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ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

中衛センター養成プロジェクト(その15・・・見切って動く。第一段階)

2011年10月25日 07時18分05秒 | レシーバーのプレー

はじめに
ブロックにかからないようにスパイクを打ちたい、レシーブされないようにスパイクを打ちたいという思いで相手が攻撃して来るなら、守る側としては打たせたくないところにブロックを付け、アタックに対してレシーブ効率のいい守り方を考えないといけません。
レシーブ上達したいというのであれば、個人のレシーブフォームそのものをカチッと固め、その形でどこにポジションを張るのがいいのかということを考えるのです。
これは、読みではなく、バレーボールをよく理解した上で成功率の高いところで勝負するというものなのです。

さて、10月23日の記事中衛センター養成プロジェクト(その13・・・スプリットステップ)では、見切って動き、ポジションを取ることを話しましたが、その最後に「不可解な疑問」として、見切って動くと言っても、結局、ボールが来る前にポジションに着くというのは、予想していくしかないと思うのだが?という、よく選手から投げかけられる疑問について紹介しました。
で、今日から、実際に見切って動く方法について少し説明させていただきます。
風眠さんの御質問にもありました、「ブロックを抜けたボールがほとんど拾えない」という問題の解決にもつながる対応策ですが、ここではゆうこさんがレシーブを張る中衛センターのポジション取りを意識しながらお話していこうかと思います。

見切って動く、第一段階(トスアップの前後)
下図を見て下さい。
コート半分を使用してシートレシーブの練習をしている状況を図にしました。
ちょっと、図がいびつで見にくいのですが、図の中にある黒い短い線は矢印なんです。
ブログのお絵かき機能で描き足したため、見にくいと思います。すみません。

12名の選手がコートにいますが、実際はセッター及びアタッカーである白シャツの選手3人とレシーバーである青シャツ選手4人がコートに入っていて、ここからボールがとトスアップされたら、青シャツのレシーバー4人と、図中左上の白シャツのアタッカー1名は、それぞれ、黄色シャツの位置に移動してレシーブするというフォーメーションを表示しています。

これが、最初の見切って動くという移動になります。

具体的なお話をしますと、セッターがトスアップする瞬間、ボールはの位置にあり、レシーバーは青シャツの位置にいます。これは、いきなりセッターがツーアタックしたりトスフェイントした時に備えたレシーブフォーメーションですね。

で、ここからセッターがボールをという具合にトスアップします。
このトスアップが行われた瞬間、レフトオープンからのスパイクが来ると判断できますね。
そこで、サッと青シャツ位置から黄色シャツの位置にポジションを取り直します。

ついでにも一つ、今度はライト側にトスアップされた場合ですね。
下図のとおりセッターがトスアップするまでは、レシーバー4人は青シャツ位置で、ツーアタックやトスフェイント、本番の場合はクイックにもこの体制で対応します。

そしてボールがに移動し始めた瞬間からレシーバーはピンクシャツ位置から青シャツ位置に移動するのです。

どの時点で見切ったのかについて
これはもう、ボールがセッターの手を離れてすぐですね。
セッターがトスアップするまでは、センター攻撃やセッターのツーアタックが来ても大丈夫なように青シャツの位置で待ち、トスが向かったら黄色シャツの位置に、トスがに向かったらピンクシャツの位置に動くのです。
これをですね、大した根拠もないのにオープンの打数が多いからってなことで、最初からレフトアタッカー用のポジション取りしていると、思わぬセンター攻撃を受けて簡単に決められてしまいます。
以上が、レシーブ時の第一段階での見切った後の動きということになります

読みに似た見切り
読んでポジション取りするというのは、いかにも当たるか当たらないか分からないようなポジションの取り方のように思えますが、「トスアップ前にトスの方向を見切る。」ということもあります。

例えば、相手チームがオープン両サイドとセンター攻撃2枚の計4枚のアタックしかないような場合でライトオープンの選手がレシーブ時に転倒していてスパイクを打ちたいと思っても攻撃参加できない時、しかもボールがネット際に返って来ず、センター攻撃も使えない状況だとなると、レフトオープンしか打って来ないということになります。
こういう場合の見切りは、トスアップ前ということになり、味方に「レフトしかない。レフトしかない!」と大声で教えながら、フォーメーションの変更をすることもあります。
これは、読みであり予測してということになるのですが、確たる状況を見た上で、次の展開を特定したもので、これは見切って動いたということになります。

終わりに
どうでしょうか、予想だけで動かず、見切って動くという意味が少しは伝わったでしょうか?
「そんなもん、誰でもやってますよ。」と言われそうな感じですね。
基本の基本ですからね。

さて、しかしながらですね、実際の試合はこのポジション取りするだけで、レシーブできるというほど、そんなに簡単なものではありません。
アタッカーの位置や打点、ブロックの状況を見ながら更に第2段階のポジション取りが必要になります。
言わば、この第二段階のポジション取りこそ、レシーブ成功の秘訣になると思われます。

そのお話は次の記事でアップします。

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宮崎県出身の転勤族です。鹿児島県、熊本県、福岡県、大分県、沖縄県、高知県等を転々としながら、今年宮崎県に戻ってまいりましたが、各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等をご紹介しています。
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