ある「世捨て人」のたわごと

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「エレミヤの哀歌」 と「交響曲第26番ニ短調『ラメンタチオーネ』」

2016年05月03日 | 語学

http://bit.ly/21r2Yfm

ハイドン:交響曲第26番 ニ短調 「ラメンタツィオーネ」 Hob.I:26 /
アンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ


哀歌』(あいか, מגילת איכה ’ēykhāh エーハー, Klagelieder (Jeremias), Book of Lamentations)はヘブライ聖書の中の一書。『エレミヤの哀歌』とも。ユダヤ教が用いるマソラ写本では「諸書」に分類されるが、キリスト教聖書が底本として用いた七十人訳聖書ではエレミヤの作であることが冒頭で触れられ、『エレミヤ書』の後に収められている(作者はユダヤ教でもキリスト教でも預言者エレミヤに帰せられる)。

哀歌というとおり、本書には5つの歌がおさめられている。それぞれは紀元前586年におきたエルサレムの陥落とエルサレム神殿の破壊を嘆く歌であり、バビロン捕囚の時代につくられたものと考えられている。

ちなみに第1〜第4の歌はヘブライ文字アルファベットが各連のはじめに来るような技巧を凝らした歌になっている。第5の歌は厳密には哀歌でなく、民の祈りになっている。

 

1:1ああ、むかしは、
民の満ちみちていたこの都、
国々の民のうちで大いなる者であったこの町、
今は寂しいさまで座し、やもめのようになった。
もろもろの町のうちで女王であった者、
今は奴隷となった。

1:2これは夜もすがらいたく泣き悲しみ、
そのほおには涙が流れている。
そのすべての愛する者のうちには、
これを慰める者はひとりもなく、
そのすべての友はこれにそむいて、その敵となった。

1:3ユダは悩みのゆえに、
また激しい苦役のゆえに、のがれて行って、
もろもろの国民のうちに住んでいるが、安息を得ず、
これを追う者がみな追いついてみると、
悩みのうちにあった。

1:4シオンの道は祭に上ってくる者のないために悲しみ、
その門はことごとく荒れ、
その祭司たちは嘆き、
そのおとめたちは引かれて行き、
シオンはみずからいたく苦しむ。

1:5そのあだはかしらとなり、その敵は栄えている。
そのとがが多いので、
主がこれを悩まされたからである。
その幼な子たちは捕われて、あだの前に行った。

1:6シオンの娘の栄華はことごとく彼女を離れ去り、
その君たちは牧草を得ない、しかのようになり、
自分を追う者の前に力なく逃げ去った。

1:7エルサレムはその悩みと苦しみの日に、
昔から持っていたもろもろの宝を思い出す。
その民があだの手に陥り、
だれもこれを助ける者のない時、
あだはこれを見て、その滅びをあざ笑った。

1:8エルサレムは、はなはだしく罪を犯したので、
汚れたものとなった。
これを尊んだ者も皆その裸を見たので、
これを卑しめる。
これもまたみずから嘆き、顔をそむける。

1:9その汚れはその衣のすそにあり、
これはその終りを思わなかった。
それゆえ、これは驚くばかりに落ちぶれ、
これを慰める者はひとりもない。
「主よ、わが悩みを顧みてください、
敵は勝ち誇っていますから」。

1:10敵は手を伸べて、その財宝をことごとく奪った。
あなたがさきに異邦人らはあなたの公会に、
はいってはならないと命じられたのに、
彼らがその聖所にはいるのをシオンは見た。

1:11その民はみな嘆いて食物を求め、
その命をささえるために、財宝を食物にかえた。
「主よ、みそなわして、
わたしの卑しめられるのを顧みてください」。

 

Lamentations 1 WLC

 

1אֵיכָ֣ה ׀ יָשְׁבָ֣ה בָדָ֗ד הָעִיר֙ רַבָּ֣תִי עָ֔ם הָיְתָ֖ה כְּאַלְמָנָ֑ה רַבָּ֣תִי בַגֹּויִ֗ם שָׂרָ֙תִי֙ בַּמְּדִינֹ֔ות הָיְתָ֖ה לָמַֽס׃ ס

2בָּכֹ֨ו תִבְכֶּ֜ה בַּלַּ֗יְלָה וְדִמְעָתָהּ֙ עַ֣ל לֶֽחֱיָ֔הּ אֵֽין־לָ֥הּ מְנַחֵ֖ם מִכָּל־אֹהֲבֶ֑יהָ כָּל־רֵעֶ֙יהָ֙ בָּ֣גְדוּ בָ֔הּ הָ֥יוּ לָ֖הּ לְאֹיְבִֽים׃ ס

3גָּֽלְתָ֨ה יְהוּדָ֤ה מֵעֹ֙נִי֙ וּמֵרֹ֣ב עֲבֹדָ֔ה הִ֚יא יָשְׁבָ֣ה בַגֹּויִ֔ם לֹ֥א מָצְאָ֖ה מָנֹ֑וחַ כָּל־רֹדְפֶ֥יהָ הִשִּׂיג֖וּהָ בֵּ֥ין הַמְּצָרִֽים׃ ס

4דַּרְכֵ֨י צִיֹּ֜ון אֲבֵלֹ֗ות מִבְּלִי֙ בָּאֵ֣י מֹועֵ֔ד כָּל־שְׁעָרֶ֙יהָ֙ שֹֽׁומֵמִ֔ין כֹּהֲנֶ֖יהָ נֶאֱנָחִ֑ים בְּתוּלֹתֶ֥יהָ נּוּגֹ֖ות וְהִ֥יא מַר־לָֽהּ׃ ס

5הָי֨וּ צָרֶ֤יהָ לְרֹאשׁ֙ אֹיְבֶ֣יהָ שָׁל֔וּ כִּֽי־יְהוָ֥ה הֹוגָ֖הּ עַ֣ל רֹב־פְּשָׁעֶ֑יהָ עֹולָלֶ֛יהָ הָלְכ֥וּ שְׁבִ֖י לִפְנֵי־צָֽר׃ ס

6וַיֵּצֵ֥א [מִן־בַת־ כ] (מִבַּת־צִיֹּ֖ון ק) כָּל־הֲדָרָ֑הּ הָי֣וּ שָׂרֶ֗יהָ כְּאַיָּלִים֙ לֹא־מָצְא֣וּ מִרְעֶ֔ה וַיֵּלְכ֥וּ בְלֹא־כֹ֖חַ לִפְנֵ֥י רֹודֵֽף׃ ס

7זָֽכְרָ֣ה יְרוּשָׁלִַ֗ם יְמֵ֤י עָנְיָהּ֙ וּמְרוּדֶ֔יהָ כֹּ֚ל מַחֲמֻדֶ֔יהָ אֲשֶׁ֥ר הָי֖וּ מִ֣ימֵי קֶ֑דֶם בִּנְפֹ֧ל עַמָּ֣הּ בְּיַד־צָ֗ר וְאֵ֤ין עֹוזֵר֙ לָ֔הּ רָא֣וּהָ צָרִ֔ים שָׂחֲק֖וּ עַ֥ל מִשְׁבַּתֶּֽהָ׃ ס

8חֵ֤טְא חָֽטְאָה֙ יְר֣וּשָׁלִַ֔ם עַל־כֵּ֖ן לְנִידָ֣ה הָיָ֑תָה כָּֽל־מְכַבְּדֶ֤יהָ הִזִּיל֙וּהָ֙ כִּי־רָא֣וּ עֶרְוָתָ֔הּ גַּם־הִ֥יא נֶאֶנְחָ֖ה וַתָּ֥שָׁב אָחֹֽור׃ ס

9טֻמְאָתָ֣הּ בְּשׁוּלֶ֗יהָ לֹ֤א זָֽכְרָה֙ אַחֲרִיתָ֔הּ וַתֵּ֣רֶד פְּלָאִ֔ים אֵ֥ין מְנַחֵ֖ם לָ֑הּ רְאֵ֤ה יְהוָה֙ אֶת־עָנְיִ֔י כִּ֥י הִגְדִּ֖יל אֹויֵֽב׃ ס

10יָדֹו֙ פָּ֣רַשׂ צָ֔ר עַ֖ל כָּל־מַחֲמַדֶּ֑יהָ כִּֽי־רָאֲתָ֤ה גֹויִם֙ בָּ֣אוּ מִקְדָּשָׁ֔הּ אֲשֶׁ֣ר צִוִּ֔יתָה לֹא־יָבֹ֥אוּ בַקָּהָ֖ל לָֽךְ׃ ס

11כָּל־עַמָּ֤הּ נֶאֱנָחִים֙ מְבַקְּשִׁ֣ים לֶ֔חֶם נָתְנ֧וּ [מַחֲמֹודֵּיהֶם כ] (מַחֲמַדֵּיהֶ֛ם ק) בְּאֹ֖כֶל לְהָשִׁ֣יב נָ֑פֶשׁ רְאֵ֤ה יְהוָה֙ וְֽהַבִּ֔יטָה כִּ֥י הָיִ֖יתִי זֹולֵלָֽה׃ ס

 
交響曲第26番 (ハイドン) -『哀歌』の愛称を持つ。グレゴリオ聖歌の哀歌の引用に由来。

 

交響曲第26番ニ短調『ラメンタチオーネ』はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作曲した交響曲。1番から数えて、初めての短調の交響曲となるが、音楽的内容から考えて、感情表現に主体を置いた「シュトゥルム・ウント・ドラング期」の幕を開く1768年に作曲されたと考えられている。曲中にグレゴリオ聖歌の旋律が引用されている。

  編成
オーボエ2
ファゴット
ホルン2
弦五部 

Haydn Symphony No 26 D minor 'Lamentatione' S Kuijiken  

F.J. Haydn - Symphony No.26 in D minor 'Lamentatione' 1 mov第1楽章 Allegro assai con spirito .  

F.J. Haydn - Symphony No.26 in D minor 'Lamentatione' 2 mov第2楽章 Adagio .  

F.J. Haydn - Symphony No.26 in D minor 'Lamentatione' 3 mov第3楽章 Menuet-Trio .

Haydn Symphony No 26 in D Minor Score Video

曲の構成 

第1楽章 Allegro assai con spirito 

シンコペーションのリズムによる感情の表出という手段は、モーツァルト交響曲第25番と共通している。第2主題として第1オーボエと第2ヴァイオリンにグレゴリオ聖歌の受難の旋律を出し、これは再現部ではニ長調に転調し、ホルンも加わって奏される。いきなり立ち止まったり、突然な曲想の変化や転調などドラマチックな構成故に、展開部以降の形式的な反復記号を欠いている。 

第2楽章 Adagio 

ヘ長調。第2オーボエは休止する。第1オーボエと第2ヴァイオリンに再びグレゴリオ聖歌のコラールが引用され、第1ヴァイオリンが対旋律やまとわりつくような16分音符の音型で絡め、低弦は規則正しく刻む。ソナタ形式のようであるが、第2主題はコラール主題をハ長調に移しただけである。第1楽章と同じく再現部からはホルンも主題を歌う。これは「インチピト・ラメンタチオ(哀歌が始まる)」という旋律であり、ハイドンはこの旋律をこの曲の他にもしばしば用いている。

 第3楽章 Menuet-Trio 

メヌエット部は2対1のリズム、ナポリの6の和音や突然の休止などが印象的である。後半は緊迫した転調を繰り返し、前半に登場した16分音符の動機を使用した低声部主体のカノンとなって再現され、盛り上がる。トリオはニ長調となり、3拍目が強奏される特徴的なフレーズの後にヴァイオリンが音階を下降する独創的な主題が特徴的である。 

なお、本来続くであろう急速な第4楽章は作曲されておらず、3楽章までの充実した内容に反して、未完成感が伴う。 この理由には、この曲を本来交響曲第49番ヘ短調『受難』に続かせるつもりだったという説がある。

 


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