海と夕陽と彼女の涙 -公式ブログ-

映画「海と夕陽と彼女の涙」の撮影裏話や最新公開情報などをあなただけにお知らせします。

キャスティング

2006-07-30 18:28:02 | プロデューサー
そろそろ「海スト」の撮影準備から1年です。この作品、結構いろんなことがあって立ち上がった、という話は以前しましたがキャスティングも色々ありました。まず、太田監督のイメージと僕たちプロデューサー陣の刷り合わせからはじまりました。考え方はあまり食い違ってなく、とにかくアイドル的なキャストではなく役者として通用できる若手女優を起用したいということで。真っ先に決まったのが、マキ役の「谷村美月」でした。彼女は監督の僕たちも「カナリア」という映画を見ていて、マキは彼女しかいない、という感じでした。これはクリーンヒットでした。本当に彼女は素晴らしいです。僕が7年前に「スイングマン」という映画を製作したときに宮崎あおいちゃんに感じた、天才的な感じを彼女にも感じました。
マキが決まれば、次は主役の夏美を決めなければイメージは転がっていきません。
ただ、9月中旬からの撮影となると結構10月からの連ドラで押さえられてたりして、役者も大変なんですよね。そこで、監督・プロデューサー陣で、若手女優の情報を厚めに集めて、検討しました。で、佐津川愛美という素晴らしい素材にたどり着くのですが、その過程は次回に・・・・・・
あ、でも次回は北京かもしれません。

カンヌから北京へ

2006-07-28 01:09:07 | プロデューサー
「海スト」で経済産業省・ジェトロ・ユニジャパンと関わりカンヌ映画祭に行ってきましたが、今度はユニジャパンの「日中共同製作ネットワーク」で8月2日から4日北京に行くことになりました。なんだか、僕の風は「海スト」をプロデュースしたせいでこんな方向に向かっています。常に流れのままに身を任すのが僕の身上 もともと大阪で会社を作ったのも、東京に来たのも、映画を作りだしたのも、能動的よりいろんな人に乗せられて面白そうの発想でここまで来たもの。そろそろ自分を出して積極的に勉強してみようかなあ。世界を見る機会を得て、世界に通用する日本実写映画を徐々に考えてみようかなー・・・・・と考えている今日この頃です。・・・・・でも、何年掛かるかなあー。ま、楽しく苦しく面白くやってみようと思う今日この頃です。・・・・・・・皆さん、北京からまたこのブログにレポート入れますね。お楽しみに      北京暑いやろなあ

田辺祭 その3

2006-07-27 17:41:37 | 製作委員会
去年の田辺祭のことです。宵宮の夜の出来事でした。
事務局長たまちゃんと中田実行委員長とがお祭りの高揚した空気の中で出会ったのです。その時、たまちゃんは手に持っていた缶ビールを中田さんにプレゼント。機嫌よく受け取ってしまった中田さん。これがことの始まりでした。
このビール一缶が実行委員長の手付けとは、知る由もなく・・・
その数日後の会議で実行委員長に仕立てあげられてられてしまったのです。
の威力はすごいものです。中田実行委員長誕生の秘話でした。
この田辺祭りの宵宮が、映画がうまくいくかどうかの重要なポイントだったと、今あらためて感じてます。
そして早や一年、長かったような短かかったような・・・それにしてもいつまで続くのでしょうか?公開は東京・大阪とこれからなんですものね。実行委員長解任はまだまだ先のようですよ、中田さん。

田辺祭 その2

2006-07-26 10:03:38 | 製作委員会
事務局たまちゃんが40年前稚児で参加したというので、どんなにかわいかったのかと想像してしまいました。
この写真は、宵宮のお昼に市役所の裏で休憩していた馬と稚児です。写真後方、いすに腰かけているのが稚児。横の雑貨屋さんがいすをお店から持ってきて、稚児さんたちが休憩できるようにしてくれてました。とにかく暑くて馬も人もへとへとです。ひっきりなしに水分補給しないと倒れそう
たまちゃんも暑かったこと憶えてますか?
なんでこんな暑い時期にお祭り?祇園祭りも疫病封じを祈念したといわれますね。クーラーも扇風機もなかった時代のこと、祈らなければひと夏越せそうにないというのが、この蒸し暑い炎天下に一日いるとわかる気がします。
田辺祭りのくわしい模様は下記にアクセスしてみてください。住んでいても知らないことだらけです。
http://www.tanabe-kanko.jp/event/tanabematuri/index.html

田辺祭 その1

2006-07-25 19:31:04 | 製作委員会
ジャリッ、ジャリッと、まだ夜明けやらぬ暗闇の中に玉砂利を踏む音が響きます。
田辺祭の神事「暁の祭典」が古式豊かにとりおこなわれました。
明け方4時に境内に集合、白々と夜が明けて行くのと平行して神事は進みます。
何百年の間、田辺祭を支えてきた町内会の方や闘けい神社の氏子の方が、裃を着け参列、江戸時代さながらです。
雅楽の演奏や巫女さんの舞いが執り行われ、祭典が終わる頃にはやかましいほどの蝉の声。夏をからだじゅうに感じます。
田辺祭のころが一番暑いのだと当地ではいわれていますが、その通りじっとしていても汗がにじみます。
雨の予報が、昨日の宵宮も今日も一日降らずでした。神様のご加護に違いありません。
映画のロケ中もまったく雨に遭わず撮り終えたことは前に書きましたが、そういえば、ロケ中の安全祈願を、ここ闘けい神社で執り行ってもらったのでした。あんなにお天気に恵まれたのは権現さん(地元の人はこう呼びます)のおかげだったのですね。

いよいよ東京公開

2006-07-22 21:39:23 | プロデューサー
さあ、「海スト」の東京公開日が決まりました。9月16日(土)から、渋谷シアターイメージフォーラムです。ここは、ミニシアターとして固定のファンもいて、良質の作品を公開しているところです。さて、その公開についてですが、通常は大手の映画会社のチェーン作品でしたら、もう半年前から公開日が決まっていますよね。ところが単館は1ヶ月前でなければきっちりした公開日が決まらないこともあるんです。これは、その映画館でしか上映していなくて、予想外にヒットした場合、やっぱり館主さんは少しでも長くその作品を上映したいですよね。次の作品もまたヒットするなんて保証はどこにもないですからね(ま、その逆で早まったりすることもありますがね・・・・・)だから、ぎりぎりまで公開日が出ないことがままあるんです。でも、「海スト」のように完成してから半年ほどで東京公開なんて幸せなほうですよ。2年も公開されていない作品やお蔵になった作品も結構ありますからね。皆さん、年間映画館で何本ぐらい映画を見ますか?多分、数本でしょ!
僕のような人間でも40本ぐらいだろうと思います。それが今年だけで日本映画600本作られていると言われています。どうすんのかねえ・・・

海と夕陽と夕獲れ鰹

2006-07-19 16:22:34 | 製作委員会
地魚で一番おいしいのは鰹だと常々思うのです。
高知ではたたきにして食べるのが普通ですが、ここでは断然お刺身です。
夕方あがった鰹がまちのお寿司屋さんや居酒屋に並びます。こんな新鮮なのはお刺身が一番!なかでも「もちがつお」と呼ばれるモチッとした身に当たればこれは絶品たたきでしか食べたことのない人は、これがかつおなの!?と思うはず。
でも今日は「生節」がおいしくてびっくりしたお話です。
お刺身でも食べられる新鮮な身を節にしているのです。口に入れた瞬間に、生だった時の味が思い浮かぶくらい新鮮さを保った節でした。今まで口にした中で一番印象に残った節でした。海のまちに住んでいる幸せをかみしめました
海に沈む夕陽もきれいですが、海からあがったばかりのかつおも味わってほしいです。
このお店、ヘンコの大将がやってます。(大将ごめん!)天然ものしか並べないことは知る人ぞ知るです。
三木さん、痛風がよくなったら連れてってあげます。でももうこちらでの仕事は一段落したのですよね、残念~

死神!

2006-07-17 19:35:07 | プロデューサー
「海スト」の中に出てくる重要な役の「死神」について少し語ってみます。この作品はファンタジーですので、すべてにおいてリアルな物語ではありません。その中で「死神」は有無を言わさず死者を連れ去っていってしまいます。これは大人の代表と言う役割を担ってるのです。「海スト」は、17歳の女子高生と大人の話なのです。つまり、大人になっても17歳のころのピアな気持ちを忘れないでいよう!というメッセージがこの映画にはこめられているのです。これから東京他の公開がはじまります。大人になったお父さん・お母さん、娘さんを誘って「海スト」を見ませんか?そして、自分の青春時代や恋愛のことを娘さんに語ってください。そんな作品です

ロケーション場所

2006-07-17 15:07:26 | プロデューサー
夏美とマキの感動の別れシーン、田辺湾が一望の場所は苦労の末に実行委員の多田泰教さんが探してくれました。大雨の中道なき道を永遠一時間以上トラブルに見舞われながら遂に探し当てた場所、作品に深みが出ました


梅酒の作り方

2006-07-13 13:07:28 | 製作委員会
青梅の収穫もようやく終わりました。
実行委員で梅を生産しているたくちゃんから、6月下旬梅をもらいました。
梅酒を作ってみました。今日は、梅酒の作り方を伝授。
用意するもの、青梅1kg・ホワイトリカー1.8リットル・氷砂糖500g(甘いのが好きなら~1kg)それに広口ビン。
まず青梅をきれいに洗い水分をしっかり切ってから使います。枝の残骸を爪楊枝で取り除くとなおいいです。広口ビンに青梅、氷砂糖、リカーをいれていきます。実が傷まないようそっといれます。そしてビンの蓋をしめ、冷暗所に置いておけば3ヶ月もすれば出来上がり。
今年は実を完熟させて黄色く色づいたものを仕込みました。リカーではなくブランデーにしてみました。
さて、どんな味になりますか?
マキの家の炊事場の棚にもたしか梅酒がおいてましたよね。1年以上寝かせるとまろやかでもっとおいしい梅酒になります。
生まれた年の梅酒で成人式をお祝いしてあげられたらいいなあと、20年先の夢プロジェクト進行中です。

記念写真

2006-07-12 20:39:50 | プロデューサー
これは旧白浜空港で撮りました。通常記念写真はクランクアップ時に撮るのですがこれは撮影中場、実は東亜優ちゃんの撮影終了に合わせたのです。前日に告知すると子供を連れてきたり仕事中に来たりおお賑わいになりました


少し寂しい!

2006-07-09 21:51:29 | プロデューサー
昨日和歌山での最終興収の締で多田・玉井さんと話し語らいました。約一年半通い詰めた『田辺市』との一旦のお別れです。なんだかセンチになっている僕です(涙)元気なうちに、もう一回田辺で映画作りたいなあ~!

タイトル!

2006-07-08 00:06:31 | プロデューサー
以前太田監督も紀伊民報のブログにも書いてましたように正式タイトルは『海と夕陽と彼女の涙ストロベリーフィールズ』です。海~もスト~もどちらも大事なタイトルです。でも『海と夕陽と彼女の涙』が抜けている場合があります。これでは我々の映画は二つあるみたいでよくありません。実際タイトルは長いです。撮影中は仮題でスト~だけでした。だから田辺は海~はなくても盛り上がり作品が一致しました。でも東京はこれからです。皆さんお願いします。必ず作品の顔は統一しましょう。略して『海スト』でもかまいません。心ある応援者へ僕のお願い!


海ストにかかわった1000人

2006-07-06 22:39:34 | プロデューサー
映画の製作・興業にはたくさんの人がかかわります。「海スト」の場合でも、東京の出資者・製作スタッフとキャスト等で60人、地元キャストとエキストラで200人、田辺市の実行委員会や資金協力をしてくれた人たちで250人、和歌山の公開で宣伝に協力してくれた人で100人、東京の宣伝の関わっている人で10人、このgooサイトのHPを作ってくれた人たち10人、そのほか、カンヌのフランス人、経済産業省の人たちなど総勢1000人ぐらいの人たちが「海スト」を盛り上げてくれています。このたくさんの人たちの応援を感じて演出をするのが監督、そしてこのすべてをまとめるのがプロデューサーと言うわけなんです。特に監督は大変なプレッシャーだと思います。ちょっとやそっとの才能や想いでは出来ません。人を演出するということは途方もなく難しいことです。アカデミー賞の特別賞をもらった黒澤明は受賞スピーチでこう言いました「僕は映画がまだわかりません、だから追求します」と。本当に素晴らしいの一言です。僕にはそんな求道者のような人間になれないと思いました。だから、せめて、この関わった1000人の人たちにだけは喜んでいただきたいのです。5月27日の和歌山初日の夜の打ち上げで、玉井さんが言った言葉が忘れられません。「三木さん、ほんまこの1年間楽しかったなあ」
この言葉こそが僕の一番の喜びです。田辺の実行委員会の皆さん、苦しんでくれてありがとう、悩んでくれてありがとう、そして楽しんでくれてありがとう・・・・・・・。まだまだ楽しみは続きますよ

はげしい雨が降りました

2006-07-05 17:11:41 | 製作委員会
今日は激しい雨でした。雨の多い地域なので雨には慣れているというものの、今日の午前中はすごかった
田辺から山に入り、世界遺産の本拠地本宮や三重県の南の方へ行くと、雨がまた違います。車のワイパーを一番速く動かしても、雨の量に押されて前が見えません。
ひとりで運転していると恐ろしく感じてきます。バケツをひっくり返したようなとよくたとえられますが、まさにその通り。そんな雨がしょっちゅうなのです。熊野川はみるみる水かさを増し、ふだんのおだやかな顔は一変します。こんな雨体験を一度はしてみてほしいなあ。雨のイメージが変わります。
雨といえば、映画の撮影中一日も雨に降られなかったのです。雨はなぜか撮休の日を選んで降りました。そして最後のカット、高尾山でマキが連れ去られるシーンを撮るのを待って雨が降り始めました。ポスターの写真はその一瞬の風景です。雨雲が山をおおい、今から雨が降り始めるという直前の風景です。山の天気が変わる一瞬をフィルムに収めてくれていました。会心のワンショット