前回に続き、この珍獣シリーズでは、ウォンバットです。十数年前にオーストラリアにいった。西オーストラリアのパースから東部のメルボルン、シドニーへと10日間の研修旅行である。その時に飛ばない鳥の エミュー や有袋類であるカンガルー、 ワラビー、 コアラ、 ウォンバット を初めて見た。特に タスマニアンデビル とこの ウォンバット がわたしの好奇心を掻き立てたもの。そこで ウォンバット のぬいぐるみをお土産に購入したのだが、帰国当時、日本国内では動物園はおろかおもちゃを探したが見つからなかった。
オーストラリアはマダガスカルとともにゴンドワナ大陸の一部であり地上の生き物が独自に進化した島国である。わたしが行ったその頃は、ワシントン条約以前から生き物すべて国外持ち出し禁止の国だった。
その後、オーストラリアへ新婚旅行に行った若い知人にも頼んだのだが入手できずじまい。今はどうだろう。
ところで、なにがいいのか。
昼間は怠けているように見えるのだがグウスカ寝ていて身じろぎもせず、夜にノロノロ動き出すこの動物は、とってもなんだか、当時のわたしの心境にフィットしたものらしい。その生態も気に入った。焦げ茶色の毛むくじゃらの全身からにじみ出る愛嬌に魅かれたものである。
わたしは40代後半、椎間板ヘルニアにかかり、コルセットを身につけての体調であったが、キャンセルするのが惜しく予後を押して出掛けた。たしか、行きのカンタス航空の飛行機内では空いた後部座席に寝ころんで伏せた状態で移動した。
まあ、未見の方はとりあえず画像で見てください。画像は拡大もできます。実物のスケールはともかくリアルなぬいぐるみと思う。