おにかさごとその仲間たち

ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理やワインのご紹介&スタッフのひとりごと

3月の定休日

2014-02-28 22:26:24 | 営業のご案内
こぶしが効いた曲は演歌だけでなく、ジャズやロックでも耳にします。
独特の節回しは、歌い手や演奏者の気持ちがこもると現れるものなのかもしれません。
鼻歌でもこぶしを効かすと気持ちいいですよね。

白モクレンを小振りにしたような花、こぶし。
少しずつ蕾を膨らませてきています。
名前のせいか、この花を見るとこぶしの効いた曲が頭に浮かびます

~3月の定休日~

2日(日)
9日(日)
10日(月)
16日(日)
17日(月)
23日(日)
24日(月)
30日(日)

今月は3回連休をいただきます。
21日の春分の日は通常営業です。

こぶしを効かせながら、3月もよろしくお願いします


第11回ワイン会のご報告(2)

2014-02-27 19:58:36 | ワイン会
“肉祭り”のご報告、第2弾です。
お出ししたワインをご紹介します。
選んだ理由も、合わせたお料理とともに書き記しました。
ワインとお料理との組み合わせを楽しんでいただけたならば嬉しく思います。

これまでのワイン会では、テーマとしてイタリアの州を取り上げることが多く、その地方の料理とワインをご用意してきました。
ですが、今回はまず料理ありき。
星の数ほどあるワインの中から料理に合うものを選ぶのは私(yukako)の力量ではまだ難しいため、勝手に縛りを設けました。
私が得意としているイタリアワインに限定して選ぶことに。
それでも悩みましたが、制限があるのとないのとでは桁違い。
結果的に今回のワイン会、料理は肉尽くし、ワインはイタリア尽くしという、シェフとソムリエの好みが反映したものとなりました。

①ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ Vernaccia di San Gimignano 2011


ブドウ品種:ヴェルナッチャ100%
産地:トスカーナ
造り手:テルッツィー&ピュトー
Alc:12,5%

× 奥美濃古地鶏のインボルティーニ
鶏の胸肉・ハツ・砂肝などをミンチ状にしてモモ肉で巻いたもの。
冷製としてご用意。
鶏の旨味が詰まっていますが、さっぱりといただける一品。
フレッシュでフルーティーなワインよりも、少しひねりのあるもののほうが合うように感じられました。
スプマンテにしようかと迷いましたが、断然に白ワインのほうがぴったりきます。
ミンチの中に入っているタラゴンの風味との相性がたいへんよく、このワインを選びました。


②ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ Lacrima di Morro d'Alba 2012


ブドウ品種:ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ100%
産地:マルケ
造り手:ヴェレノージ
Alc:13%

× 鴨のテリーヌ
鴨胸肉の塊がごろごろと入ったテリーヌ。
噛み応えがあって鉄分を感じる鴨肉。
ポルト酒で漬け込んだプラムが入っていて、やわらかな甘みが鴨を引き立てます。
最初に試食したときに、タンニンの強くなく果実味の豊かなワインがイメージに浮かびました。
アドリア海に面したマルケ州のアンコーナという街の付近でしか栽培されないというラクリマは、まるでバラの花のような芳香が特徴。
味わいは濃厚で甘やか。
個性的なラクリマ、皆さんの反応も上々でした。

③オルヴィエート・クラッシコ テッレ・ヴィナーテ Orvieto Classico Terre Vineate 2012


ブドウ品種:プロカニコ50%,グレケット30%,ヴェルデッロ20%, ドゥルペッジョ, マルヴァジア
産地:ウンブリア
造り手:パラッツォーネ
Alc:13%

×黒部名水豚のアリスタ
ロースの部分の塊肉にハーブやニンニクを差し込んで丸焼きにする、トスカーナ地方の郷土料理。
焼きたての温かいものだったり、厚みを持たせてカットしたり、ソースを添えたりそて提供することもありますが、今回は常温のものを薄めにカットしてご用意。
最初ロゼが合うのではないかと考え、いくつかの種類を試してみましたがどれもいまいち。
トスカーナ料理ということでヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノとの相性も悪くなかったのですが、5種のブドウをブレンドしフルーティーかつ複雑性のあるテッレ・ヴィナーテがしっくりきました。


④ヴァルテッリーナ・スペリオーレ サッセッラ Valtellina Superiore Sassella 2009


ブドウ品種:キアヴェンナスカ(ネッビオーロ)100%
産地:ロンバルディア
造り手:マメーテ・プレヴォスティーニ
Alc:13,5%

× 富山県産猪のリエット
生の猪が手に入りました。
腿、腕、バラ肉などの部位をゆっくりと低温の油でコンフィにしてからペースト状に練り上げました。
口に含んだときは食べやすいように感じますが、やはり猪。
あとから豚でもなく牛でもなく、猪らしい独特の風味が残ります。
ミラノの北に位置するヴァルテッリーナ渓谷で栽培されているキアヴェンナスカ(ネッビオーロ)を使ったワイン、サッセッラを合わせてみました。
同じネッビオーロから造られるバローロやバルバレスコとくらべると、渋みはやさしめで綺麗な酸があります。
イタリアの山奥で造られたヴァルテッリーナと、富山の山奥で獲られた猪を合わせてみました。

⑤デナッツァーノ・パエストゥム・ロザート Denazzano Paestume Rosato 2011


ブドウ品種:アリアニコ100%
産地:カンパーニャ
造り手:ルイージ・マッフィーニ
Alc:12,5%

× ホロホロ鳥のラグーソースのカヴァテッリ
こちらのお料理もワイン選びに悩みました。
厚みのあるしっかりした白ワインがよいのでは?と試してみましたが、ピンとくるものがありません。
赤ワインではワインか勝ってしまいます。
そこでロゼ。
ロゼの中でも海風が吹く場所で造られていてミネラル感が豊富なパエストゥム・ロザートがホロホロ鳥の旨味といいハーモニーでした。
色合いもしっかりしていて、アリアニコのタンニンが少し残るロゼは、焼いた甲殻類や鶏との相性がよさそうです。


⑥イル・ファルコーネ カステル・デル・モンテ・リゼルヴァ Il Falcone Castel del Monte Riserva 2007


ブドウ品種:ネーロ・ディ・トロイア70%、モンテプルチアーノ30%
産地:プーリア
造り手:リヴェラ
Alc:13,5%

× 仔羊のオーブン焼き
骨付き仔羊を想像された方も多かったかもしれませんが、今回はモモ肉でした。
何種類かのスパイスを混ぜたキャトル・エピスを表面に刷り込んで焼き上げています。
スパイスの甘く芳ばしい香りが食欲をそそる仕上がり。
このスパイスがポイントで、南イタリアの濃厚な赤ワインが合うように考えました。
何本かある中から選んだものが、イル・ファルコーネ。
プーリアの土着品種ネーロ・ディ・トロイアと、イタリアで多く栽培されているモンテプルチアーノをブレンドしたこちらのワインは、豊かな果実味にスパイシーさが加わり、たいへんバランスがよく仕上がっています。


⑦マルケーゼ・アンティノリ キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ Marchese Antinori Chianti Classico Riserva 1997


ブドウ品種:サンジョヴェーゼ90%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%
産地:トスカーナ
造り手:アンティノリ
Alc:13,5%

× 氷見牛のローストビーフ
富山県を代表する牛肉、氷見牛のシンタマ(内腿肉の下側にある赤身の部位)をローストしました。
ワインはなんと1997年のキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ。
ヴィニ・ラコントがオープンした年の記念すべきワイン。
何かのイベントの際に飲んでいただこうとストックしていたものをこの機会に開けました。
17年の熟成を経て、果実味や渋味や苦味や樽の風味や様々な要素が織り交ざった素晴らしさ。
余韻も長く、ずっと飲んでいたくなるような味わいでした。


第11回ワイン会のご報告(1)

2014-02-25 14:03:55 | ワイン会
第11回ワイン会“肉祭り”にご参加くださいました皆様、ありがとうございました!
肉好き大集結の会。
どの方も最後までがっつりお召し上がりで、圧巻でした

今回のテーマはシェフが考えたもの。
第10回のワイン会でのアンケートでリクエストが多かった「シェフが考えたテーマで開催してほしい」を実現させました。
シェフにどんなテーマにしようか聞いたところ、「肉」という答え。
そういうわけで“肉祭り”というワイン会になりました。

ご用意したお肉料理は全部で7種類。
肉尽くしですが、割り合いさっぱりいただけるものが多かったように思います。
それぞれのお肉本来のお味を楽しめたのではないでしょうか。
お写真でお出ししたお料理をご紹介します。

1.奥美濃古地鶏のインボルティーニ


2.鴨のテリーヌ


3.黒部名水豚のアリスタ


4.富山県産猪のリエット


5.ほろほろ鳥のラグーソースのカヴァテッリ


6.仔羊のオーブン焼き


7.氷見牛のロースト・ビーフ



本日は肉祭りです♪

2014-02-22 17:35:37 | ワイン会
本日は第11回ワイン会「肉祭り」開催のため、通常営業は22:30からの予定です。
ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

ご参加くださる皆様、ご一緒できますことを楽しみにしながらお待ちしております。
残念ながら参加ができない皆様、メニューで妄想を膨らませてくださいませ!

【本日のお料理×ワイン】
1.奥美濃古地鶏のインボルティーニ × ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ 2011
2.鴨のテリーヌ × ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ 2012
3.黒部名水豚のアリスタ × オルヴィエート・クラッシコ テッレ・ヴィナーテ 2012
4.富山県産猪のリエット × ヴァルテッリーナ・スペリオーレ サッセッラ 2009
5.ほろほろ鳥のラグーソースのカヴァテッリ × デナッツァーノ・パエストゥム・ロザート 2011
6.仔羊のオーブン焼き × イル・ファルコーネ カステル・デル・モンテ・リゼルヴァ2007
7.氷見牛のロースト・ビーフ × マルケーゼ・アンティノリ キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 1997


テルチッチ・マティアーズ シャルドネ

2014-02-18 18:38:20 | ワイン
グラスワインのリストからワインのご紹介。
今日は白ワインからシャルドネを。

シャルドネは今や世界中で生産されている、白ワインを代表するブドウ品種の一つ。
フランスのブルゴーニュ地方が故郷と言われていて、シャブリやムルソーなど、名前の知れたワインもたくさんあります。

今回オンリストしたシャルドネはイタリアのもの。
イタリア北東部に位置するフリウリ‐ヴェネツィア・ジューリア州で造られています。

この州の東隣はスロヴェニア。
旧ユーゴスラビアと言ったほうがわかりやすいでしょうか。
チルチッチ・マティアーズは国境近くのコッリオという地区にあります。
北側のアルプス山脈からの冷たい風と、地中海からの温暖な風の影響を受け寒暖差が大きい場所。
造られるブドウは果実味と酸が豊富です。

ワインを口に含むと、上品で豊かな果実味が口の中に広がります。
しっかりとした存在感と骨格。
あとに残るほのかな苦みが特徴的です。。
冬のメニューにある、能登ガキのグラタンとの相性がぴったりだと思います。

Tercic Matijaz Chardonnay 2010