鬼神社(きじんじゃ)は、弘前市鬼沢地区にある神社です
一の鳥居と扁額
「鬼」の字には、上の部分の「ノ」がついていません
二の鳥居と三の鳥居
しめ縄に立派な米俵がのせられ、井桁結びになっています
四の鳥居の前に、狛犬たちが勢揃いしていました
明治12年(1879)建立の狛犬、がんばって怖そうな顔をしています
でも、この後ろ姿がかわいい!
この狛犬は玉を手の上に乗せて、「どうだ!」という顔をしています
それを向かいで見ている親子狛犬はギョッ!とした顔、しがみついてる子狛がかわいい!
親子狛犬の後ろ姿もオシャレ!
鳥居をくぐると、不思議な形をした石像が目に入りました
魚の形をした狛犬?は初めて見ました
2体とも、社殿から向かって左頭で奉納されています
社殿の前まで進むと、昭和6年(1931)建立の狛犬がいました
高い台座の上で少し前屈みの姿勢、たてがみも尻尾も走り毛も、風を受けて流れている様子がすばらしく格好いいです
昔、岩木山に棲んでいた鬼が、この地に水路を引いて、水不足に悩む村人たちを助けたという伝説があるそうです
拝殿の扁額のわきには、鬼がその時に使用したという大きな鎌や鍬などが奉納されています
村人たちは鬼に感謝するため、鬼を祀る「鬼神社」を建て、村の名前も「鬼沢」としたということ
鬼という字のノがないのは、ツノのない優しい鬼だと言うことを表しているのです
鬼神社は通称「おにがみさま」
御祭神は、高照姫神(たかてるひめのかみ)、伊弉那岐大神(いざなぎのおおかみ)、大山祇神(おおやまつみのかみ)
鬼沢地区では、今でも節分の日に豆まきはせず、「鬼は内、福も内」と大きな声で唱えるそうです
鬼神様を大切に祀っている神社は、ユニークな狛犬たちに守られ、優しい雰囲気に包まれていました
2025.5.1