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ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

中衛センターと前衛ライトのサーブレシーブ(ポジション取りと意識)

2010年06月19日 10時01分46秒 | サーブレシーブ

http://sports.blogmura.com/volley/

図を見て下さい。
低い軌道の速いサーブに備えた中衛ラインの守備位置は4、5、3、6の4人が守る位置です。そのうち、今回は5(中衛センター)、3(前衛ライト)のポジション取りや意識、対応方法についてお話します。
では本題に移ります。

選手のポジション取り
 昨日の記事「サーブレシーブにおける中衛両サイドのポジション取りと意識(一例)」で、中衛両サイド(4・6)のポジションについて説明しましたが、その間を3等分するようなポジションに中衛センター(5)の選手と前衛ライト(3)の選手がつきます。
 
 前衛ライトが左利きであり、かなり速いクイックが打てるなら、前衛ライトをサーブレシーブから外してクイックに入らせ、その代わりに、前衛レフトをレシーブに入れてもいいのですが、ほとんどのチームが前衛レフトがクイックに入り、前衛ライトがサーブレシーブに入るという、この体制を敷いていますね。

意識の持ち方
 低い軌道の速いサーブ
 0.9秒を切って中衛ラインに到達するような高速サーブについては、上記に記載したポジションで正面に来るボールをオーバーでカットします。
 まずは正面に来るサーブだけは確実にレシーブします。
 その上で、中衛センターはレシーブのエキスパートですから、取れるボールについては積極的にレシーブに行くというのもありですね。
 
 前衛ライトは攻撃に参加することを考えなければならず、時間差のセミクイックやCクイックなども考えねばなりません。しかし、強烈なサーブについては、まず、レシーブに集中せざるを得ませんね。
 
 結局、終わってみれば、試合中打たれたサーブの7~8割は中衛センターと、前衛ライト、それにバックセンターの3人でレシーブしているという感じですから、サーブレシーブへの意識に重きを置くべきポジションであると認識しないといけません。

 ややゆっくりのサーブ
 低くて速いサーブは横の動きだけ集中して深めに守ればいいのに対して、ここでは、前に落ちるサーブもありますし、下の図のように中衛の頭を越えて後衛の前に落ちるサーブもあります。サーブの到達時間が若干遅い(1秒5から2秒)とはいえ、守備範囲は縦の動きも計算して広くする必要がありますから、注意が必要です。必要な集中力は同じです。いや、逆に高いかも・・・。
 
 場合によって、一歩くらい下がるなど、体制を崩してレシーブし、攻撃に加わるのが遅れたりする場合も生じます。
 
 そんな時は、中衛センターと前衛ライトは連携します。
 例えば、仮にサーブレシーブ後、前衛ライトがCクイック、中衛センターがバックセミに入るライト側での時間差攻撃を仕掛ける予定があるときに、前衛ライトがサーブカットした場合、中衛センターがCクイックに入り、サーブレシーブをした前衛ライトがバックセミに回るというような、チェンジをやることもあります。
 
 こんなのは、私がここで言うまでもないかも・・・・ですね。試合を見ていたらわかりますね・・・。

この守備のメリット
後衛の守備範囲を狭める
 「サーブレシーブにおける中衛両サイドのポジション取りと意識(一例)」の記事では、低いい軌道の高速サーブの場合、サーブが来るおそれのある範囲のうち両端(図面の中衛両サイドン選手の後ろにあるオレンジ色のスペースですね。)を中衛両サイドの選手が処理することで、後衛のレシーブ範囲は、コートの両サイド60cm~80cmずつ狭くなるというお話をしました。
 
 今度は、センターラインの守備によって、後衛選手の守備範囲はさらに、図中黄緑で示されたスペース分120cm~160cmが狭まりますし、後衛の守備範囲は3等分されることとなるため、後衛選手の一人当たりの横の動きは210cm~230cmで済むことが期待できるのです。
 
 このことは、後衛の選手が方向を判断して反応し、横に移動するまでの時間と距離が0.4秒で1m20cm~1m30cm(男子です。学説より、少し遅いかもしれませんが、私が計測したところでは、このくらいでした。) であることを考えれば、後衛選手一人が横幅3m
    1m20cm×2(左右方向)+60cm(体の正面分)=300cm
くらいはカバーできる計算になるわけですから、少なくとも、サーブのボールの正面までは移動できるという計算が成り立ちますね。

もちろん、その後のレシーブ技術が大変なのですけどね・・・。


後衛選手のレシーブ範囲を分割する

図で見たとおり、後衛の3選手の守備範囲は、低い軌道の高速サーブに対しては3分割されることとなり、後衛各選手の受け持ち範囲が分かりやすいということもありますね。

以上ですありがとうございました。
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