おにかさごとその仲間たち

ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理やワインのご紹介&スタッフのひとりごと

第9回ワイン会のご報告(1)

2013-08-02 15:30:02 | ワイン会
7月30日に「南イタリア、カンパーニャ州を巡るワインの旅」と題してワイン会を開催しました。
2月の「キャンティ・クラッシコ」以来5ヶ月ぶりということで、少し緊張しつつも気合いの入った会になったのではないかと思います。

振り返ってみると、イタリアの州を一つ選んでテーマを決めるという会が続いています。
これまでトスカーナ、シチリア、エミリア・ロマーニャ、ピエモンテと巡ってきました。

今回テーマに取り上げましたカンパーニャは、今まであまり馴染みのなかった州です。
ヴィ二・ラコントで常備しているワインでカンパーニャのものは、タウラージくらい。
他にもたくさん面白いワイン、美味しいワインがありますので、テーマにカンパーニャを設定することによって私たちスタッフも勉強になりました。

まずはワインのご紹介。
白3、ロゼ1、赤2の計6種類ご用意しました。


①イスキア・ビアンコ 2011


イスキアの土着品種ビアンコレッラとフォラステラから造られた白ワイン。
フリーランジュースを冷却し、低温発酵させました。
凝縮したデリケートなブドウの香り、フレッシュできれいな酸味が特徴です。

イスキアDOC
造り手:カーサ・ダンブラ
ブドウ品種:ビアンコレッラ、フォラステラ
Alc. 12%


②コスタ・ダマルフィ トラモンティ ロザート 2011


海風に由来する塩味と樹齢の古さからくるミネラル感のある、深みのある味わい。
トモランティとは「陽が沈む」という意味を持っています。
心地よい苦みのある、飲みやすいロゼ。

コスタ・ダマルフィDOC
造り手:サン・フランチェスコ
ブドウ品種:ピエディロッソ60%、ティントーレ20%、アリアニコ20%
Alc.13%


③グレーコ・ディ・トゥーフォ 2010


高い標高に影響され、昼夜の温暖差が大きい。
ワインは共通して美しい酸が溶け込んでいる。
この上質な酸に支えられた上品で長い余韻が特徴。

グレーコ・ディ・トゥーフォDOCG
造り手:ベニート・フェッラーラ
ブドウ品種:グレーコ
Alc.13%


④カンピ・フレグレイ ファランギーナ 2011


パイナップル、白桃、アプリコットや木蓮のような清々しく華やかなアロマ。
口当たりはバランスよくソフトで広がりがあり、香りを更に引き出す。
イキイキした酸とワインの奥に秘めるミネラル感のバランスが絶妙。

カンピ・フレグレイDOC
造り手:カンティーネ・ファッロ
ブドウ品種:ファランギーナ
Alc.12%


⑤ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスーヴィオ・ロッソ 2011


「ラクリマ・クリスティ=キリストの涙」は、昔この地に来たキリストが涙をこぼした地面から
ブドウの樹ができ、そのブドウからワインが造られたという伝説を持ちます。
果実味豊かでフレッシュな酸を持ち、熟成とともに、香りが深みを増していきます。

ヴェズーヴィオDOC
造り手:フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ
ブドウ品種:ピエディ・ロッソ、アリアニコ、他
Alc.13%


⑥タウラージ ラディーチ 2007


別名「不死のワイン」と呼ばれるほど長期間の熟成に対するポテンシャルが高いワイン。
「ラディーチ=根源」という名には、地元への愛情が込められています。
豊かなタンニンはキメ細かく、明るくいきいきとした酸と果実味も感じられます。

タウラージDOCG
造り手:マストロベラルディーノ
ブドウ品種:アリアニコ
Alc.14%