海月美紗のおでかけ日記

おでかけ大好きです
見つけた小さな“happy”を記録していきます

金華山 黄金山神社

2024-05-07 15:25:00 | 神社仏閣

「三年続けてお詣りすれば一生お金に不自由しない」と言われる金華山の黄金山神社。

4月28日、牡鹿半島の鮎川港から定期船に乗って約20分、金華山へ。

△金華山は、恐山・出羽三山とともに東奥三大霊場として知られる信仰の島。その昔、修験者が次々と来山し、修行を積んだ者は金華山信仰を各地で広めたという。

△黄金山神社一の鳥居

明治以前、金華山は女人禁制の島。女性は牡鹿半島に建てられたこの鳥居から金華山を遙拝したという。でも、鳥居の向こうは木立に遮られて何の景色も見えない!

△金華山港

帰りの定期船が出るまで、時間は1時間半しかない。黄金山神社はかなり高台にあるため、行きは送迎の車を利用。帰りは下りなので…

△二の鳥居

△裏参道

△表参道

△三の鳥居は震災で倒壊、平成26年に以前と同じ大きさの石鳥居が奉納された。

随身門は、大正14年に昭和天皇の御成婚記念事業として建立された。現在リフォーム中。

△拝殿

日本初の産金を祝い、750年頃に建立。金銀財宝の守護神である金山毘古神(かなやまひこのかみ)・金山毘賣神(かなやまひめのかみ)が祀られている。

△鈴の緒のふさに「ご縁がありますように」と5円玉や50円玉が結びつけられている。

△拝殿正面に掲げられている欅の額「感應殿」、縁に施されている龍の彫刻が豪華。

△本殿・拝殿の前に建っている一対の青銅製の常夜燈は、日本三大燈籠のひとつ。他は、香川県琴平町金刀比羅宮と山形県山寺立石寺の燈籠。

△本殿は、流造(ながれつくり)。屋根は銅板段葺、森の中にたたずむ緑青の屋根が美しい。総欅造り。門扉は欅の一枚板を使い昇り龍、降り龍の彫刻が施されているということ。とても繊細で豪華!

△五十鈴神社

△樹齢約800年の御神木・欅。


△恵比寿・大黒尊像

△金椿(かなぐい)神社

大国主神と天神様(菅原道真公)他10柱が祀られている。疾病、災害の多い日本、金の杭を打って被害を止めるといういわれがあるらしい。

△弁財天奉安堂

古来より弁財天を守護神として信仰し、女人禁制を敷いてきた。

△銭洗場

本来はお金についた不浄を洗い流す場。龍の口から流れ出る清水で小銭を洗い、財布に入れておくとご利益があると言われている。でも1万円札を洗っている人がいた!

△八大龍王神碑

△相生の松と楓

300年の年月を経た大木。松と楓が一体化して大きく枝葉を広げている。

△「神の使い」として大切に保護されている野生の鹿。境内にたくさんいるが、人慣れしていて与えられた餌をよく食べる。

△金華山頂上の大海祇神社(おおわだつみじんじゃ)にも行ってみたかったし、鹿山公園でのんびりと鹿をながめてみたかった。

金華山をゆっくり散策するためには、もっと時間が必要。少し費用はかさむが、海上タクシーを予約するのがベスト。3年連続というわけにはいかないが、次回はぜひ!

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鹽竈神社・志波彦神社

2024-05-07 12:18:03 | 神社仏閣

浅葉なつさんの「神様の御用人」が大好きで何度も繰り返し読んでいる。第9〜10巻に鹽竈神社が登場。国常立神の眷属である金龍と黒龍が、鹽竈神社を舞台に壮大な物語を展開する。

4月27日、青空のもと新緑がさわやかな鹽竈神社を参拝した。

△「志波彦神社・鹽竈神社」が正式名称
東北地方全体の守り神として、奈良時代以前に創建されたと考えられている。
全国にある鹽竈神社の総本山。
△神馬舎・神龍社
△東大鳥居
緩やかな石畳が続く東参道に建つ。駐車場からも近い。
△表参道
石鳥居には「陸奥国一宮」の扁額が掲げられ、その後ろに202段の急な石段が続く。
△随身門
△唐門・廻廊
△別宮拝殿
海の守護神である塩土老翁神(しおつちおじのかみ)が主催神として祀られている。航海安全を背負うため仙台湾を背に北西に向いている。
社伝には、東北地方を平定する役目を担った武甕槌神(茨城県鹿島神宮主催神)・経津主神(千葉県香取神宮主催神)を道案内したのが塩土老翁神で、二柱が去った後も現地に留まって人々に製塩の方法を伝授したとある。
△別宮本殿・別宮瑞垣
別宮の「別」は、「特別(スペシャル)」という意味。背面より前面が長い非対称の傾斜屋根をもつ流造(ながれつくり)の建築様式。
△左右宮拝殿
戦いの神である武甕槌神(たけみかづちのかみ)が左宮に、経津主神(ふつぬしのかみ)が右宮に祀られている。
大神主である藩主が城から遙拝できるように、仙台城の方角・南南西を向いて建てられた。
△左宮本殿・廻廊
△右宮本殿・廻廊
△文化灯籠
銅鉄合製、精巧な花鳥や動物がはめ込まれている。1809年に伊達家9代藩主が寄進。
△鹽竈桜
神紋になっている。境内の27本が国指定の天然記念物。
サトザクラ系の八重桜で、40~60枚の花びらをつけ、花の中心の雌しべが葉に変わる。
4月下旬~5月上旬が見頃。
△文治灯籠
扉に太陽と月の形が彫られた鉄の灯籠。1187年に奥州藤原氏が奉納。松尾芭蕉が「奥の細道」に記している。
△多羅葉
宮城県の天然記念物、樹齢500~700年。葉の裏面をとがったもので傷つけると、その部分が黒く浮かび上がるので字を書くことができる。「葉書」の語源。
△境内末社 
左から稲荷神社・住吉神社・八幡神社・神明神社
△長命灯籠
△撫で牛
撫でると開運や商売繁盛に御利益があるという。牛は撫でるとよくよだれを出すところから、商売が牛のよだれのように細く長く続くようにと。
△東神門
△五重石灯籠
△志波彦神社・社標
中世までの詳細な所在地は不明。1874年に現在の場所、鹽竈神社の境内に移された。
△神門
△拝殿
南東を向いている。塩釜地域の守護神でもある農耕の神・志波彦神(しわひこのかみ)を祀っている。
△鳥居
△四季桜
鹽竈神社博物館前の広場中央に植えられている。10月ごろに開花し、4月頃まで冬の間咲き続ける。今は葉桜。
△四季桜(2023.12.7)
満開の鹽竈桜を見上げながら、境内をゆっくりと散策した。
鹽竈神社は小高い山の上にあって、塩釜の町と港が見渡せる。まだ4月末にもかかわらず気温が高くて、今日は海霧が広がっている。秋になって、季節外れの桜が咲く頃にまた来ようと思った。
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