おにかさごとその仲間たち

ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理やワインのご紹介&スタッフのひとりごと

新生「ねいろ」

2013-08-14 19:24:11 | ワイン
オリジナルワイン「ねいろ」が新しく生まれ変わって登場しました!

6月25日のblogでお伝えしましたように、長い間ご好評をいただいておりましたが、在庫が無くなってしまったために販売をいったん終了しておりました。
改めて、完売に御礼申し上げます。

「ねいろ」はヴィニ・ラコントとカーヴ・ロンドがコラボした企画商品。
この企画を続けていくために、新しい「ねいろ」を探して参りました。
ワインの選定はカーヴ・ロンドにお任せし、厳選された何本かのワインをスタッフ全員でテイスティングし、その中から選び出したのが新生「ねいろ」です。



エチケットはそのままなので、見た目は以前のものと変わらないように感じられます。
よく覚えていらっしゃる方は、キャップシールがワインレッドからホワイトに変わったことに気づかれるかもしれませんね。
肝心の中身についてご紹介します。

フランス、ボルドーにあるシャトー・ロック・ドゥ・ペルブック(Chateau Roc de Pellebouc)が手掛けているワインです。
ロック・ドゥ・ペルブックは、ドルドーニュ川とガロンヌ川の間にある地区、アントル・ドゥ・メールにあります。
ドルドーニュ川右岸にある世界遺産の街、サン・テミリオンから数キロに位置する場所です。

シャトーの歴史は古く1785年から続く古城で、今は使われていないが昔の醸造所跡などが残り、近年外壁の奥に埋められていた歴史を感じさせる古いチャペルが発掘されました。

畑は現在リュット・レゾネ(減農薬栽培)を実施。
シャトーの正面に広がる南向きの緩やかな斜面の一面すべてがこの畑で飛び地の部分は極少量だそうです。

醸造方法はクラシック。
樽熟成は行わず、すべてステンレス発酵・熟成。

果実の甘く、華やかな香りが魅力的。
カシスのような風味、ほどよいボリューム。
タンニンは溶け込んできています。

アペラシオン名:ボルドー2010
ブドウ品種:メルロー90%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%

EAT WINE! TOYAMA2013

2013-08-08 18:24:55 | 掲示板
北陸最大級のワインイベント、「EAT WINE! TOYAMA イート・ワイン・トヤマ」が今年も秋に開催されます。
もう恒例となりつつあるこちらのイベント、2013は昨年よりもさらにパワーアップしているようです。
なんと80種類もグラスで飲むことができるということ。
長蛇の列ができるほどに目玉のスペシャルワインも気になります。
詳しくは公式ブログをチェックしてみてくださいね。

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ヴィニ・ラコントでも「イートワイン」のお得な前売券を販売中です。
お出かけされる方は、ぜひ予めご購入を!



今年のポスター、なんと2種類あります。
やはり縦貼りが正解ですよねー。
この、あざとい感じ、いいです。
けっして盗んで行かないでくださいね!

夏のグラスワイン

2013-08-07 20:11:02 | ワイン
今週よりグラスワインのリストを変更しました。
ご案内が遅くなりましてすみません。

初夏のグラスワインでは、湿度の高い梅雨を意識してすっきりとしたものを多くオンリストしていました。
夏となり、今回は太陽を感じるようなしっかりしたお味のワインを加えています。
イタリア、トスカーナよりブルネッロの弟分、ロッソ・ディ・モンタルチーノを。
また南仏ローヌ地方より、ラテン語で「歓声と喜悦」(joconditas)に由来するジゴンダスを。

そして、何より目を引くのが新しい「ねいろ」です。
スタッフで選定し、新しいものが決まりました。
改めて詳しくご紹介させていただきますね。

立秋を迎えましたが、まだまだ猛暑が続きます。
残暑も引き続き美味しいワインをいただきながらご自愛くださいませ♪


*** 夏のグラスワイン ***

【 シャンパーニュ CHAMPAGNE 】

・ アヤラ ブリュット・マジュール  Ayala Brut Majeur NV  ¥900
  花やフルーツを思わせるアロマが優しく香り、エレガントな泡が立ち上る。 (フランス/シャンパーニュ) BOTTLE¥6000


【 白ワイン BIANCO 】

・ ティンパ・デル・プリンチペ Timpa del Principe 2011 Tenute Ferrocinto¥750
   辛口。芳醇な香りと心地よい酸。バランスがよく厚みのある味わい。
   (イタリア/カラブリア) BOTTLE¥3800

・ ソーヴィニヨン・ブラン Sauvignon Blanc 2011 Saint Clair ¥750
   辛口。南国のフルーツを感じさせる香りとフレッシュな風味が楽しめる。
   (ニュージーランド/マルボロ) BOTTLE¥4000

・ ピースポーター ゴルトトロップヒェン Piesporter Goldtröphchen 2011 ¥800
   甘口。果実の甘みが十分あるものの、清らかな酸と旨味がバックボーンにある。
   (ドイツ/モーゼル)  BOTTLE¥4200

・ ヴェルメンティーノ  Vermentino 2011 Poggio dei Gorleri ¥800
    辛口。柑橘類や白い花のような香り。旨味と爽やさが味覚を魅了する。
   (イタリア/リグーリア) BOTTLE¥4500

・ シャブリ  Chablis 2010 Domaine de Pisse Loup ¥900
   辛口。柑橘のきりっとした香り。酸とミネラルが調和。ピュアな味わい。
   (フランス/ブルゴーニュ) BOTTLE¥5000




【 ロゼ ROSATO 】 

・ メディオディア・ロサド Mediodia Rosado 2012 Bodega Inurrieta ¥700
    辛口。鮮やかなロゼ色。苺やさくらんぼのみずみずしい香りといきいきとした酸。
    (スペイン/ナヴァーラ)  BOTTLE¥3500


【 赤ワイン ROSSO 】

・ ピノ・ノワール Pinot Noir 2011 Domaine Chandon ¥800
   軽め。ダークチェリーのような甘美な香りと味わい。
   (オーストラリア/ヴィクトリア) BOTTLE¥4000

・ ウンブリア・ロッソ  Umbria Rosso 2011 Perticaia ¥800
   少し重め。プラムのような香り。フルーティーでスムース。あとに芳ばしい苦味。
   (イタリア/ウンブリア) BOTTLE¥4300

・ ねいろ  “Neiro” 2010 Château Roc de Pellbouc ¥850
  やや重め。カシスなどの魅惑的な香り。果実味あふれ渋味はやわらかめ。
  (フランス/ボルドー)  BOTTLE¥4600
     
・ ロッソ・ディ・モンタルチーノ Campo Ai Sassi Rosso di Montalcino 2011 Frescobardi ¥1000
   重め。複雑なアロマと濃かな果実味。フレッシュだがタンニンは溶け込んで。
   (イタリア/トスカーナ) BOTTLE¥5500

・ ジゴンダス  Gigondas 2011 M. Chapoutier  ¥1200
   重め。口当たりは滑らかだが、凝縮感があり、力強く、存在感のある味わい。
   (フランス/ローヌ) BOTTLE¥6500



第9回ワイン会のご報告(2)

2013-08-06 23:38:24 | ワイン会
7/30に行われたワイン会、「南イタリア、カンパーニャ州を巡るワインの旅」でお出ししたお料理をご紹介します。
ワイン会に先立ち事前にスタッフで試飲+試食会を設けた際、ワインの選定をしつつ、どのようなお料理にしようか話し合いました。
カンパーニャの郷土料理を意識しつつも、そうではないワインに合わせたシェフの挑戦もあります。
お料理とワインのハーモニーを楽しんでいただけたなら幸いです。


*タコとセロリのマリネ


タコ、セロリ、オリーヴをヴィネガーとオリーヴオイルで軽くマリネしました。
潮風を感じるようなミネラルと、柑橘のような酸を感じるイスキア・ビアンコと合わせて。
イスキア・ビアンコは磯の香りが漂うようなシンプルな魚料理と相性がぴったり。
富山は新鮮な魚介類が手に入りやすい土地柄ですので、ご家庭でいただくときには刺身や焼き物などあまり手を加えずに調理することが多いと思うのですが、そんなお食事と一緒にいただくのにうってつけのワインなのです。
普段かけるお醤油を塩とレモンとオリーヴオイルに変えてみれば、さらに素晴らしい組み合わせになること間違いなしです。


*カプレーゼ


トマトとモッツアレラとバジリコ、赤・白・緑というイタリア国旗のトリコロールが楽しめるカンパーニャ料理のひとつ。
ちょうど入荷したばかりの完熟トマトがたくさんありましたので、シェフがトマト・ウォーター(つぶしたフレッシュのトマトを一晩濾し、落ちてきた水分のこと)を作りました。
天然の旨味成分がたっぷり入ったトマト・ウォーターをジュレにして、仕上げにかけてご提供。
ワインは白でも良さそうなのですが、アマルフィのロゼ、コスタ・ダマルフィ トラモンティ・ロザートを持ってきました。
というのも、試飲会でこのロゼをいただいたとき、無性にカプレーゼが食べたくなったからなのです。
香りも飲み口もスマートなのですが、口に含んでからじわじわと旨みが広がるタイプのワイン。
その旨みがトマトものと似ているように感じたのでした。
トマト・ウォーターの旨みも加わって、美味しさが倍増したのではないでしょうか。


*鶏のゼリー寄せ


鶏のいろいろな部位(モモ、ムネ、アシ、など)を蒸して、テリーヌ型に固めました。
カンパーニア名物というわけではないのですが。
白っぽいお肉料理、鶏肉を蒸したようなものには、赤ワインよりも白ワインのほうがきっと合います。
ソースはパセリやエシャロットなどを加えたハーヴ風味のもの。
山形のだしのようにも見えますね。(笑)
風味豊かなお料理にも負けないくらいに風味豊かなグレーコ・ディ・トゥーフォを一緒に。
ミネラルを感じるような旨みとタイトな酸。
ややシェリーのようなひね香が感じられ、後味にほんのりナッツのようなニュアンスが残ります。
鶏のゼリー寄せを引き立ててくれました。


*蛤のスパゲッティ


大粒でぷりぷりの蛤の美味しさを引き立てるために、ロッソ(トマトソース)ではなくビアンコ(オリーヴ・オイル)で。
ニンニクとイタリアンパセリを効かせて仕上げました。
ご参加くださったお客様からも、「蛤の火加減が最高!」「今まで食べたボンゴレ・スパゲッティの中で一番!」というお褒めの言葉をいただきました。
akiシェフ、やりましたね!
ワインだけだとフルーティーに感じるファランギーナを一緒に。
おそらく内陸で造られているものだと合わせるのが難しいかもしれません。
カンピ・フレグレイはちょうど州都ナポリがある地域。
土壌は火山性ですが、海風の影響を受けながら育てられたブドウを使っています。
ファランギーナが苦手だという方からも、ご好評をいただくことができました。


*茄子のオーブン焼き


ロッサ・ビアンカというイタリア野菜のひとつの茄子を使って。
米茄子を一回り大きくした形。
皮は白っぽくて硬くはなく、中身も柔らかくて淡白。
輪切りにして水分を飛ばし、トマトソースとチーズをかけてオーヴンで焼き上げました。
こちらには、「キリストの涙」という名の、伝説を持つワイン、ラクリマ・クリスティを合わせました。
中程度の重さの赤ワインです。
フレッシュでいて、果実味豊か、渋味は強くなく飲みやすい。
茄子とトマトソースとチーズという、カンパーニアらしいお料理と一緒にいただくと、ついつい飲み過ぎてしまいそうな相性のよさがあるように思います。

*黒部名水ポークのカツレツ


見た目トンカツ定食のようですが…。(笑)
富山の名産、黒部名水ポークのロースをカツレツに。
目の細かいパン粉をつけてさっくりと揚げ焼き。
ソースも一見トンカツ・ソースのよう?
そう見せかけて、赤ワインやフォンを煮詰めた濃厚なソース。
シェフがタウラージに合うように手間暇かけて作ってくれました。
タウラージという偉大なワインに引けを取らないように悩んだお料理。
アリアニコがトンカツを持ち上げてくれたのではないでしょうか。


リモンチェッロ・ディ・カプリ


食後酒にリモンチェッロをサービス。
カンパーニア州で造られているレモンのリキュールです。
ナポリ湾に浮かぶ青の洞窟で有名なカプリ島のもの。
化学肥料などを一切使用していない自然栽培の果実で造られています。
爽やかなレモンの香りと苦みがほんのり残る甘み。
食事のあとのお口をすっきりさせてくれます。


ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。
ワイン会は今後も不定期に開催していく予定です。
次回の日程・タイトルとまだ未定ですが、ぜひまたお付き合いいただければ嬉しく思います。


第9回ワイン会のご報告(1)

2013-08-02 15:30:02 | ワイン会
7月30日に「南イタリア、カンパーニャ州を巡るワインの旅」と題してワイン会を開催しました。
2月の「キャンティ・クラッシコ」以来5ヶ月ぶりということで、少し緊張しつつも気合いの入った会になったのではないかと思います。

振り返ってみると、イタリアの州を一つ選んでテーマを決めるという会が続いています。
これまでトスカーナ、シチリア、エミリア・ロマーニャ、ピエモンテと巡ってきました。

今回テーマに取り上げましたカンパーニャは、今まであまり馴染みのなかった州です。
ヴィ二・ラコントで常備しているワインでカンパーニャのものは、タウラージくらい。
他にもたくさん面白いワイン、美味しいワインがありますので、テーマにカンパーニャを設定することによって私たちスタッフも勉強になりました。

まずはワインのご紹介。
白3、ロゼ1、赤2の計6種類ご用意しました。


①イスキア・ビアンコ 2011


イスキアの土着品種ビアンコレッラとフォラステラから造られた白ワイン。
フリーランジュースを冷却し、低温発酵させました。
凝縮したデリケートなブドウの香り、フレッシュできれいな酸味が特徴です。

イスキアDOC
造り手:カーサ・ダンブラ
ブドウ品種:ビアンコレッラ、フォラステラ
Alc. 12%


②コスタ・ダマルフィ トラモンティ ロザート 2011


海風に由来する塩味と樹齢の古さからくるミネラル感のある、深みのある味わい。
トモランティとは「陽が沈む」という意味を持っています。
心地よい苦みのある、飲みやすいロゼ。

コスタ・ダマルフィDOC
造り手:サン・フランチェスコ
ブドウ品種:ピエディロッソ60%、ティントーレ20%、アリアニコ20%
Alc.13%


③グレーコ・ディ・トゥーフォ 2010


高い標高に影響され、昼夜の温暖差が大きい。
ワインは共通して美しい酸が溶け込んでいる。
この上質な酸に支えられた上品で長い余韻が特徴。

グレーコ・ディ・トゥーフォDOCG
造り手:ベニート・フェッラーラ
ブドウ品種:グレーコ
Alc.13%


④カンピ・フレグレイ ファランギーナ 2011


パイナップル、白桃、アプリコットや木蓮のような清々しく華やかなアロマ。
口当たりはバランスよくソフトで広がりがあり、香りを更に引き出す。
イキイキした酸とワインの奥に秘めるミネラル感のバランスが絶妙。

カンピ・フレグレイDOC
造り手:カンティーネ・ファッロ
ブドウ品種:ファランギーナ
Alc.12%


⑤ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスーヴィオ・ロッソ 2011


「ラクリマ・クリスティ=キリストの涙」は、昔この地に来たキリストが涙をこぼした地面から
ブドウの樹ができ、そのブドウからワインが造られたという伝説を持ちます。
果実味豊かでフレッシュな酸を持ち、熟成とともに、香りが深みを増していきます。

ヴェズーヴィオDOC
造り手:フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ
ブドウ品種:ピエディ・ロッソ、アリアニコ、他
Alc.13%


⑥タウラージ ラディーチ 2007


別名「不死のワイン」と呼ばれるほど長期間の熟成に対するポテンシャルが高いワイン。
「ラディーチ=根源」という名には、地元への愛情が込められています。
豊かなタンニンはキメ細かく、明るくいきいきとした酸と果実味も感じられます。

タウラージDOCG
造り手:マストロベラルディーノ
ブドウ品種:アリアニコ
Alc.14%