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海月美紗のしょうかっこう

小確幸とは 小さいけれども確かな幸せ という意味
何気ない毎日の中で見つけた 小さな幸せを記録していきたいと思います

ツノがない鬼の神社と狛犬たち

2025年05月11日 | 神社仏閣

鬼神社(きじんじゃ)は、弘前市鬼沢地区にある神社です

一の鳥居と扁額

「鬼」の字には、上の部分の「ノ」がついていません

二の鳥居と三の鳥居

しめ縄に立派な米俵がのせられ、井桁結びになっています

四の鳥居の前に、狛犬たちが勢揃いしていました

明治12年(1879)建立の狛犬、がんばって怖そうな顔をしています

でも、この後ろ姿がかわいい!

この狛犬は玉を手の上に乗せて、「どうだ!」という顔をしています

それを向かいで見ている親子狛犬はギョッ!とした顔、しがみついてる子狛がかわいい!

親子狛犬の後ろ姿もオシャレ!

鳥居をくぐると、不思議な形をした石像が目に入りました

魚の形をした狛犬?は初めて見ました

2体とも、社殿から向かって左頭で奉納されています

社殿の前まで進むと、昭和6年(1931)建立の狛犬がいました

高い台座の上で少し前屈みの姿勢、たてがみも尻尾も走り毛も、風を受けて流れている様子がすばらしく格好いいです

昔、岩木山に棲んでいた鬼が、この地に水路を引いて、水不足に悩む村人たちを助けたという伝説があるそうです

拝殿の扁額のわきには、鬼がその時に使用したという大きな鎌や鍬などが奉納されています

村人たちは鬼に感謝するため、鬼を祀る「鬼神社」を建て、村の名前も「鬼沢」としたということ

鬼という字のノがないのは、ツノのない優しい鬼だと言うことを表しているのです

鬼神社は通称「おにがみさま」

御祭神は、高照姫神(たかてるひめのかみ)、伊弉那岐大神(いざなぎのおおかみ)、大山祇神(おおやまつみのかみ)

鬼沢地区では、今でも節分の日に豆まきはせず、「鬼は内、福も内」と大きな声で唱えるそうです

鬼神様を大切に祀っている神社は、ユニークな狛犬たちに守られ、優しい雰囲気に包まれていました


2025.5.1


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岩木山神社と津軽富士、狛犬たち

2025年05月10日 | 神社仏閣

津軽富士と呼ばれる岩木山の頂上はまだ雪で真っ白、青空を背景にそびえ立っています

岩木山神社(いわきやまじんじゃ)は、岩木山を御神体として祀る、約1200年以上の歴史をもつ古社

参道に一の鳥居・二の鳥居・三の鳥居が立ち、真正面に岩木山の頂上が見えています

杉木立に囲まれた長い参道は、岩木山に向かってまっすぐに伸び、参道脇を雪解け水が流れていました

神橋の向こうに朱塗りの楼門が見えてきました

楼門への階段を上らずに、右側の奥へ進むと、三つ首の龍の形をした手水舎があります

龍神様の口から勢いよく溢れる水は岩木山からの湧き水、手を清めるだけでなく、飲むこともできるそうです

手と口を清め気持ちを整えて、楼門の前へもどります

階段の手前に、紀元2600年(昭和15年·1940年)に建立された狛犬がいました

もともと狛犬は、右側の阿形が獅子、左側の吽形が狛犬と呼ばれていて、狛犬の頭には角がありました

この狛犬も、左側の吽形の頭に角があります

おや、楼門の玉垣の後ろに隠れて、階段を上ってくる参拝者をのぞいている狛犬がいます

右側の狛犬は上向き、左側の狛犬は下向きです

玉垣の内側から見るとこんな感じ…

上向きの狛犬は金運アップ、下向きの狛犬は恋愛運アップの御利益があるそうです

楼門をくぐってさらに進むと、中門が見えてきました

柱は黒漆・朱漆塗り、木鼻など彫刻は極彩色で、とても豪華です

その中門の前に、明治21年(1888年)に建立された狛犬がいました

目がクリッとしているので、かわいらしい印象です

拝殿

岩木山神社は古くから津軽地方の農耕の神様として崇められてきました

しめ縄の上に米俵がのっているのは、豊作祈願と収穫への感謝の意味が込められているそうです

奥門と本殿

全面黒漆塗り、金箔押し、彫刻などは極彩色と、豪華絢爛この上なく… もっと近くで見られないのが残念…

御祭神は顕国魂神(うつしくにたまのかみ)・多都比姫神(たつひひめのかみ)・宇賀能賣神(うがのめのかみ)・大山祇神(おおやまつみのかみ)・坂上刈田麿命(さかのうえのかりたまろのみこと)

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本殿の右側を奥に進むと、末社・白雲神社があります

明治27年(1894年)に建立された狛犬を見つけました

なんとも味わい深い…

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境内を少しもどり、まだ雪の残る杉林の中を進むと、末社・稲荷神社があります

平成9年(1997年)に奉納されたばかりの小さな狛犬を見つけました

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参拝を終えて参道を戻りながら、振り返っては岩木山を仰ぎ、少し進んではまた振り返り…

弘前市内をドライブしていると、どこへ行っても岩木山が見えます

山頂にあるという奥宮から見下ろしたら、そこにはどんな景色が広がっているんでしょう

 

 

2025.5.1

 

 

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新宮熊野神社と大銀杏、狛犬たち

2025年05月02日 | 神社仏閣

新宮熊野神社は、喜多方市慶徳町新宮に鎮座する神社です

社名に「新宮」とありますが、本宮・新宮・那智の熊野三山を祀っています

「長床」と呼ばれる拝殿があることで有名です

長床は平安時代の神殿造りの建物、太い円柱が等間隔に並んでいて、吹き抜けになっています

石段をのぼった山の中腹に、御本殿三殿が並列しています

中央が熊野本宮、左が熊野那智、右が熊野新宮

長床の前に、昭和27年(1952)建立の狛犬が鎮座していました

阿形は玉を、吽形は牡丹を

彫りが丁寧で、たてがみや尾の流れが美しく、身体全体や表情から力強さを感じます

長床の前に、樹齢800年といわれる御神木の大イチョウがあります

小さな葉っぱがかわいらしく、よく見ると雄花が咲いていました

2025.4.26


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秋には黄金色に黄葉して、長床とともに美しい光景を見せてくれることでしょう

(2023.11.6 撮影)                 

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味わい深き狛犬たち⑨~会津にて

2025年05月01日 | 神社仏閣

会津で出会った狛犬たちです、年代の新しい順に

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【伊佐須美神社の殺生石稲荷神社】

令和元年(2019年)建立

まだ新しい笠と朱いスカーフ?がよく似合っています、朱い鳥居とのコーディネートがすばらしい!

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【薬王寺の稲荷神社】

昭和14年(1939年)建立

巻物をくわえた狐様はよく見かけますが、米俵&子狐というバターンには初めて出会いました

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【弘安寺中田観音】会津ころり観音

昭和4年(1929年)建立

阿形の足元で子狛が寝転がってじゃれています、たてがみや尾の流れがきれいで力強さを感じます

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【琴平神社】会津美里町

文久2年(1862年)建立

160年以上前に生まれた狛犬です、どっしりとした安定感があり、優しげな表情で風格が違います

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どの狛犬たちも個性的です

何年も何十年も、神社の歴史や地域の移り変わりを静かに見守ってきたんだろうなと思います

神社にお詣りして狛犬たちに出会ったら、心から敬意を表してあいさつしたいと思うのです


2025.4.25〜26

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法用寺と虎の尾桜、狛犬たち

2025年04月29日 | 神社仏閣

法用寺は、伊佐須美神社の北北西約5kmのところに鎮座しています

会津坂下町の恵隆寺の次に、会津で2番目に古い寺院です

観音堂の前の「虎の尾桜」が満開!

オオシマザクラ系サトザクラの1品種で、葉っぱが花よりも先に芽吹く八重咲きの桜です

おしべが花びら化して突き出るのが特徴ですが、その花のおしべが「虎の尾」に似ていることから名付けられました

虎の尾桜の真下に、昭和17年建立の狛犬が鎮座しています

阿形は子取り、吽形は玉取り

阿形の口の中に玉が見えます、確認しませんでしたが動くそうです

阿形を正面から見ると、じゃれている子狛がかわいいのですが、真横から見ると、子狛のおしりしか見えません!

観音堂の中には、平安後期の作といわれる木造の金剛力士像が安置されているそうです

室町時代に建立された三重塔

三重塔の脇で、白い花を咲かせているこの木は何でしょう? 背が高いから山梨?

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福島県に現存する三重塔は、この会津美里町の法用寺三重塔、二本松市の隠津島神社三重塔、そして、この春に修復工事を終えたばかりのいわき市の高蔵寺三重塔です

古い歴史を感じるこの場を去りがたく、狛犬と一緒に、いつまでもいつまでも満開の桜を見上げていたのでした


2025.4.26

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