
弘前にはユニークな狛犬が多いと聞き、神社めぐりの計画を立てました
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【乳井神社】にゅういじんじゃ
御祭神:武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、天手力男命(あめのたぢからおのみこと)
朱色の両部鳥居をくぐると、昭和7年(1932)建立の狛犬
前屈みの姿勢で、今にも飛びつきそうな迫力があります
拝殿前に明治17年(1884)建立の狛犬、石工は斉藤安太良
曲線的な体の線と笑っているように見える顔が、優しい印象です
たてがみのおかっぱカールがかわいらしく、尻尾もクルクル
末社・戸隠神社の前に明治42年(1909)建立の狛犬
おかっぱ頭のように見えますが、長い耳が垂れ下がっているのです
体の大きさに比べて首が長く、不思議な威圧感があります
怖い顔に反して、たてがみはきれいにクルクルと巻いています
境内の末社と枝垂れる桜
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【羽黒神社】
御祭神:倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)、大己貴大神(おおなむちのおおかみ)、水波能売大神(みずはのめのおおかみ)
拝殿前に、明治20年(1887)年建立の狛犬、石工は山内三次郎
見る角度によっては、狛犬に羽が生えているように見えます
阿形と吽形では全体のデザインが異なり印象が変わるので、ぐるっと一周しながら動画で撮ればよかったと後から後悔しました
社殿の右手奥に霊泉があり、眼病に霊験あらたかだそうです
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【弘前八幡宮】
御祭神:誉田別命(ほんだわけのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、比売大神(ひめおおかみ)
大鳥居は大通りに面していて交通量が多く、写真がうまく撮れません
鳥居と同様に、大きくて堂々とした狛犬です
拝殿の向かって左側に狛犬が1頭
参拝時間を過ぎていたので、唐門や御本殿の近くに行けませんでした
狛犬は左側の1頭、横向きの姿を遠目に見ることができました
明治32年(1899)建立の狛犬、石工は羽黒神社の狛犬と同じく山内三次郎だということ
犬顔で、阿形と吽形の顔つきが全然ちがうということなので、会いたかったんですが…
津軽地方では、自分の生まれた年の干支を守り神にする「津軽一代様」という風習があるそうです
弘前八幡宮は、戌・亥年生まれの一代様だということ
旧二の鳥居を解体した木材で製作したという「はちまんわんこ」「はちまんうりぼう」が祀られていました
その丸みを帯びた姿がなんとも言えず優しげで…
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弘前のいくつかの神社をめぐり、個性豊かな狛犬たちに出会うことができました
それぞれの狛犬のもつ物語や地域の歴史に(少しですが)ふれることができて、有意義な楽しい一日となりました
2025.5.1
寅吉さんとか和平さんとか、石工さんの人生と狛犬がリンクしてますよね!
次に県南に行くときの狛犬めぐりの計画を立てようと思ってます!