自分のために読む、古典のひと言

昔の本を読んで、考える。昔の人は、何を思ったのか。

人は安楽なときには仕事を怠け、苦しいときには励むものである。

2016-04-25 | 自分自身
人は安楽なときには仕事を怠け、苦しいときには励むものである。志も欲の少ないときには確立し、多欲多念のときにはだめになる。ゆえに苦難にあることは天命を知るきっかけとなり、不遇であることは発奮の素地となる(藤田東湖)。

◇読んで思ったこと:うまくいかない境遇に不平をいったところで何も解決しない。その環境から抜け出す方法を考えよう。
境遇は転々と変化するものであり、うまくいかないときの次はうまくいくときが必ずやってくる。不遇に遭遇した時は、じっと我慢する。軽率な行動を控え、慎重に構えて準備や研鑽を怠らないようにする。そのように過ごしていれば、いずれ境遇が変化するときが来るし、境遇が変化した時にすぐに行動を起こすことができる。
◇引用元:日本の名著「藤田東湖」中央公論社