++ それでも夢をみていたい。++

平成18年8月28日
ママは安らかに息を引き取りました。
癌で余命3ヶ月宣告。
  その闘病記録と、終わり。

雨。でも、心の中には日が射す。

2006年02月16日 | *** イレッサ ***
*** イレッサ服用 15日目 ***

今朝イチのママメールでイレッサ以外に
いくつか飲んでいる薬が減ったとのご報告☆

夕方ふたり部屋の相手に耐えられず
逃げ出して電話をしてきた(笑
いえいえ、笑い事じゃないんですけどね。
明るくて良くしゃべると思われがちですが
うちのママはそうでもないんです。
適度に付き合っちゃう甘いところがあるので
どうやらかなりのストレス症状が出ていました。
あたまがクラクラして
歩いていてもフラフラする状態に・・・・・・
かなりのストレスですよ!
かわいそうに。
病院の病室不足は仕方がないのかもしれないけど
病人をマイナス方向に導いてどうするよ(-△-)
オイ!(-_-°

電話で話して少しはスッキリしたのか
明日帰ることとか
減った薬のこととかを聞きました。
減ったのは身体全体に効く薬。
粒状で一日6回だか飲んでたやつ
それと、咳止めの薬の量が減ったそうです。

とにかく薬を飲まなくていいなら
その方がいいからさ♪
ってか良くなってて必要ないってことだからね。
イレッサを飲むことで
なくなったり、弱まったりした癌の部分で
影響を受けていた場所が
元気になったってことだもんね☆
いいことです。
イレッサさまさまです☆
まあ、今のところは。(苦笑

相変わらず肋骨の下は
レントゲンで息を大きく吸ったりすると痛いみたい
先生は病巣の元がそこにあると
おっしゃっているそうです。
早くそこが痛くなくなるといいね!

痛くなくなる。
いつか痛くなくなる。


過去日記②

2006年02月16日 | ● ガン告知/ 過去日記 ☆
*** 過去日記 ② ***

1月23日

パパとおとうとと3人で
処置の説明を受ける。
心臓を覆う膜、心膜。
通常から水が心臓を支えているらしいのですが
その量の2倍とも3倍とも思われる水量が
そこに溜まっていて、心臓を圧迫し
肺を圧迫していると
そう言う説明。
全部は抜ききれないし
今後も増える可能性があるから
出来れば水が出る出口を作りたいという話に。
処置自体には心臓に傷が付くことはほとんどないと考えられ
危険も少ないと聞いた。

予定時刻よりずいぶん遅れて
処置が始まった。

処置自体の時間は1時間程度と
予定通りの感じ。
処置が終わり呼ばれたあたしたち。
担当の先生から見せられた水の量はハンパなかった。
500ペット一本分はある感じ。
さらにまだあるとも・・・・・・
水とは言っても身体の中の体液だから
赤くて、不謹慎にも綺麗だった。
汚いものには思えなかった。
もっと赤黒くてどろどろしたものかと思ってたから・・・・・・
あたしの目にはサラサラして見えたけど
塊もあると言うことで
そのままカテーテルを残して水の出口を作ることは
雑菌の温床となり危険との判断で
水を抜く穴はふさがれた。
けれどそのあと、なかなかママが出てこない
処置が終わるのは早かったけど
そのあとが長かった。

後日知ったんだけど
水を抜いたあと
心臓が止まって意識がなくなるアクシデントがあったらしい。
本人もなんとなく覚えてて
からっと話していたらしいけど
いくばかりだったのかと思う。本当に切ない。

病室に戻る途中も
戻ってからもママは吐きっぱなし。
苦しい咳と、咽せるように吐き続ける。
執刀してくださった先生。
担当の先生を含む3人と
たくさんの看護婦さんがママを取り囲んでいた。
非道い咳き込みであばらのあたりが痛いと言い出す。
あたしの名前を呼んで
湿布薬を希望した。
あのときのあたしの名前を呼ぶ声。

本当に泣きそうになった。

怖くて切なかった。

このまま死んでしまうんじゃないか。

怖かった。

本当に見ているのが辛くて辛くて
とにかく辛くて仕方がない。
怖かった。
怖くて見ていたくなかった。
それなのにすぐ近くで
椅子に座って
ただ見ていた。

死ぬのかもしれない。
やっぱり癌なんだ。

そう思った。

点滴をしているため
裸に近い状態だったから寒がって震えて
看護婦さんに言ってパジャマを着せてもらった。
電気毛布にくるまれて
お布団かけて
すごく疲れたんだろうな
そのうち眠ってしまった。。。。。
 
なんで電気毛布って思ったけど
心臓止まったから寒かったんだなって
すごくすごく寒かったんだろうなって
後日理解したけど。

パパは何度もママに触れて
心配そうにのぞき込んで
落ち着かずに
うろうろとしていた

おとうとは黙って隅の方にいた。

ママが眠ったあとも
あたしたちはたぶんただ黙って
ただ見つめていたと思う。

何か祈るような気持ちで。

過去日記①

2006年02月16日 | ● ガン告知/ 過去日記 ☆
ブログを始めたのが今月のあたま。
たったの16日前。

それまでのいきさつを
後々書いていこうと思ってたんだけど
なんだか今更過去日記を書くのもなぁ・・・・・・
と、思って今日まで微妙な感じで
書いてない(^_^;)

一部書いてたんだけど・・・・・・

先月20日の日記のあとに
書こうと思っていたものをちょこちょこっと
メモ的に書こうと思ってます。

*** 過去日記① ***

心臓の周りに必要以上の水が溜まっていて
それが肺を圧迫していて
咳が出たり苦しかったりする。
そうあたしに説明したのはパパだった。

溜まった水を抜く処置をする。

そのとき初めて
あたしはママが癌なんじゃないかと思った。
水が溜まる。
あたしのなかでは

身体の中に水が溜まる = 癌

この構図があったからね。

ママ方のおばあちゃんがなくなったとき
最後は何度水を抜いただろうか?
そのことが頭の中を巡っていた。

『癌じゃないの?』

パパに聞くことも誰かに言うこともなかったけど
だって、怖いじゃん。
言えないよね。
怖くて。
確認したくないもん。
『じゃないの?』って杞憂であって欲しいじゃん。

なのにもう
検査じゃない気がして怖かった。

あたしは感じなかったけど
お見舞いに来ただーりんは、おとうとが
妙にママに甘えてて変だったって言ってた。

いろんな違和感があった。

立ち会わなかったら後悔すると思った。