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萌えるゴミ

シビレル

2007年03月05日 | 言葉・台詞
シビレル

のんびり風呂に浸かりたい時は、何もせずに只湯に使っているのが苦痛なので風呂場に本を持ち込む。
推理小説の短編集や、気軽に読めて中途半端に読み終えても気にならない本をチョイス。
只今は金城一紀氏の「GO」がお風呂本になっている。

昨年ツ氏と岡準様が主演した「フライ・ダディ・フライ」と同じ作者の作品で、フライと同じく在日韓国人の少年が主人公の話だ。
孤高で頭が良くてケンカの強いいい男の話。
若かりし頃はそんな主人公に憧れたもんだけど、今は少し覚めた目で見ちゃったりしていてあの頃のように夢中になり切れない自分に苦笑しつつ読み進めていたんだが・・・・。

この主人公、素晴らしくシビレル台詞を言ってのけやがった。

「国籍とか民族を根拠に差別する奴は無知で弱くて可哀想な奴なんだ。だから俺たちが色んな事を知って強くなって」
ココまでは何処にでも転がってそうな台詞なんだけど、その後に

「そいつらを許してやればいいんだよ。」

と続くのだ。
普通の男子高校生の口からは出ないよなぁ。
自分達に「正当性」があるときに声高に相手を非難する事は誰にでも出来るけど、相手を「許す」という行為は難しい。
けれど(だからこそ)とても大切な事だと思う。

この台詞にはシビレタ。強くてカッコイイよ、アンタ!

自分は頭に血が上りやすくて些細な事にも直ぐ腹を立てたり、己の正当性を相手に押し付けてしまうところが多々あるので、「許す」という事がとても大切な事だと再認識した。

次ののんびり風呂タイムが楽しみだ。

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