村田白鳥神社(しらとりじんじゃ)は、宮城県村田町にある神社です。
はるか西の方向に、蔵王連峰が霞んで見えます。
一の鳥居
「奥州の蛇藤」
鳥居をくぐると、樹齢約1000年といわれるフジの木があります。大蛇のようにうねっていて、頭を低くしてくぐらないと参道の向こう側へ行けません。
二の鳥居の手前に狛犬がいます。
昭和12年に建立された狛犬です。
耳がピンと横に伸びていて可愛いのですが、目が奥まっているので表情に凄みがあります。
境内には、ケヤキやイチョウ、シラカシなど、たくさんの古木や大木がそびえ立っています。
拝殿と扁額
本殿
御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)です。
由緒書によると、この地は日本武尊が東征の折りに陣を敷いた旧跡だということ。日本武尊が亡くなった後、景行天皇が皇子を追悼するために、ここに白鳥神社を建立したとされています。
拝殿の向拝の下に、明治29年建立の狛犬がいました。
目がクリッとした可愛い顔の狛犬です。
全体的に丸々としていて、どっしりとした安定感があります。
阿吽どちらも、頭に浅い穴があいています。角が生えていたか、宝珠がのせられていたのでしょうか。角はぜんぜん似合わない風貌だと思うのですが…
境内や、特に本殿の裏には、見上げるような大きな木が何本も生い茂っています。
バサッバサッと鳥が羽ばたく音がして、空を見上げました。
白鷺が巣作りをしているのでしょう。大木の上に舞い降り、また舞い上がり。何度も何度も…
木立の中や木の上に、結構たくさんの白鷺が見えます。
日本武尊が亡くなった後、白鳥になって飛び去ったという伝説が、古事記の中に出てきます。
白鳥も白鷺も白い鳥ですから。何かご縁があるのでしょう。
ずっと昔から、白鷺たちはこの神社と鎮守の森に守られて生きてきたんだろうなと思いました。
2025.6.5