進学、進級、就職、多くの若者が新しい一歩を踏み出しているというのに
ニイト君は何も変わらない。
動き出すのをずっと待っているのだが
このまま待つだけでよいのか。
いつまで待てばいいのか。
夕飯を作って部屋に呼びに行っても、ゲームをやっていて食べに来ないので腹が立った。
『そうやって一生ゲームやってるつもりか💢』と言うと
『そうだ』と答える。
学校生活に挫折し、受験に挫折し、プログラミングに挫折し、バイトに挫折し、YouTube制作に挫折し、
堕ちるところまで堕ちてしまった。
このまま一生引きこもってゲームして終わるのか⁉︎
ひきこもりの人を無理矢理外に出してはいけないらしいが
はたしてこのまま待つだけで自分から外へ出ようとする日は来るのか?
否!!
ニイト君にとって今の我が家は楽園になっていると思う。
好きな時に寝て起きて、YouTubeを見ながらオンラインゲームをやって過ごすだけで
毎日ご飯は出てくる。
風呂掃除をするだけでお礼を言われるし
美味しいものが食べたいと言えば母親(わたし)が喜んで外食に連れて行ってくれる。
客観的に考えると私はバカ親だ。
もしも自分の子ども達が何の問題もなく育っていたら、
今の私のような親のことを「甘やかしてバカだなぁ。もっと厳しくしないからいけないんだ」と思うに違いない。
以前のブログで紹介した本
引きこもり経験者でもある金馬宗昭氏の
『不登校 ひきこもり こころの道案内』
を読み返した。
金馬先生によると「家を快適にする」ことと「家を楽園化する」ことは違うと。
家が楽園化してしまうと本人が困らないから自分から動こうとしない。
こうなると「少し」困る状況を作ることが大切なのだそうだ。
押しすぎると機嫌が悪くなるから、家を快適な状態にしたままで「押したり、引いたり」するのだそうだ。
そう言われてもなかなか加減が難しい。
一昨年の年末から去年の2月頃まで、ニイト君はうつ状態で泣いてばかりいた。
死なれたら困ると思って「家を快適に」してきた。
しかし、うつ状態を脱してもう一年以上経っている。
そろそろギアチェンジするべきではないのか。
著者の金馬宗昭先生はクモ膜下出血のため47歳の若さで亡くなってしまった。
この方が生きていてくれたら、色々相談したかったと思う。
生きておられたら、もっと多くのひきこもりや不登校の人達が救われただろうに。
ご本人が一番無念であったと思うが、大変残念である。
生後2ヶ月くらいの頃💕♂
見出し写真は6ヶ月現在😻
猫達が癒しです、