高2から脇目もふらずに勉強を始めたのに
高3で邪魔が入り、模試の成績は落ちていた。
志望校にはあと少し手が届かない感じだった。
しかし、共通一次で◯◯点以上獲れたら志望校を狙えると思っていた。
模試や過去問の結果から本番の点数を予測した。
英語と数学は安定した点数が取れ、国語は問題による。物理、化学はまあまあ。
私が苦手なのは社会科。特に世界史が大苦手だった。
小学生の時に『ベルサイユのばら』が大好きで、フランス革命の知識が少しあるという理由で世界史を選択したことをとても後悔していた。
フランス革命なんて世界史の膨大な範囲のほんのわずかで、ベルばらの知識は全く役に立たなかった😓
直前に点数を上げる可能性があるのは暗記科目だと考えた。
共通一次の直前は、理系なのに世界史ばかり勉強した。
そして共通一次を迎えた。
世界史は予想より出来たのに
得意だったはずの数学でコケた。
もう終わりだ…
共通一次の2日目の帰り、駅のトイレに駆け込んだ。
トイレの扉を閉め鍵をかけた瞬間、堪えていた涙がポロポロと流れ出した。
和式便器にしゃがみ込み、声を押し殺して号泣した。
ヒックヒック、いつまでもしゃくり上げた。
志望校は絶対に無理だと思った。
こんなに悔し泣きするのは、小5のあの時以来だ。
『わかっているのに発表しないのは卑怯』とクラスみんなの前で教師に叱責され
床に突っ伏して泣いたあの日…
長い間、駅のトイレを占領してしまった。
泣き腫らした目は家に帰ってもまだ熱を持っていたが
私は毒子の前ではまた平静を装い、何食わぬ態度を取った。
11歳だったあの日と何ら変わらなかった。
まだ続く