うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

爽春の一日

2019年05月18日 06時31分01秒 | 樹木医の日々片々
今が一年で一番いい陽気と言われる一日、5月17日だ。ここ数日の読書は、極論風で断定的な高山正之のあの左翼化傾向を強める韓国の「韓国への絶縁状」や、来月に迫ったベトナム行きの本 石川文洋 の「ベトナムロード」や開高健の「輝ける闇」を読む、わたしはわたしの若いころにあった全学連や≪ベ平連≫の運動を思い起こしてる。
 それから庭に出て小一時間ほど水やり、車に20ℓの水のポリタンクと 4ℓ入りのじょうろを積みわが住宅地内の緑地や公園を見て回る。先週、園芸教室で植えたイロハモミジやイチョウの樹木、挿し木で増やしたガクアジサイ、オオキンケイギク、土留めの蛇篭上にばらまいたマツバギクへの水やりのためだ。活着はまず大丈夫だろう。それと昨年来の植え付け内容のチェックがある。樹木はわが庭で戯れに播種したら樹高が2m前後まで伸びていて、これは大きくなるとまずいなあと、植栽場所を探していたもので事前に自治会に説明済みだ。それから、公園近くで大きくなったシラカシによる日陰問題などで住民同士の立ち話に加わる。

 次に、以前から気になっていた駅近くのけやきの森公園のけやき独立木を見に行く。正午前である。たまたま大掛かりなチェンソーによる剪定、枝抜き作業現場にぶつかった。高所作業車2台と10トンクレーン車、作業人数は6,7人か。以下に画像をアップ、そして施工業者との会話です。
          

          

          

          

          

 「あなたたちは土木屋かもしくは伐倒屋さんですか?」
 「いや、地元の造園業者です。」
 「それは良かった。造園業者だと枝の切る位置が分かっているだろうから。ところで役所の担当 者はいますか?」
 「先ほどまでいたが・・。あなたは樹木医ですか?」
 「はい、そうですが」
 「このケヤキには通常は見られるルートカラーがない。(根上り状況でもない。)こういう枯れ具 合や症状の場合は、一体どういう対策をしたらいいか、我々には分からない」
 「これはよくある事例ですが、たぶん、根の衰弱による成長不良が原因とはっきりしています。 根本的には根元周囲を30cmから50cmの深さまで掘って根系状況を確認してから土壌改良すること になるでしょう。それに踏圧防止策も必要です」

 次に高所作業車に乗り作業をしていた責任者らしき職人に聞く。
 「ケヤキの枝の先端では花のつぼみがあったのか?」
 「いえ、まだのようです。時期はこれからではないでしょうか」
 「わたしは駅に向かう時に先端の枝先の枯れ具合が非常に気になっていた。あれは2,3年は経過し てますが、そのころに何かあったのだろうか? 根元にも傷と腐朽菌が入っている可能性があ
 る・・・ また、北側にかしいでいるが、どんな原因でしょうかね?」
 「市の担当者は事前に、他の樹木医に相談したようです。以前、ここは木の根元に向かって50cm ほど地盤が下がっていてそこへ土を盛ったらしい」
 「そうでしょう、納得です、どうもありがとう」


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