はじめに
バレーボール経験者3人、他は、サッカー、陸上、柔道等の選手、あるいは運動初体験という、ほんとに初心者をかき集めて作った宮崎のチーム。
結成1カ月目にして、早くも鹿児島のチームと練習試合をさせてもらうことになりました。
鹿児島は、前年度私たちの職域の大会で全国優勝を果たしたチームです。
全員がよくバレーボールを理解していて、まとまりがあり、対応力を持っているチームです。
試合の結果は、6セットして、最初の2セットを我宮崎チームが取ってしまうという奇跡が起きましたが、その後の4セットは、手も足も出ない状況に追い込まれ、宮崎チームは10点も取れないと言った大敗を喫しました。
不安と期待
しかし、宮崎の選手はこの初体験ともいえる練習試合で、大きな収穫を得ることができました。
チーム結成時に高知チームの選手の練習ビデオを見せたところ、
「なるほど・・・これなら、自分たちにもできそうだぁ~」
と意気込みを見せたメンバーでしたが、続いて見せた、平成17年度の九州大会決勝ビデオ(沖縄対福岡)ぶ対しては、バレーボール経験を有する選手が、表情を曇らせ、
「う~ん・・・・こんなのに、どうやって対応するのですか・・・・」
と述べ、弱音を吐いたのでした。
口では頑張ると言いつつも、少なからず、選手には
「ほんとに、試合になるんだろうか・・・」
という不安はあったのです。
その一方で、4カ月の練習でメキメキ力を付けて行った高知の選手の頑張りも見ていましたので、ひょっとすると自分たちにも・・・・という期待も抱いていてくれたのでした。
収穫その1
はたして、練習試合の結果は、熊本には全勝し、鹿児島には実力ではまったく及ばないということを知らしめられつつも、最初の2セットは先取したわけですから、やりようによっては勝算がでてくるということを体験することもできたのでした。
このことは、九州大会に臨むに当たって大きな自信になったのは間違いないのです。
収穫その2
まぐれとは言え、2セットを鹿児島から取ったのは事実です。
この事実が大きいと私は思っていました。
九州大会に行けば、各チームの選手と挨拶します。
私は福岡、大分、熊本、沖縄等では勤務経験がありますし、福岡のチームのように一度は廃部になったものを平成16年に私が福岡に転勤して再度立ち上げ、同年九州大会優勝、翌17年に全国優勝したチームや、平成12年に初めて九州大会にメンバーを引き連れて参戦し準優勝した沖縄チームなどがあり、どのチームの選手ともバレーボールを通じて私は深くかかわってきたので、チームを離れても、それぞれのチームに対する思いというものがあるのです。
それを、各チームの選手も感じてくれているのでしょう、機会あるごとに連絡して来てくれたり、相談をしてくることもあります。
当然、宮崎チームを連れて九州大会に初参戦するわけですから、彼らが私に
「やっぱり、宮崎でもチームを立ち上げましたね。」
「宮崎は、どんな具合ですか?」
等とあいさつ代わりに、話掛けて来るわけです。
これがチャンスなんですね。
「うん、うん。運よく、学生時代に県代表になったのが2人いたんで、いいチームができた。この前鹿児島と練習試合して、2セット取ったから・・・、まあ、ちょっとは期待してるんだが・・・」
と涼しい顔して情報を提供できるからです。
「エ~ッ?鹿児島に勝った?」
と相手は驚愕の表情を浮かべるということになります。
その情報は、おそらくすぐに相手チームの選手全員に伝わります。
そこに持って来て、試合前の練習で、宮崎チームが大きな声を掛けつつパスをしたり、デモンストレーションでワンマンレシーブをやったりします。
相手は、すっかり緊張して、サーブレシーブミスを頻発し、宮崎チームが圧勝してしまうという段取りなんです。
鹿児島から2セットを奪ったというのは、メンタル面で勝負を付けるための恰好の実績になったわけです。
収穫その3
他のチームに対するメンタル面でのプレッシャーを掛けると同時に、うちの選手にも大会参加時にできるだけ落ち着かせたいというのがあります。
初参加で、緊張し借りてきた猫状態になってはいけません。
私は、宮崎の新米選手にとっては、実績のある鹿児島の選手と知り合いになっておくというのが極めて有効に機能すると思ったのです。
この雰囲気が、我宮崎チームのメンタルに大きな力らになるはずだ・・・・と、ここに私の狙いがあったのです。
そういう私の狙いを知った鹿児島チームの選手は、それじゃ是非懇親会をやりましょうということになり、鹿児島チームが設定した会場で宴会が開かれました。
当然その中では、バレーボールのプレーや戦術に関するはなs
大会の朝、会場で顔を合わせ
「おはようございます。先月は、ありがとうございました。」
「いえいえ、こっちこそ。今日は頑張ってね。」
こういう声掛けができれば、大会に遠慮して参加するような気分は払拭されるでしょう。
実は、その関係を構築するために、練習試合の後、懇親会を開いたものです。
この懇親会には、宮崎チームに対する鹿児島の選手の温かい支援を感じることができました。
ここに鹿児島のチームが兄貴分、宮崎チームは弟分といったような関係が生まれたのです。
バレーボールを通じて、日ごろ交流のない他の勤務箇所の職員が交流を深めて行くというのも私にしてみればとても嬉しいことです。
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宮崎県出身の転勤族です。好きな食べ物はウナギのかば焼き。鹿児島県、熊本県、沖縄県、高知県等を転々としてきました。お盆と正月くらいしか宮崎県に戻れなかったのですが、昨年宮崎県に戻って来たのを契機に、宮崎県をはじめ各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等を紹介してみることにしました。
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