はなたれおやじ

色々あるよね

納豆

2012年11月14日 | 日記
夕焼けと校庭の砂埃の匂い
納豆を練っていると何故かこの風景が浮かび、妙な感覚になる
小学校3年生に丁度上がる頃、両親が離婚し苗字が変わった
その頃から婆さんが母の代わりに良く夕飯を作りに来てくれた
その時、必ず出たのが納豆
家に早く帰っても誰も居ないので、ひしゃげたランドセルを引きずり回すように遊んでいた
散々に遊び、5時の音楽が流れると皆一斉に帰る
今日もあーちゃん(婆さんのあだ名)来てるかな?
それがとても楽しみだった
夕方の匂いと暮れる空、そして埃っぽい味
ボロアパートの階段ももどかしく家に帰った
当時の納豆には小洒落た納豆のタレなど無く、醤油一本勝負だ
ネギを大量に入れ、泡立つ位によく混ぜる
匂いも今より強く粒も大きかった
そのような納豆ばかり食べていたので、ホテルの朝食に付いてくるタレ、カラシ付き小型カップ納豆は、もはや自分にとって納豆では無いのだ
何だねこの甘ったるいタレは!
何でも甘くすりゃいいってもんじゃないよ!
こんなもんで納豆が食えるか!
朝のぼーっとした頭の隅で脳の納豆領域が動き出す
刻みネギを素早く目線で探すが、たまに味噌汁の具用に置いている程度で殆ど置いていない
今日も納豆もどきを食うのか.......
なら食べなきゃいいじゃん
何て言ったらおっさっんの朝のぼーっとした闘争が無意味になってしまうので、そこは黙っていて欲しい
ちょっとした敗北感の中で硬い焼き魚をほじくり返しながら食う朝食も、ヨレタおっさんには丁度良いかもしれん

最新の画像もっと見る

コメントを投稿