ヘブライ語聖書ウィキペディア
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ヘブライ語聖書(ヘブライごせいしょ、(ヘブライ語: תַּנַ"ךְ、תּוֹרָה, נביאים ו(־)כתובים)) とは、ユダヤの「聖書」。タナハ、ミクラー。聖書ヘブライ語 (Biblical Hebrew) で書かれており、ユダヤ教の「聖書正典」である。 最初の5書(ヘブライ語: חֻמָשׁ, Pentateuch, 狭義の「トーラー」)とタナフ全体(トーラー、ヘブライ語: תּוֹרָה)は、「成文トーラー、成文律法(ヘブライ語: תּוֹרָה שֶׁ(־)בִּכְתָב, Written Torah, Written Law)」として、口伝トーラー(ヘブライ語: תּוֹרָה שֶׁ(־)בְּעַל־פֶּה, Oral Law)と主に「二重のトーラー (Dual Torah)」の一部とされる。「トーラー(תּוֹרָה)[1]」は教え、指図、理論、学説の意味であり、算術(תּוֹרַת הַ(־)חֶשְׁבּוֹן)、論理学(תּוֹרַת הַ(־)הִגָּיוֹן)、認識論(תּוֹרַת הַ(־)הַכָּרָה)、のように一般名詞としてもつかわれる。口伝トーラーは「タルムード(「学び」)」の代名詞となった。
最初の5書は「フンマーシュ(Chumash(חֻמָשׁ), キリスト教的なニュアンスを含む用語では「五書 Pentateuch, モーセ五書 Five Books of Moses(ヘブライ語: חֲמִשָּׁה חֻמְשֵׁי תוֹרה))」である(特に日本語訳の「聖書(ביבליה)」自体がすでにキリスト教的ニュアンスを含んでいる)。本来のヘブライ語での「聖(קֹדֶשׁ, קָדוֹשׁ, קִדּוּשׁ)」とは特別な、特殊な、他と違う、献呈された、献納された、捧げられた、費やされた、といった意味である。
タナフは本来セーフェルー・トーラー (Sefer Torah) として巻物の形であった。
なお、「旧約聖書(Old Testament, הברית הישנה)」というのはキリスト教徒や彼らの影響を受けた異教徒の呼び方、考え方であり、ユダヤ教、つまりユダヤ人はキリスト教徒の言う「新約聖書」を認めないため(「古い契約」とも考えないため)、旧約聖書とは呼ばれない[2]。
- 詳細はタナハを参照
三大区分
使用
ビブリア・ヘブライカ
関連項目
- トーラー(Torah; 広義にユダヤ教全体を示す)
- トーラー研究、タルムード・トーラー(ヘブライ語: תלמוד תורה, 英語: Torah study; ミツヴァの一つで、広義にユダヤ教全体の学びを指す)
- トーラー朗読 (Torah reading)タルグーム (Targum)
- 朗唱, 詠唱(ヘブライ語: טעמי המקרא, 英語: Cantillation)
- ユダヤ教の礼拝旋法 (Jewish prayer modes)
- ヘブライ語聖書へのユダヤ人の註解 (Jewish commentaries on the Bible)
- タルムードの解釈学 (Talmudical hermeneutics)
- ヒレルの7つのミッドート (Hillel the Elder)
- イシュマエル・ベン・エリシャ (Rabbi Ishmael) の13のミッドート (Baraita of Rabbi Ishmael)
- エリエゼル・ベン・ヨセの32のミッドート (Baraita on the Thirty-two Rules)
- パルデース (Pardes)ヤムニヤ会議
- ラビ・ユダヤ教
- ハラーハー (Halakha)、ミツヴァー
- アッガーダー (Aggadah)
- ミドラーシュ・ラッバー (Midrash Rabba)
- ミシュナー (Mishnah)ゲマーラー (Gemara)
- タルムード (Talmud)
- カバラー (ユダヤ教神秘主義)
- ティックーン (Tikkun)
- ユダヤ文献 (Jewish literature)
- ラビ文学 (Rabbinic literature)
- ヘブライ語
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