昨日、俺は今年最後の仕事へ。俺以外は既に休みに入ってるもんで、一人寂しい出勤だ。
ガランとした休憩所で一人煙草に火を着ける。二日酔いでガンガンする頭を垂らし、昨晩のことを想う。。。
一昨日、職場の仲の良いメンバー十数名と行き着けの居酒屋で忘年会を開催。今年最後の飲み会ということもあり、俺はすごく楽しみにしていた。結果的には、楽しかったし、酒もしこたま飲んだ。だけど、一つだけおもしろくないことがあった。
飲み始めて1時間ちょっと経った頃だろうか、9月に結婚したKさんがやってきた。あらかじめKさんが遅れる事をわかっていた俺達は「せっかくだから奥さんも連れてきて」とのリクエストに快く承諾し、夫婦で来てくれた。Kさんが奥さんに、今日集まったメンバーを軽い冗談交じりに紹介していく。何の準備もしてあげられず、俺としては非常に申し訳ないと思いつつも、宴の席はとても和やかな空気に包まれつつあった。。。。。
と思っていた矢先に、メンバーの約半数の若手が一斉に席を立つ。「スンマセン!お先で~す」一気に座敷がスカスカになった。
残ったのは、Kさん夫婦と残りの年長組(ほとんどが既婚者)のメンバー。誰もがあいつらの目的は分かってる。
俺達とよりも、ぴちぴちのおねーちゃんと飲みたいのだ。
俺は何も言わずに見送ったが、かなり腹が立っていた。
・Kさん夫婦が到着して間もなかったということ。
・1次会途中で突然の退席だったこと。
・この席はあくまでも「前座」というポジションで参加していたこと。
こんな真似をした挙句、「金払ったし、問題ナシ」なんて思ってるんなら、俺はそんな奴等と今後一緒に酒を飲みたくない。おねーちゃんがいるとこで飲みたいなら、行けばいい。それ自体は何も間違ってない。むしろ自然な流れだと思う。だが、中座してまで行きたいのか?今夜の席はその程度の扱いなのか?「KY」なんて言葉、俺達よりも使ってる筈じゃないのか?
酒の飲み方を教えるのも先輩の役目、それは理解してるつもり。若いんだから仕方ない、と納得できなくもない。もう一緒に酒を飲みたくない、と言っても結局は飲むと思う。その時は必ず、俺の気持ちや考えを話すつもりだ。それを押し付ける気はない。投げかけるだけ、聞いてもらうだけだ。あとはどうにでもすりゃいいよ。
だけど、あいつらは「自分達以外の全てを侮辱した」
そのことを俺は、許す事は出来ても、忘れることは出来ないと思う。
そんなことを考えていたら始業のベルが鳴り、右手の袖に煙草の灰がポタリと落ちた。。。