ある「世捨て人」のたわごと

「歌声列車IN房総半島横断鉄道」の夢を見続けている男・・・ 私の残された時間の使い方など

アンサイクロペディア (出典:ウィキペディア)(2)ウィキへの風刺、ユーモアの追求

2015年09月29日 | 好きな歌

経緯[編集]

 
韓国語版ロゴ

アンサイクロペディアはウィキペディア内の「削除された悪ふざけとナンセンス」の保管所として、2005年1月にウィキペディアの一部として開始された(アンサイクロペディア内にはこれのパロディである「削除された事実と退屈な文章」が存在する)。しかしながらこの保管所はウィキペディア上でまったく宣伝されず、分類されたトピックによる風刺的な文章の投稿場所として成長した。いうなればウィキペディア版「悪魔の辞典」という性質を有している。

アンサイクロペディアは最初に置かれたホストサーバ以上に急速に巨大化し、2005年5月26日にアンサイクロペディアが(ウィキシティーズ(現:ウィキア)としてではないが)ウィキアのサーバに置かれると発表された[4]。その結果、アンサイクロペディアのライセンスとドメイン名はそのまま残された。

日本語版アンサイクロペディアの記事はクリエイティブ・コモンズの「表示 - 非営利 - 継承 2.5」のライセンス下に置かれている(フランス語版など一部言語版ではGFDLのライセンス下に置かれている)。他のWikicityのサイトと同様に、すべての記事データがオンラインで利用可能である。2007年12月の時点では英語版アンサイクロペディアには23000項目の記事が投稿されており、Wikiaのサーバに置かれた6番目に大きいwikiとなっている[5]。また月間5回以上投稿した利用者の数は、2005年3月以降常に1位となっている[6]。ロゴは「ソフィア」と名づけられた、ジグソーパズル模様に記号が書き込まれたポテトであり、ウィキペディアのロゴのパロディとなっている。ただし、韓国語版、フランス語版、ギリシャ語版、フィンランド語版ほか、一部の言語版のロゴはポテトではない。

データベースダウンロード[編集]

本家Wikipediaおよび姉妹プロジェクト同様、アンサイクロメディア財団からアンサイクロペディアのデータベースをダウンロードすることができる[7]。アンブックスやアンチューンズなどのプロジェクトはアンサイクロペディア内のサブプロジェクトとして含まれているため、各プロジェクトの記事も同時にダウンロードすることができる。

記事[編集]

以下の例で特に注記のないものは英語版と日本語版に共通する内容である。

アンサイクロペディアの記事はパロディを目的として現実に緩やかに基づいているが、多くの場合はフィクションである[8]。中には実際にあるがウィキペディアには書くことができない記事もある。とは言えパロディであるのは確かである。またアンサイクロペディアの趣旨に合致する、現実の世界での出来事をからかった風刺的な記事も多い。たとえば多くの記事で、マイクロソフトの役員スティーブ・バルマーがその記事の主題を抹殺すると誓ったと引用されているが、これはバルマーによるGoogle抹殺宣言のパロディである。同種のジョークの中には「ジョージ・ブッシュが興味を持たない物」がある。これはアメリカのヒップ・ホップ・ラッパー、カニエ・ウェストによる「ブッシュがいかに黒人に興味を持っていないか」という発言のパロディである。またレバノン沖地中海に存在するとしてウィキペディアに作成され、虚偽であるとして削除されるとウィキホリックたちによって直ちに再生され、管理者陣との間での編集合戦に発展した「ポルシェジア島」(Porchesia)に関する騒動の顛末も「ポルシェジアの虐殺」(The Porchesian Holocaust)として存在する。

もともとあるジョーク、の類をシリーズとして拡大化したものもある。たとえば「君は牛を二頭持っている。」や「DHMO」、「風が吹けば桶屋が儲かる」など。

特定の事物に対して固執する傾向も強い。代表的な例がオスカー・ワイルド[1]の偶像視であり、彼からの引用のパロディは頻繁に繰り返されているジョークであるほか、英語版には「オスカー・ワイルドの架空箴言集」、さらには「ワイルド・プロジェクト」という独立のプロジェクトが存在する(日本語版でもカテゴリリストのひとつに「オスカー・ワイルドイズム」が設けられている)。あるいは危険ドラッグの代替手段である「Kitten Huffing仔猫吸引)」は何度も繰り返されているジョークである。加えて日本語版においては「ひよこ陛下」というオリジナルキャラクター(正体はセガトイズが販売した夢ひよこという玩具である)を絶対視している。

さらに自己言及的なジョークも豊富である。例えば、「モールス信号」の記事はモールス符号で記述されており、「冗語法」の記事は非常に冗漫である。ただし、現在はこれらの記事の増加のし過ぎにより、このようなネタの投稿を好まない雰囲気もある。

アンサイクロペディア内には姉妹サイトとしてウィクショナリーのパロディである「アンディクショナリー」やウィキニュースのパロディである「アンニュース」(日本語版では「バ科ニュース」)[9]ウィキブックスのパロディである「アンブックス」が存在する。その他にも英語版ではウィキクォートウィキバーシティのパロディも作られている。ただし、本家ウィキペディアと違ってプロジェクト単位でMediaWikiを割り振っていないため厳密にはアンサイクロペディアの記事内における姉妹プロジェクトの運営となっている。そのため姉妹プロジェクトにおける記事を書くには記事名を「プロジェクト名:記事名」で作成しなければならない。

ウィキペディアそのものへの風刺と、徹底的なユーモアの追求[編集]

アンサイクロペディアにおいては、記事のユーモア性が乏しいと、「ユーモア欠落症」というスタブが貼られ、ユーモアのある記事に書き換えるよう働きかける流れがある。また、ウィキペディアのような、ユーモアのかけらもないまじめな記事になると、「腐った卵」などというスタブが貼られ、悪臭がしてどうしようもない(=役に立たない)と徹底的に批判される(ただし、後述するハンス・ウルリッヒ・ルーデルシモ・ヘイヘのようなケースはまた別である)。

また、ユーモアの一環として、とにかくウィキペディアと比較されたり、ウィキペディアのユーザーを皮肉ることも多い。典型的なものとしては、ウィキペディアは頭の固い人間の集まりで「ユーモア欠落症患者」である、というものがある。また、ウィキペディアの管理人に対する管理ページ数とアンサイクロペディアのそれを比較し、アンサイクロペディアの方が管理人一人当たりの記事数が多いことを持ち出して、ウィキペディアの管理人よりも働いているといった数学をもとにした皮肉も行われている。


コメントを投稿