おにかさごとその仲間たち

ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理やワインのご紹介&スタッフのひとりごと

安芸の宮島へ

2015-01-11 20:18:31 | yukakoのひとりごと
ソムリエのyukakoです。
2015年もぽつぽつとひとりごとを投稿しようと思っています。
ネタはあっても気持ちに余裕がないと文章にすることが難しく、ついつい間が空いてしまいがち。
でも、文章にすることで自分が感じたことが整頓され、経験が身になるように思います。
仕事以外の場所での出来事などを感性の覚書よろしく、おもむくままに書き連ねていきますので、ご興味のある方はどうぞお付き合いくださいませ。

旅行は私にとって心のリフレッシュに一番の効用をもたらしてくれます。
お正月休みに、これまで新幹線で通ったことはあっても降り立ったことのなかった広島を訪ねました。
二つの世界遺産を持つ広島はいつか行ってみたいと思っていた場所。
ようやく念願がかないました。

瀬戸内海に浮かぶ宮島の、海に面した厳島神社。
アクセス方法を調べてみると、JRもしくは路面電車で宮島口まで行き、そこからフェリーに乗って宮島へ向かうのが一般的。
ですが、広島市の中心部からほど近い平和公園そばを流れる川から宮島行きの船が出ていることを知り、迷うことなくこの船に乗ることを決めました。
川を下って海を渡り、宮島へ直接たどり着けるなんて、とても魅力的です。


出航してすぐの写真。
川は原爆ドームの真横を流れています。


風は冷たいけれど、気分は最高。
ほとんどの人は寒いのでデッキから離れて室内にいましたが。


カモメが気ままに飛び回っていました。
海に近づいてきた証拠。


太田川を抜けて海へ。
瀬戸内海は日本海と違って穏やかです。


船の屋内は暖房も効いていて暖かい。
もっとたくさんの人が乗ってくると思ったのですが、私の便には7~8人しかいませんでした。


宮島に到着。
乗っていた船の外観です。


宮島には神の使いといわれている鹿が自由に闊歩しています。
海の向こうの本島を眺めながら、一生この島から出ることのない運命について考える(ようにみえる)鹿。


海の中にそびえる大鳥居をイメージしていたのですが。
この日は干潮だったのか海水が引いていて、鳥居の下まで歩いて行くことができました。


鳥居のそばから見た御本社。
鮮やかな朱色の柱はまるで竜宮城のようです。


境内へ初詣でに。
お正月ということもあり参拝客で賑わっていました。


高舞台では舞楽(雅楽と舞)の奉納が執り行われていました。
ありがたい気持ちにさせてくれます。


神楽の調べを聞いていると、ガムラン演奏を思い出しました。
同じアジアでルーツは通じているのかしら。


厳島神社でお参りしたあとは、宮島をぶらりとお散歩。
豊臣秀吉が建立した豊国神社(千畳敷)は剛健な雰囲気でした。


豊国神社の舞台から眺めた厳島神社。
一日前は雪が降っていたそうで、本殿の屋根にはうっすらと雪が残っています。


少し高台まで足を運んでみました。
入りくんだ細い坂道を上って行った先には素晴らしい眺め。


平和公園へ戻る最終の船は17:00で、宮島を離れてすぐに美しい夕日を眺めることができました。
初めて訪れた宮島は、なんと表現したらいいのか、私には俗っぽさと宗教と歴史と文化に土地そのものが持つ力が織り交ざって、不思議な空間に感じられました。