10月15日にワイン会を開きました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございます!
毎回テーマを決めて行っているのですが、イタリアの州を取り上げることが多いです。
今回は中部イタリアに位置するマルケ州でした。
州の東側はアドリア海で、173kmにもおよぶ海岸線になっています。
西側はイタリアの背骨と言われるアペニン山脈。
平野部はあまりなく、山から海に向かって何本も流れる川の間に丘陵地帯が広がります。
州都はマルケ州のちょうど真ん中の海に面した街、アンコーナ。
古代にはギリシャからの船が停泊する港町として栄え、イタリア東部へ続く交通の要所でもありました。
現在でも旧市街には中世の通りがそのまま残り、当時ギリシャのアクロポリスがあった場所にはサン・チリアコ大聖堂が建っています。
マルケといえば有名な観光地はウルビーノ。
芸術と文化に力を注いだ名君フェデリコ公が築いた美しい街は、壮麗なドゥカーレ宮を中心にルネッサンス時代にタイムトリップできるようです。
風光明媚な丘陵地帯では、白ワイン、赤ワインそれぞれのブドウがバランスよく栽培されています。
白ワインで真っ先に浮かぶブドウはヴェルディッキオ。
マルケを代表するブドウ品種と言えそうです。
他には、初めて耳にする方もいらっしゃるでしょうが、北部、で造られているビアンケッロ、南部で造られているパッセリーナとペコリーノ。
赤ワインでは何と言ってもモンテプルチアーノでしょう。
州全体で栽培されていて、若飲みで軽やかフルーティーなものから重厚で力強く熟成させる価値のあるものまで幅広い対応ができるブドウ品種です。
また、アンコーナ県の一部でしか造られないラクリマはアロマティックな香りを特徴に持つ個性派。
今回のワイン会では、すべて単一品種で、どちらかと言えば海に近い地域で造られているものばかりが揃いました。
白4種類、赤2種類です。
いつもならソムリエが大好きなスパークリングとロゼをご用意するところなのですが、個性的なブドウ品種をご紹介するほうを優先しました。
では、ワイン6本のご紹介を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/71/eb4a65493ff72ce1b835ca435a464fac.jpg)
①ビアンケッロ・デル・メタウロ
Bianchello del Metauro "La Ripe" 2014
998
ブドウ品種:ビアンケッロ100% Alc:12,5%
造り手:ロベルト・ルカレッリ
数世代に渡ってブドウ栽培を行ってきて、1998年より醸造もはじめる。
グリーンがかった麦わら色。爽やかな柑橘と伸びやかな酸。
ハーブのトーンも感じられ、清涼感が楽しめる。
②オッフィーダ パッセリーナ
Offida Passerina "Lucrezia" 2014
ブドウ品種:パッセリーナ100% Alc:12,5%
造り手:レ・カニエッテ
19世紀末から果物の栽培をしていたが、1960年代よりワイン造りをはじめる。
先代から続く有機栽培の畑は、自然で健康な土壌が保たれている。
ドライで爽やかな軽さが特徴。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/7c/f73dcdb428af74faae953c491824ecb3.jpg)
③オッフィーダ ペコリーノ
Offida Pecolino "Ciprea" 2014
ブドウ品種:ペコリーノ100% Alc:13%
造り手:サン・サヴィーノ
1990年にマルケ州の支援を受けてペコリーノを復活。
黄色い柑橘類を思わせるよく熟した豊かな果実に、生き生きとした酸。
当主シモーネのおおらかな人柄が表れている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ef/5958a710e18ce9e5d9f26c079ffbbf47.jpg)
④ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエジ
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico 2014
ブドウ品種:ヴェルディッキオ100% Alc:12,5%
造り手:サン・ロレンツォ
1995年にはじまる。有機農法による栽培とスキンコンタクトをする醸造。
黄金色に輝く外観と芳醇なフルーティーさは完熟したブドウとスキンコンタクトから。
辛口だが黄桃のような甘みを感じる。塩味のあるミネラルがイエジらしさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/22/b860437d17bba5f746c8fa0fd6d7a79d.jpg)
⑤ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ
Lacrima di Morro d'Alba 2013
ブドウ品種:ラクリマ100% Alc:13%
造り手:ジュスティ・ピエルジョヴァンニ
1930年、現在のオーナーの祖父によって始められる。ラクリマを追求。
非常に濃い色合い。完熟した果実、ローズのような甘く魅力的なアロマが豊か。
シルキーなタンニンとふくよかな果実味。複雑で凝縮した味わい。
4
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/a2/3bd81635bfd874de32555aa298e0f1e3.jpg)
⑥コーネロ 2009
Conero Riserva "Agontano" 2009
ブドウ品種:モンテプルチアーノ100% Alc:14,5%
造り手:ガロフォリ
ワイン造りとその販売を始めたのは1871年。
ガーネットがかった深く濃いルビーレッド色。熟した赤い果実の濃厚で、複雑な香り。
たっぷりとした厚みのある味わいの果実味とタンニンのバランスが素晴らしい。
ご参加くださった皆様、ありがとうございます!
毎回テーマを決めて行っているのですが、イタリアの州を取り上げることが多いです。
今回は中部イタリアに位置するマルケ州でした。
州の東側はアドリア海で、173kmにもおよぶ海岸線になっています。
西側はイタリアの背骨と言われるアペニン山脈。
平野部はあまりなく、山から海に向かって何本も流れる川の間に丘陵地帯が広がります。
州都はマルケ州のちょうど真ん中の海に面した街、アンコーナ。
古代にはギリシャからの船が停泊する港町として栄え、イタリア東部へ続く交通の要所でもありました。
現在でも旧市街には中世の通りがそのまま残り、当時ギリシャのアクロポリスがあった場所にはサン・チリアコ大聖堂が建っています。
マルケといえば有名な観光地はウルビーノ。
芸術と文化に力を注いだ名君フェデリコ公が築いた美しい街は、壮麗なドゥカーレ宮を中心にルネッサンス時代にタイムトリップできるようです。
風光明媚な丘陵地帯では、白ワイン、赤ワインそれぞれのブドウがバランスよく栽培されています。
白ワインで真っ先に浮かぶブドウはヴェルディッキオ。
マルケを代表するブドウ品種と言えそうです。
他には、初めて耳にする方もいらっしゃるでしょうが、北部、で造られているビアンケッロ、南部で造られているパッセリーナとペコリーノ。
赤ワインでは何と言ってもモンテプルチアーノでしょう。
州全体で栽培されていて、若飲みで軽やかフルーティーなものから重厚で力強く熟成させる価値のあるものまで幅広い対応ができるブドウ品種です。
また、アンコーナ県の一部でしか造られないラクリマはアロマティックな香りを特徴に持つ個性派。
今回のワイン会では、すべて単一品種で、どちらかと言えば海に近い地域で造られているものばかりが揃いました。
白4種類、赤2種類です。
いつもならソムリエが大好きなスパークリングとロゼをご用意するところなのですが、個性的なブドウ品種をご紹介するほうを優先しました。
では、ワイン6本のご紹介を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/71/eb4a65493ff72ce1b835ca435a464fac.jpg)
①ビアンケッロ・デル・メタウロ
Bianchello del Metauro "La Ripe" 2014
998
ブドウ品種:ビアンケッロ100% Alc:12,5%
造り手:ロベルト・ルカレッリ
数世代に渡ってブドウ栽培を行ってきて、1998年より醸造もはじめる。
グリーンがかった麦わら色。爽やかな柑橘と伸びやかな酸。
ハーブのトーンも感じられ、清涼感が楽しめる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/70/92b189e2c4dcbe5f36ff56e35e9a8ed0.jpg)
②オッフィーダ パッセリーナ
Offida Passerina "Lucrezia" 2014
ブドウ品種:パッセリーナ100% Alc:12,5%
造り手:レ・カニエッテ
19世紀末から果物の栽培をしていたが、1960年代よりワイン造りをはじめる。
先代から続く有機栽培の畑は、自然で健康な土壌が保たれている。
ドライで爽やかな軽さが特徴。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/7c/f73dcdb428af74faae953c491824ecb3.jpg)
③オッフィーダ ペコリーノ
Offida Pecolino "Ciprea" 2014
ブドウ品種:ペコリーノ100% Alc:13%
造り手:サン・サヴィーノ
1990年にマルケ州の支援を受けてペコリーノを復活。
黄色い柑橘類を思わせるよく熟した豊かな果実に、生き生きとした酸。
当主シモーネのおおらかな人柄が表れている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ef/5958a710e18ce9e5d9f26c079ffbbf47.jpg)
④ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエジ
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico 2014
ブドウ品種:ヴェルディッキオ100% Alc:12,5%
造り手:サン・ロレンツォ
1995年にはじまる。有機農法による栽培とスキンコンタクトをする醸造。
黄金色に輝く外観と芳醇なフルーティーさは完熟したブドウとスキンコンタクトから。
辛口だが黄桃のような甘みを感じる。塩味のあるミネラルがイエジらしさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/22/b860437d17bba5f746c8fa0fd6d7a79d.jpg)
⑤ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ
Lacrima di Morro d'Alba 2013
ブドウ品種:ラクリマ100% Alc:13%
造り手:ジュスティ・ピエルジョヴァンニ
1930年、現在のオーナーの祖父によって始められる。ラクリマを追求。
非常に濃い色合い。完熟した果実、ローズのような甘く魅力的なアロマが豊か。
シルキーなタンニンとふくよかな果実味。複雑で凝縮した味わい。
4
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/a2/3bd81635bfd874de32555aa298e0f1e3.jpg)
⑥コーネロ 2009
Conero Riserva "Agontano" 2009
ブドウ品種:モンテプルチアーノ100% Alc:14,5%
造り手:ガロフォリ
ワイン造りとその販売を始めたのは1871年。
ガーネットがかった深く濃いルビーレッド色。熟した赤い果実の濃厚で、複雑な香り。
たっぷりとした厚みのある味わいの果実味とタンニンのバランスが素晴らしい。
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