謹賀新年
今年も何卒よろしくお願い申し上げまする!
2024年最初の展覧会でございます。
昨日は、そごう美術館「111年目の中原淳一展」を観ましたのじゃ。
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
(指定された一部の展示のみ写真撮影可)
中原淳一の生誕111周年記念の大回顧展。
『それいゆ』『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』『女の部屋』など雑誌の仕事や、絵画や人形など様々な作品を通して、中原のクリエイションの全貌を紹介。
天井からは、中原の言葉もたくさん吊り下がっておりまする。
構成は以下の通り。気になった作品なども載せまする。
【プロローグ 窓辺に一輪の花を飾るような心で】
・『ソレイユ』創刊号 1946年
創刊号は意外にも真っ赤な表紙。
【1章:「新しい」少女のために】
『少女の友』でデビューした昭和初期から、敗戦の1945年頃まで。
・《女学生服装帖》8点 1938-40年
『少女の友』に掲載されたもので、「スマートに見える歩き方と姿勢」やら「宝塚にヒントを得たスタイル」やら、色々ございます。
・『少女の友』付録 1938-39年
フラワーゲーム、ランドゲーム、啄木カルタなど、かような可愛い付録が付いておったとは羨ましいぞよ。
・《口絵原画『七人のお姫様』》1968年
白雪姫やシンデレラ姫など、お姫様が登場する7つの物語の原画。
・『ひまわり・らいぶらりい』11点 1947-49年
川端康成、吉屋信子などの本。12㎝四方のサイズも可愛い。
【2章:「美しい暮らし」のために】
雑誌『それいゆ』の仕事を軸に紹介。
・《表紙原画『それいゆ』》7点 1954-59年
オードリー・ヘップバーンに似た少女が印象的。
雑誌『それいゆ』も15点展示されておりまする。
・「中原淳一デザインの洋服(再現)」コーナー
5着をトルソーに着せて展示。
一番お気に入りは、白地に黒の水玉のワンピース。
フレンチスリーブにふんわりギャザースカート、細い黒リボンが効果的にあしらわれて可愛いのじゃ。
ここから2章の最後までは写真撮影可で嬉しいのぅ。
最初の空間はこんな感じ。どんどん載せますぞ。
[スカートいろいろ]
《フェルトのサーキュラースカート》1955年頃
[ゆかたを着る]
《ゆかた「ひまわり」》1956年
「ひまわり社のゆかた」『それいゆ』第44号 1957年
[新しい感覚で着るキモノ]
左《帯「花の帯」》1959年 麻に毛糸で刺繍してあるのじゃ。
右《帯》1955年 帯に切った布をアップリケ。
《洋服地でつくったきもの》1958年
「洋服地できものをつくる」
《パッチワークの二部式きもの》1953年
左《アップリケのフレアスカート》1955年
右《木綿の袷のスカート》1955年
《きもの「つぎはぎのたのしさ」》1957年
「よろこびのある暮らし」『それいゆ』第48号 1957年
[整えて楽しく暮らす]
《ふたりはこんな部屋に住む》『それいゆ』第14号原画 1950年
上《トランプタペストリー》1955年
下《ほうきカバー》1954年
中原淳一の遺品。
耳の痛いお言葉。
撮影OKの最後の空間じゃ。
『女の部屋』第1号-第5号 1970-71年
《表紙原画》『女の部屋』第2号 1970年
《表紙原画》『女の部屋』のために制作 1970頃-71年
「COLOUR and COLOUR」シリーズ
《COLOUR and COLOUR 白》『女の部屋』第1号原画 1970年
ここから後は、また撮影不可なのじゃ。しくしく
【3章:平和な時代の少女のために】
『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』を軸に紹介。
・《表紙原画『ひまわり』》9点 1947-52年
雑誌『ひまわり』も15点展示されておりまする。
『ひまわり』の付録も可愛い。
・《みだしなみせくしょん》17点 1947-52年
『ひまわり』に掲載された記事の原画。
「ネッカチーフ・ハンカチーフのつかひ方」やら「エプロンは普段着でお家のいろどり」やら、実用的な内容色々。
「べからず集」は、ひと目で分かる「べからず」や、これのどこが?な「べからず」もあって面白うござります。
・《それいゆジュニアぱた~ん》6点 1955-59年
『ジュニアそれいゆ』の口絵原画。
コシノジュンコが『ジュニアそれいゆ』を「トレンドの教科書だった」と語っていたというのも興味深い。
・《白鹿姫》『ひまわり』第2巻第11号原画 1948年
白鹿姫の物語は知らぬのじゃが、鳥籠の鳥とカーテンの小さなペン画がツボ。
【4章:中原淳一の原点と人形制作】
デビュー前から、病気療養中の1960年代までの足取りを、人形を軸に辿る章。
中原は1930年に、人形作家としてデビューしたのじゃ。
・《中原英子の肖像》1930年頃
画家を志す17歳の中原がデザインして縫った洋服を、義姉に着せて描いた油彩。
作風が全く違ってびっくり。
・《人形》1931年
・《人形「花束」》1932年
2体並んだお人形。うつむきがちなお顔に凝ったドレス。
・《おしゃれどっぐ》『ひまわり』第4巻第4号原画 1950年
中原は人形の作り方も色々紹介しておるが、こちらはわんこのぬいぐるみの作り方の原画。
・《人形》1967年
男性の人形は、発表する為ではなく自分の為に制作したそうな。
3点展示のうち、こちらは松濤美術館で昨年観た、お洒落でスタイル良い青年と少年。
再会できて嬉しゅうござります。
原画はもちろん、ファッション、美容、インテリア、手芸などなどたいそう興味深く、観応えある回顧展でありました。
会期は1月10日まで。
この後、横浜人形の家と中華街のギャラリーも行くつもりじゃったが、中原淳一展をじっくり観たらば時間切れとなり、断念したのでございます。
ギャラリーは8日までゆえもう無理じゃが、人形の家は会期中に行けるとよいのぅ・・・
さて、そごう美術館の前に、イノダコーヒーでおやつを食べたのでございます。
食品サンプルがあると、何やらテンション上がるのぅ。
ケーキもあるが、
ここのお子様ランチは、大人も注文OKなのじゃ。
お子様プレートをお願いいたしまする~。
おお~、オムライスにハンバーグに海老フライ、固めプリンと缶詰フルーツも乗っておる。
レトロなお子様ランチに合わせ、選べるドリンクもメロンソーダにしてみたぞよ。
この写真では分からぬが、こぐまちゃんのお皿もツボじゃ。
昭和な雰囲気とお味で嬉しゅうござりましたが、お子様用だけに量は足りぬのぅ・・・
てな訳で、スカイビル地下道のリトルセーマンへ。
前回はパフェを食べたから今回は・・・
ストロベリークレープをお願いいたしまする~。
見た目はちと地味じゃが、コスパ良いのじゃよ。