++ それでも夢をみていたい。++

平成18年8月28日
ママは安らかに息を引き取りました。
癌で余命3ヶ月宣告。
  その闘病記録と、終わり。

食欲と体重の関係。

2006年02月18日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 17日 ***

本日も特に変化なし。
咳の薬が減ったけれど
減っても問題なく効いている。

食事量は安定してきている。
もう少し食べられるといいんだけど・・・・・・
間食は出来るからそれでどうにか補ってるけど
間食で食べ過ぎると
食事量が減るから元も子もないし

自宅にいるときの方が食べれるから
なんとなく周りにつられてね。
それで少しづつまた食べられるといいんだけど
本人も一生懸命食べて体重を増やしたいみたい
頑張って食べて
いつも食後の薬が飲めなくなるくらい(笑

病院にいて動かないことが多いから
筋肉が落ちて
体重が減るんじゃないかと思うけど・・・・・・
癌のせいなのかなあ?
とも、頭をかすめる。
自宅生活が出来れば変わるんじゃないかな。

だといいな。

気持ちのありか。

2006年02月17日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 16日目 ***

ちょっとボーっとする感が抜けない様子。
薬の副作用かは不明ですが。
顔に出来たにきびは膠着状態。
広がりもしないし、増えたりもしない。
あごとほほの部分だけ。
爛れたりもしていないので、安心してもいいかな。

しかしあれだよね。

薬の副作用しかり、精神状態しかり
ママのサポーターであるあたし達が
イマイチ理解してあげられてない部分が
多々あるんだなあと己の無力さを
ひしひしと感じているのであります(゜д゜lll)

色々考えたり
人と話したりしていて感じたんだけど
温度差。
やっぱり皆違うんだよね。
あたしは記録つけてるから自分でも解るけど
単純で、なんとも楽観的なところがあるじゃない。
まあ、夢見がち?゜゜(´□`。)°゜
いい方いい方に考えて
ニコニコ笑ってよしいいぞ!的なね
切羽詰ってない!ぜんぜん!
相手ガン患者なのにさ・・・
まあ、それはそれでいいのかもしれないのですが。
度を越すところがあるのです。
きっと。

ほら
当事者は違うじゃない。
良い結果が出て、良くなってきても
良くなっていると医者に言われてもさ。
やっぱり。
死は隣りあわせなわけでさ。
いつ副作用が出るとも知れず
事態が激変しないとは言えず
不安や心の闇を抱えてるんだよね。

死の恐怖。

払拭できたりしないんだよね。

解ってる。
分かってるつもり。
だったのよ。

でも
あたし達が感じているほど楽観的じゃ
全く露ほどもないのよね~。
本人の認識は綱渡りで、
まだまだ石橋たたいてる感じなのよね。

不安で
落ち着かなくて、
家族と一緒にいるのが唯一の安らぎでさ。
明るく振舞う裏側を理解されないジレンマとも戦って、
ホントご苦労様です。
頑張りすぎです。
不満も言わず、
ヒステリックにもならず、
こっちが気を使われてどうする!
だよね~はあ。

すいません。
浅はかな娘で。トホ;

解ってるつもりでいるけど
その1/3程度も解って上げられているのか・・・

昨日
まあ、
婿に行ってる弟と話す機会があってね。
彼の事を
何でもっとママの気持ちを考えてあげられる
懐の深さがないのだろうかと思ったりしたわけですよ。
それをやんわりとさ、諭してみたデスよ。
まあ、理解してもらって一件落着良かった良かっただったんだけど・・
その反面、楽観しすぎている自分を
ダーリンに戒められたり。
ママはまだそんなに楽観してない苦しい状態だと思うよって。
あい。すいません。
だめなあたし・・・・・と、ちょっと凹んだりして。
みんなまだまだ発展途上で
しょうがなくてナサケナイ生き物だなあと思ったりしてね・・・
んんん、いや、
人生勉強だなあと。

優しい人でありたい。
人の気持ちになって物事を考えられる人でありたい。
そういう考え方を持ってない人を批判しちゃいけないよね。
発展途上だって、
勉強中だって、
そういう相手の立場に立ったものの見方を
あたしも身に就けなくちゃね。

精進します。

あれ?何か反省文になっちゃったぞ?



雨。でも、心の中には日が射す。

2006年02月16日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 15日目 ***

今朝イチのママメールでイレッサ以外に
いくつか飲んでいる薬が減ったとのご報告☆

夕方ふたり部屋の相手に耐えられず
逃げ出して電話をしてきた(笑
いえいえ、笑い事じゃないんですけどね。
明るくて良くしゃべると思われがちですが
うちのママはそうでもないんです。
適度に付き合っちゃう甘いところがあるので
どうやらかなりのストレス症状が出ていました。
あたまがクラクラして
歩いていてもフラフラする状態に・・・・・・
かなりのストレスですよ!
かわいそうに。
病院の病室不足は仕方がないのかもしれないけど
病人をマイナス方向に導いてどうするよ(-△-)
オイ!(-_-°

電話で話して少しはスッキリしたのか
明日帰ることとか
減った薬のこととかを聞きました。
減ったのは身体全体に効く薬。
粒状で一日6回だか飲んでたやつ
それと、咳止めの薬の量が減ったそうです。

とにかく薬を飲まなくていいなら
その方がいいからさ♪
ってか良くなってて必要ないってことだからね。
イレッサを飲むことで
なくなったり、弱まったりした癌の部分で
影響を受けていた場所が
元気になったってことだもんね☆
いいことです。
イレッサさまさまです☆
まあ、今のところは。(苦笑

相変わらず肋骨の下は
レントゲンで息を大きく吸ったりすると痛いみたい
先生は病巣の元がそこにあると
おっしゃっているそうです。
早くそこが痛くなくなるといいね!

痛くなくなる。
いつか痛くなくなる。


過去日記②

2006年02月16日 | ● ガン告知/ 過去日記 ☆
*** 過去日記 ② ***

1月23日

パパとおとうとと3人で
処置の説明を受ける。
心臓を覆う膜、心膜。
通常から水が心臓を支えているらしいのですが
その量の2倍とも3倍とも思われる水量が
そこに溜まっていて、心臓を圧迫し
肺を圧迫していると
そう言う説明。
全部は抜ききれないし
今後も増える可能性があるから
出来れば水が出る出口を作りたいという話に。
処置自体には心臓に傷が付くことはほとんどないと考えられ
危険も少ないと聞いた。

予定時刻よりずいぶん遅れて
処置が始まった。

処置自体の時間は1時間程度と
予定通りの感じ。
処置が終わり呼ばれたあたしたち。
担当の先生から見せられた水の量はハンパなかった。
500ペット一本分はある感じ。
さらにまだあるとも・・・・・・
水とは言っても身体の中の体液だから
赤くて、不謹慎にも綺麗だった。
汚いものには思えなかった。
もっと赤黒くてどろどろしたものかと思ってたから・・・・・・
あたしの目にはサラサラして見えたけど
塊もあると言うことで
そのままカテーテルを残して水の出口を作ることは
雑菌の温床となり危険との判断で
水を抜く穴はふさがれた。
けれどそのあと、なかなかママが出てこない
処置が終わるのは早かったけど
そのあとが長かった。

後日知ったんだけど
水を抜いたあと
心臓が止まって意識がなくなるアクシデントがあったらしい。
本人もなんとなく覚えてて
からっと話していたらしいけど
いくばかりだったのかと思う。本当に切ない。

病室に戻る途中も
戻ってからもママは吐きっぱなし。
苦しい咳と、咽せるように吐き続ける。
執刀してくださった先生。
担当の先生を含む3人と
たくさんの看護婦さんがママを取り囲んでいた。
非道い咳き込みであばらのあたりが痛いと言い出す。
あたしの名前を呼んで
湿布薬を希望した。
あのときのあたしの名前を呼ぶ声。

本当に泣きそうになった。

怖くて切なかった。

このまま死んでしまうんじゃないか。

怖かった。

本当に見ているのが辛くて辛くて
とにかく辛くて仕方がない。
怖かった。
怖くて見ていたくなかった。
それなのにすぐ近くで
椅子に座って
ただ見ていた。

死ぬのかもしれない。
やっぱり癌なんだ。

そう思った。

点滴をしているため
裸に近い状態だったから寒がって震えて
看護婦さんに言ってパジャマを着せてもらった。
電気毛布にくるまれて
お布団かけて
すごく疲れたんだろうな
そのうち眠ってしまった。。。。。
 
なんで電気毛布って思ったけど
心臓止まったから寒かったんだなって
すごくすごく寒かったんだろうなって
後日理解したけど。

パパは何度もママに触れて
心配そうにのぞき込んで
落ち着かずに
うろうろとしていた

おとうとは黙って隅の方にいた。

ママが眠ったあとも
あたしたちはたぶんただ黙って
ただ見つめていたと思う。

何か祈るような気持ちで。

過去日記①

2006年02月16日 | ● ガン告知/ 過去日記 ☆
ブログを始めたのが今月のあたま。
たったの16日前。

それまでのいきさつを
後々書いていこうと思ってたんだけど
なんだか今更過去日記を書くのもなぁ・・・・・・
と、思って今日まで微妙な感じで
書いてない(^_^;)

一部書いてたんだけど・・・・・・

先月20日の日記のあとに
書こうと思っていたものをちょこちょこっと
メモ的に書こうと思ってます。

*** 過去日記① ***

心臓の周りに必要以上の水が溜まっていて
それが肺を圧迫していて
咳が出たり苦しかったりする。
そうあたしに説明したのはパパだった。

溜まった水を抜く処置をする。

そのとき初めて
あたしはママが癌なんじゃないかと思った。
水が溜まる。
あたしのなかでは

身体の中に水が溜まる = 癌

この構図があったからね。

ママ方のおばあちゃんがなくなったとき
最後は何度水を抜いただろうか?
そのことが頭の中を巡っていた。

『癌じゃないの?』

パパに聞くことも誰かに言うこともなかったけど
だって、怖いじゃん。
言えないよね。
怖くて。
確認したくないもん。
『じゃないの?』って杞憂であって欲しいじゃん。

なのにもう
検査じゃない気がして怖かった。

あたしは感じなかったけど
お見舞いに来ただーりんは、おとうとが
妙にママに甘えてて変だったって言ってた。

いろんな違和感があった。

立ち会わなかったら後悔すると思った。

命の期限。過ぎていった一ヶ月。

2006年02月15日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 14日目 ***
 
イレッサを服用してとうとうまる2週間が経過です。
今のところ命に繋がるような副作用は出ていません。

今日も病室から2回ほどメールが
届きましたが、別段変化はなさそう。

ただし、隣に人がいるせいか
落ち着かないのかな?
ちょっと眠れなかったみたいです。

さて、明日でパパとおとうとが
命の期限を言い渡されてヒトツキ目です。
3ヶ月と言われたときの絶望から1ヶ月です。

本人は元気になっているので
忘れてしまいがちなのですが
心の底では家族みんなが4月16日が
何事もなくただ過ぎることをまっているんじゃないのかな?

3ヶ月。

言われたときはたったそれだけ?と思ったけど
1ヶ月がとても長かった。
だからまだ一ヶ月でもある。
普段より時は濃密で、
一日一日を怯えていたときの時間の流れの遅さ
恐ろしかった。

その日が目前にあるのかと思うと。
本当に怖かった。

あたしがパパから知らされたのは1月26日だから
あたしには癌告知からまだ1ヶ月もたっていないんだよ・・・・・・
なんだか濃厚すぎて。
時間の感覚がヘンです。






陽気は春。そしてVDなのね。

2006年02月14日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 13日目 ***

さてさて、アンビリバボーな展開な昨今ですが
今日は夕方からあたしが自宅に戻るため
午後から様子見に行ってきました。
もともとは危ない状態だったので
一人部屋を使用してたんだけど
今日行ったら、そこがふたり部屋と化してました('◇')
元気な患者ふたり・・・・・・
少しの間そうなるみたい。
狭いんですけど・・・・・・激しく・・・・・・(-_-;)

出来はじめていたニキビは
なんと拡大傾向。
ほっぺたあたりにも、ちょぼちょぼと出来はじめてた。
昨日出来はじめたあごのあたりは
赤くぷつぷつとしてました。
清潔にしているから
本当にぶつぶつしてるだけ。
汚いことにはなっていないから安心ですがね。

ほかは問題なし。

ただしお腹が減るみたいですよ。
あたしが行ったときには
ミニカップラーメンの残骸が・・・・・・
11時のおやつにはワッフルを食べたらしい。
食欲が増大。
すばらしい。
ワンダフル。
腹の肉も復活する勢いです。ハイ。(^-^)

昨日の下痢も
イレッサに伴う便秘対策で飲んでいた
下剤を止めてみたら
平気になったようで、そちらも一安心。

たまたま担当の先生にお会いして
本日取れたてほやほやのレントゲンを見せて頂く。

心臓がまたもやちっちゃくなってる。
水もまたまた減ってる\(>▽<)/
なによりも肺。
肺がね綺麗なの。
両肺とも黒いのですよ!
白いもやもやしていた癌が消えてる!
↑レントゲンでは黒いのが正常
逆に、癌は白くて
エクトプラズムや
オーブのようにふわふわしてます
うっそ~ん~(^▽^)//
アンビリバボーです☆アンビリバボー続くです♪

元気なママはあたしが帰るときに
また売店で焼きそばとか
お菓子とか買ってました。
太ります。子豚ちゃんです。かわいいです(^-^)
が、この入院だけで13キロ強痩せたので
太ってもいいんだけどね・・・・・・

癌だって気が付かなかった頃からすると
もしかして20キロとか痩せたかもだし。


明日明後日はお見舞い欠席。
金曜に実家にまた戻れるだろうから
逢うのは金曜かな~


暇ならまた
メールが送られてくるかも。



ニキビではじめました。

2006年02月13日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 12日目 ***

一番多いと言われていた
“ ニキビ ”が出来はじめた。
目に見える状態であご近辺に。
小さく赤いニキビが
ちょこちょこっとね。

かわいいもんざんす。

本日は担当医師がほかのクリニックの
お手伝いに行かれてる日なので
検査なんかはお休み。

でも夜にはナースステーションに居ましたよっ
さすが・・・・・・m(_ _)m

ちょろっとお話ししたんだけど
このままの状態なら
退院して通院になるかもですって!
ほんまかいな?
それでいいんかいな?
なかなかアンビリバボーです☆
20日の検査のあと現在の治療の成果や
今後についてお話の時間を取ってくれるようです!
どきどき。

本日おなかの調子が悪いみたい
下痢してるみたいです。
前みたいには深刻じゃないけど
気になる。

また来週。いってらっしゃい。

2006年02月12日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 11 日目 ***

自覚するほどの副作用もなく
もう12日目に突入。
少し顔が気になるのか時々鏡でチェックしている。
特に問題はないんだけどね。
見た感じには出てないだけで
違和感があるのかな?

今日も朝から良く食べている。
食べ過ぎて苦しくなるので
パパが夕飯時にセーブをかけて
食べすぎを防止していた・・・・

義母がお見舞いにくれた
素敵パシャマが気に入ったみたいで
なんだか嬉しい♪
白地にブルーの薔薇が散りばめられている模様
襟と袖に少しだけフリルの付いた
可愛らしいお品☆
とっても可愛いのであたしも羨ましくなった。

昨日も今日も親戚から色々と食べ物の差し入れが
ありがたいので美味しく頂いてます。
本人も元気なので沢山食べれているので
貰いがいもあるし、よかったです。

おとうとの作った桃入り牛乳寒天が気に入ったらしく
独り占めの様子・・・・
いいんですけどね。

今日はたまたま家にママ以外の人間がいない時間が
30分だけ出来て
運悪くその時間にパパの会社の人が尋ねてくれた。
お見舞いが庭のウッドデッキのテーブルに置いてあり
後でそのことに気が付いたのでした・・・
申し訳なかった。
大きくて素敵なフラワーバスケットと
既にあらかた食べてしまったぐらい美味しい
洋菓子店葦の『ミルクと栗』の詰め合わせを頂いた。
バカみたいに旨いんだこれが!
どうもママもこの時間ぐっすり寝込んでいたみたいで
来客に気が付かなかったらしい・・・・
そして幽体離脱していたんだかなんだかで
ウッドデッキにお菓子の袋とお花の袋があるのを
目撃しているのであった・・・・
こえーこえーこえーー


今夜も無事に病院まで
パパが送り届けてくる。
なんだか、寮にでも入っているような気楽さになりつつある。

来週もお待ちしています♪




食欲旺盛な患者さん。

2006年02月11日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 10日目 ***

朝イチで連絡すると随分と元気そう
バレンタインのチョコを
代わりに買って行こうかって言ったら
任せるって言われたので
近所のマルイがオープンする時間に合わせて家を出た。

本当に週末のたびに
元気になっていく。
食事量ももと通りと言えないものの
通常食べていた量の2/3まで戻ってきているし。

病室に置いておく洗面用具を入れる為に
小さめの可愛い洗面器をパスポートで購入。
安くて可愛いものを買うときは
ココに限る♪
ママと言えば『ピンクのコブタ』←あたし的に
ピンクコブタの洗面器と、タオルは
ママに大好評でした。

既にあたしの中では
安定期に入った気さえしているため
2週間の区切りで問題がなければ
仕事復帰する予定。

お昼は小僧寿しの
土曜は安くなる手巻き寿司。
夜は、切干大根と干物がメイン。
大きくて美味しいホッケと
小さくても味のいいアジの干物
どちらも沢山食べて
薬が飲めなくなるくらいの勢い・・・・


常人レベルなママが
癌患者だと思えなくなってくる。
なんだか間違えてしまいそうなくらい元気。