「ねぇ、悪いけど明日早番と遅番変わってくれない??」
「あっ、いーよ!お姉ちゃんが帰っているから早く帰れたほうが私も嬉しいかも。」
平成16年10月22日夕方。職場でのごく普通の会話をしていた。翌日の今頃、未曽有の出来事が起きようとは思いもよらなかった。
いつもは気ままな夫婦二人暮らし。かなり手抜きの主婦業を満喫していたがTDLで働いている娘が帰省していた。
10月23日朝7時半。
「じゃあ、おねえ、いってきます。今日は早帰りだからね。帰ったら買い物でも行く??」
「うん、待ってるね。」
通勤時間約3分の職場に急いだ。
高速道路のSA。土曜日。いつもより朝から人の往来が多かった。その日もいつものようにあたりまえの一日が過ぎようとしていた。午後4時。退社時間が迫っていた。
・・・もう少しでこの仕事終わるんだけどなぁ・・
・・・でも。いいや、かえろ・・なんだかここにいてはいけない・・と胸騒ぎがしていた。
「じゃぁ、Sチャンお先にね。」
「はーい。お疲れ様ぁ・・」
職員用の駐車場にたたずみ、んん買い物どうしょっかなぁ・・まっいっか。
その日はなぜか家に急いだ。
「ただいまぁ。」
「お母さん、あまんだれ・・山で取れるきのこ・・採ってきたからけんちん汁作って。」
主人の弾んだ声がかかった。
「お姉ちゃん、手伝って。」「はーい。今日は買い物行かないで良いよ」
二人で取り留めのない会話が弾んでいた。
台所に立ち野菜を切り終え、なべに油を注いだ。
二人の視線はじゅうじゅうと軽快な音がしているなべに注がれていた。
そのなべは家族の食卓には上がる事が出来なかった。
平成16年10月23日午後5時56分。
前触れも無く突然大音響とともに家が大きく揺れた。
マグニチュード6.8。最大震度7 「大丈夫よ。大丈夫だから・・」
自分に言い聞かせていた。
「あっ、いーよ!お姉ちゃんが帰っているから早く帰れたほうが私も嬉しいかも。」
平成16年10月22日夕方。職場でのごく普通の会話をしていた。翌日の今頃、未曽有の出来事が起きようとは思いもよらなかった。
いつもは気ままな夫婦二人暮らし。かなり手抜きの主婦業を満喫していたがTDLで働いている娘が帰省していた。
10月23日朝7時半。
「じゃあ、おねえ、いってきます。今日は早帰りだからね。帰ったら買い物でも行く??」
「うん、待ってるね。」
通勤時間約3分の職場に急いだ。
高速道路のSA。土曜日。いつもより朝から人の往来が多かった。その日もいつものようにあたりまえの一日が過ぎようとしていた。午後4時。退社時間が迫っていた。
・・・もう少しでこの仕事終わるんだけどなぁ・・
・・・でも。いいや、かえろ・・なんだかここにいてはいけない・・と胸騒ぎがしていた。
「じゃぁ、Sチャンお先にね。」
「はーい。お疲れ様ぁ・・」
職員用の駐車場にたたずみ、んん買い物どうしょっかなぁ・・まっいっか。
その日はなぜか家に急いだ。
「ただいまぁ。」
「お母さん、あまんだれ・・山で取れるきのこ・・採ってきたからけんちん汁作って。」
主人の弾んだ声がかかった。
「お姉ちゃん、手伝って。」「はーい。今日は買い物行かないで良いよ」
二人で取り留めのない会話が弾んでいた。
台所に立ち野菜を切り終え、なべに油を注いだ。
二人の視線はじゅうじゅうと軽快な音がしているなべに注がれていた。
そのなべは家族の食卓には上がる事が出来なかった。
平成16年10月23日午後5時56分。
前触れも無く突然大音響とともに家が大きく揺れた。
マグニチュード6.8。最大震度7 「大丈夫よ。大丈夫だから・・」
自分に言い聞かせていた。
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