流浪の民(るろうのたみ、ドイツ語:Zigeunerleben)は、ドイツ・ロマン派の作曲家ロベルト・シューマンによって作曲された1840年の歌曲。『3つの詩』作品29の第3曲。本来はピアノ伴奏(トライアングルとタンブリンをアドリブで加える)の四重唱曲だが、合唱曲として演奏されることも多い。原題は「ロマの生活」もしくは「ロマの人生」の意味。
Tölzer Knabenchor - R. Schumann - Zigeunerleben
再生3分49秒
https://youtu.be/ss4PiUNUmO4
【ドイツ語】 流浪の民
再生3分06秒
https://youtu.be/ggoYLcPbJIg- 【日本語】流浪の民
再生3分18秒
https://youtu.be/Z3a_1SpJ6MY - 流浪の民 混声四部合唱 歌詞付き
再生4分00秒
https://youtu.be/e7OSdECvxAc
詩はエマヌエル・ガイベルによって書かれたもので、ナイル川のほとりから、スペインを経て、ヨーロッパの町々をさすらうロマ(かつてはジプシーと呼ばれることが多かった。ドイツ語ではツィゴイナーとも)の生活の物悲しさを歌ったものである。「ジプシーがもともとエジプト民族である」という俗説がわからないと、歌詞の内容は理解が難しい。
日本語の訳詞は石倉小三郎による。名訳として有名で、原詩を超えるとも評されるが、原詩との乖離が大きいとの批判もある。
「3つの歌」について
「流浪の民」以外の2曲は以下のとおり。
- 第1曲:「田舎風の歌 Ländliches Lied」(ソプラノ2、ピアノ)
- 第2曲:「歌 Lied」(ソプラノ3、ピアノ)…冒頭の歌詞「我が庭で撫子は("In mein Garten die Nelken")」と呼ばれることがある。
外部リンク
- 3つの歌作品29の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
- 原詞と対訳 - 梅丘歌曲会館
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