これはある方へのメール文です。メンテナンスコストについて触れておりますので参考までにここに転載いたします。
内容はあるマンションにある25年以上にもなる緑地内の成熟した樹林の伐採計画に反対する意見です。それが、おもに管理組合の理事長の独断で進められており、その見直しの動きに対してです。住民全体の意見集約が遅きに失した感がありますが、合理的な費用算出について説明したものです。
U様
お世話になっております。
今回のことは、総会日時を事前に確認の上で直接の打ち合わせ、現地確認などのアクションを起こせばよかったですね。まことに残念でした。
一般的に造園工事業者は、樹木の維持管理をする時にはその年限りの判断で作業・工事を主体に見がちです。今までの樹木の生長については多少分かったとしても、今後の数年先の予測は苦手なものです。わたしは、特に天王洲アイルの開発計画・現場の場合がそうですが、たまたまプランを担って工事を行い、しかも10年以上のメンテナンスをしてきてよくわかりました。
そうすると、樹木の生長は一年ごとに変わりますので、そのことを基礎に3,5,10年後のメンテナンスのスケジュールたてさえすればいいわけです。(天変地異による補修も予備項目として見込みます)
その中に作業量を算出し費用を積算していく。同時に合計の今期の管理費、長期コストプランも落とし込んでいく。もちろん、年度ごとの作業の可否・費用の検証と見極めは必ず行わなければなりません。そこで、スタート時はもちろんですが、予算額、年度計画をたてて作業内容の取捨選択をします。簡単にいえば、費用対効果です。(もちろん、植物の知識・管理技術と適正なコスト算出と予算設定に経験知が必要ですが)
私の経験では、この方法が一番作業効率もよく合理的なメンテナンスコストで運営できるものと思われます。
私も緑の保全、樹木の保護について人後に落ちるものではありませんが、日頃感じていることを蛇足ながら記しました。
なお、参考になればと思い同封した雑誌コピー記事は、私個人が理想と考えているかたちのものです。
また、なにかございましたらご相談をお受けしたいと思います。今後ともどうぞよろしく願います。 以上
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