作曲の成立の時代背景、原作のデュマフィスの話、一幕から平尾氏が自分が演出する際に鍵となる楽譜の読み解き方、など豊富な知識と経験を語ってくださいました。

お姉様でピアニストの平尾はるな氏もいらして、開演前に素敵なお話を聞かせてくださいました。




次回は5/29です。私も参ります。
ご興味ある方は是非!



そして明日は先月伺った

OPERA ART ACADEMIA 2018

私達の課題を考える

と称して
演出家 岩田逹宗 氏
作曲家 加藤昌則 氏
歌手 大山大輔 氏
そして田尾下哲 氏

のトークセッションがあります。

どんなトークセッションになるか、
楽しみです。



http://tttc.jp/news/


私の周りの演出家は
作品の時代背景、台本、
そして楽譜を読み解いて
そこから導かれる自分の演出の考えを
歌手に伝えてくださるので
どう動く、どこに立つ、何をする、
よりも舞台にいる意味、動く動機が
音楽と結びついてわかりやすいです。


最近は楽譜が読めない方が
演出を付けることもありますが
その時は楽譜を読める演出助手が
その橋渡しをしているようですね。



台本を作曲家が読みとって曲をつける。
まずはこれが一次解釈で
その音楽を演奏者、指揮者、演出家が
どう演奏するか、どう動くか
二つが素晴らしく結びつくと
唯一無二の舞台になる。
それをいつも目指しているから
同じ作品が上演されても
同じにはならないオペラ。


演出家の楽譜からの解釈の導き方を参考に
自分の舞台や歌曲演奏に生かしていきたいと思います。


皆さんも興味のあるものに行ってみてください❗️






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