海と夕陽と彼女の涙 -公式ブログ-

映画「海と夕陽と彼女の涙」の撮影裏話や最新公開情報などをあなただけにお知らせします。

秋模様

2006-09-05 18:32:26 | 製作委員会
しばらくぶりです。
あんなにやかましく鳴いていた蝉の声もどこへやら・・・かわりに虫の合唱が聞こえてきます。9月に入りすっかり秋模様になりました。
夏物の服をクリーニングに出す前にとバリバリ夏服で会議に出たところ、事務局長たまちゃんに「季節感ないなあ~」と笑われてしまいました。
ほんま、昼間でももう涼しいのです。
ロケがあったのは去年の今頃でした。去年はもっと暑くてまるで夏の真っ盛りのような気がしましたが、今年は秋の訪れが早そうな予感。

お盆の行事

2006-08-20 13:04:02 | 製作委員会
田舎のお盆は、先祖供養の行事でいっぱいです。
ご先祖を迎えることから始まり、送るまで。目には見えないご先祖様たちと共に過ごすのが田舎のお盆です。
13日夕方、お墓へお参り。映画の中で死んだはずの3人が最初に現れたあの高山寺のお墓です。たいまつをお墓の前で焚き、迎えてきました。仕事で行くのが遅くなったので、お墓に着くとそこかしこにたいまつの燃え後が・・・でもまだ、お墓には同じように迎えに来ている人が十数人、最後でなくてよかった。

15日夜は、大浜(扇ヶ浜)へ送りに行きました。護岸工事できれいになっているのにびっくり!ここでもたいまつを焚いて送り火です。「おじちゃんバイバイ。また来年帰ってきてね」隣からもそんな声が聞こえます。その後、海に向かって花火をしました。子どもはこれが楽しみのようで、まわりは子どもたちでいっぱいでした。

初盆の家は特別で、舟を造り海に流します。1.5メートルはあるでしょうか、そのぐるりにちょうちんをたくさんつけます。そして漁師さんに船を出してもらい、一緒に乗り込み沖まで出て流すのです。暗い海に出ていく時、船から空に向かって花火が上がっています。以前はこの舟の中に、帰りのお弁当にと食べ物を積みましたが今は禁止されています。こうやって新仏さんが帰っていきます。浜ではお盆中飾っていたちょうちんや灯篭やみず棚さんが大量に焼かれていました。こんな光景があちこちの海辺や河原で行なわれるのが南紀地方お盆です。

扇ヶ浜の夕べ

2006-08-18 12:00:50 | 製作委員会
8月12日、扇ヶ浜海水浴場で行なわれたイベントです。
夕暮れ迫る砂浜の特設舞台で、さまざまな催しが披露されました。
今流行のハワイアンで幕があきました。舞台のバックに太平洋、海に沈む夕陽に照らされながらのハワイアンは雰囲気がとってもハワイア~ン
夕闇が迫ってからは、鼓笛やブラスバンド太鼓など・・・そして最後はよさこい。
弁慶祭りの本番を控え、その前に力強いサウンドと踊りを商工会議所青年部のみなさんが披露してくれました。
そして締めくくりは、精霊供養花火。去年から資金難で夏の花火大会が取りやめになってしまいましたが、供養花火をということで寄付をいただき、急遽打ち上げることになりました。生前、故人は花火が大好きだったということで、是非お盆のこのイベントで上げてあげたいという気持ちになったのです。
そして、打ち上げの時間に合わせるように浜は人で埋め尽くされました。約1万人が
夏の浜辺で600発の花火と夕涼みを楽しみました

東京大停電

2006-08-15 11:48:54 | 製作委員会
昨日は東京が停電しているというニュースで朝が明けました。
お盆休暇で普段より人も少なかったはずですが、大混乱だったことでしょう。
田辺のような地方では、台風のたびに停電があり、山間部では復旧が遅れ一晩暗闇で過ごすこともときどきありますが、大都会東京での停電となると想像ができません。おそらく電気がとまると生活できないでしょうね。
何年か前、台風でまちの半分くらいが停電し、なかなか復旧しなかったときのことを思い出します。まず電話が使えないのです今の電話器は電気がいるのです。昔のダイヤルを回す電話なら停電でも使えます。あったら大事に残しておくといいです。携帯電話は回線パンクでもちろん通じない。情報が取れない不安感をしみじみと味わいました。そうなると人と人が肩寄せあうことでしか安心感は得られないことも味わいました。東京に居た三木さんは昨日何をしていましたか?
「海スト」の時代背景は昭和40年代。携帯電話もメールもなかった時代です。人と人が直接ぶつかりあうのが人間関係の基本でした。夏美やマキのように友だちや親とぶつかることも多かったけど、社会に対しての安心感が感じられていたようにおもいます。停電という事故で、今という時代がいかにもろいものかがわかったような気がします。

しばらくぶりに

2006-08-13 12:15:29 | 製作委員会
 夏は観光のイベントが多く、また本業の方も一年中で一番の繁忙期でついついお休みしてしまいました。
この間、当地では色々なイベントがありました。7月30日には「清姫まつり」が中辺路の河原で盛大に催されました。歌舞伎「娘道成寺」でおなじみの清姫は、当地が生誕の地です。清姫まつりでは、庵珍を追って蛇と化し、川を渡るシーンがさながらに演じられました。川と河原とバックに熊野の山々ー自然がそのまま舞台です。写真は火を吐きながら庵珍を追う蛇となった清姫です。
 田辺市にはこの清姫伝説をはじめ、「弁慶」や湯の峰温泉によって蘇生したといわれる「小栗判官」など歌舞伎では有名な伝説が3つもあるのです。日本歌舞伎三大伝説といってもいいのでは?
 次は「弁慶祭」。10月6日、夜の闘けい神社の境内で繰り広げられる熊野水軍出陣の巻きです。海ストの地元キャストが登場します。映画出演によって磨きのかかった演技に乞うご期待!

田辺祭 その3

2006-07-27 17:41:37 | 製作委員会
去年の田辺祭のことです。宵宮の夜の出来事でした。
事務局長たまちゃんと中田実行委員長とがお祭りの高揚した空気の中で出会ったのです。その時、たまちゃんは手に持っていた缶ビールを中田さんにプレゼント。機嫌よく受け取ってしまった中田さん。これがことの始まりでした。
このビール一缶が実行委員長の手付けとは、知る由もなく・・・
その数日後の会議で実行委員長に仕立てあげられてられてしまったのです。
の威力はすごいものです。中田実行委員長誕生の秘話でした。
この田辺祭りの宵宮が、映画がうまくいくかどうかの重要なポイントだったと、今あらためて感じてます。
そして早や一年、長かったような短かかったような・・・それにしてもいつまで続くのでしょうか?公開は東京・大阪とこれからなんですものね。実行委員長解任はまだまだ先のようですよ、中田さん。

田辺祭 その2

2006-07-26 10:03:38 | 製作委員会
事務局たまちゃんが40年前稚児で参加したというので、どんなにかわいかったのかと想像してしまいました。
この写真は、宵宮のお昼に市役所の裏で休憩していた馬と稚児です。写真後方、いすに腰かけているのが稚児。横の雑貨屋さんがいすをお店から持ってきて、稚児さんたちが休憩できるようにしてくれてました。とにかく暑くて馬も人もへとへとです。ひっきりなしに水分補給しないと倒れそう
たまちゃんも暑かったこと憶えてますか?
なんでこんな暑い時期にお祭り?祇園祭りも疫病封じを祈念したといわれますね。クーラーも扇風機もなかった時代のこと、祈らなければひと夏越せそうにないというのが、この蒸し暑い炎天下に一日いるとわかる気がします。
田辺祭りのくわしい模様は下記にアクセスしてみてください。住んでいても知らないことだらけです。
http://www.tanabe-kanko.jp/event/tanabematuri/index.html

田辺祭 その1

2006-07-25 19:31:04 | 製作委員会
ジャリッ、ジャリッと、まだ夜明けやらぬ暗闇の中に玉砂利を踏む音が響きます。
田辺祭の神事「暁の祭典」が古式豊かにとりおこなわれました。
明け方4時に境内に集合、白々と夜が明けて行くのと平行して神事は進みます。
何百年の間、田辺祭を支えてきた町内会の方や闘けい神社の氏子の方が、裃を着け参列、江戸時代さながらです。
雅楽の演奏や巫女さんの舞いが執り行われ、祭典が終わる頃にはやかましいほどの蝉の声。夏をからだじゅうに感じます。
田辺祭のころが一番暑いのだと当地ではいわれていますが、その通りじっとしていても汗がにじみます。
雨の予報が、昨日の宵宮も今日も一日降らずでした。神様のご加護に違いありません。
映画のロケ中もまったく雨に遭わず撮り終えたことは前に書きましたが、そういえば、ロケ中の安全祈願を、ここ闘けい神社で執り行ってもらったのでした。あんなにお天気に恵まれたのは権現さん(地元の人はこう呼びます)のおかげだったのですね。

海と夕陽と夕獲れ鰹

2006-07-19 16:22:34 | 製作委員会
地魚で一番おいしいのは鰹だと常々思うのです。
高知ではたたきにして食べるのが普通ですが、ここでは断然お刺身です。
夕方あがった鰹がまちのお寿司屋さんや居酒屋に並びます。こんな新鮮なのはお刺身が一番!なかでも「もちがつお」と呼ばれるモチッとした身に当たればこれは絶品たたきでしか食べたことのない人は、これがかつおなの!?と思うはず。
でも今日は「生節」がおいしくてびっくりしたお話です。
お刺身でも食べられる新鮮な身を節にしているのです。口に入れた瞬間に、生だった時の味が思い浮かぶくらい新鮮さを保った節でした。今まで口にした中で一番印象に残った節でした。海のまちに住んでいる幸せをかみしめました
海に沈む夕陽もきれいですが、海からあがったばかりのかつおも味わってほしいです。
このお店、ヘンコの大将がやってます。(大将ごめん!)天然ものしか並べないことは知る人ぞ知るです。
三木さん、痛風がよくなったら連れてってあげます。でももうこちらでの仕事は一段落したのですよね、残念~

梅酒の作り方

2006-07-13 13:07:28 | 製作委員会
青梅の収穫もようやく終わりました。
実行委員で梅を生産しているたくちゃんから、6月下旬梅をもらいました。
梅酒を作ってみました。今日は、梅酒の作り方を伝授。
用意するもの、青梅1kg・ホワイトリカー1.8リットル・氷砂糖500g(甘いのが好きなら~1kg)それに広口ビン。
まず青梅をきれいに洗い水分をしっかり切ってから使います。枝の残骸を爪楊枝で取り除くとなおいいです。広口ビンに青梅、氷砂糖、リカーをいれていきます。実が傷まないようそっといれます。そしてビンの蓋をしめ、冷暗所に置いておけば3ヶ月もすれば出来上がり。
今年は実を完熟させて黄色く色づいたものを仕込みました。リカーではなくブランデーにしてみました。
さて、どんな味になりますか?
マキの家の炊事場の棚にもたしか梅酒がおいてましたよね。1年以上寝かせるとまろやかでもっとおいしい梅酒になります。
生まれた年の梅酒で成人式をお祝いしてあげられたらいいなあと、20年先の夢プロジェクト進行中です。

はげしい雨が降りました

2006-07-05 17:11:41 | 製作委員会
今日は激しい雨でした。雨の多い地域なので雨には慣れているというものの、今日の午前中はすごかった
田辺から山に入り、世界遺産の本拠地本宮や三重県の南の方へ行くと、雨がまた違います。車のワイパーを一番速く動かしても、雨の量に押されて前が見えません。
ひとりで運転していると恐ろしく感じてきます。バケツをひっくり返したようなとよくたとえられますが、まさにその通り。そんな雨がしょっちゅうなのです。熊野川はみるみる水かさを増し、ふだんのおだやかな顔は一変します。こんな雨体験を一度はしてみてほしいなあ。雨のイメージが変わります。
雨といえば、映画の撮影中一日も雨に降られなかったのです。雨はなぜか撮休の日を選んで降りました。そして最後のカット、高尾山でマキが連れ去られるシーンを撮るのを待って雨が降り始めました。ポスターの写真はその一瞬の風景です。雨雲が山をおおい、今から雨が降り始めるという直前の風景です。山の天気が変わる一瞬をフィルムに収めてくれていました。会心のワンショット




美香の遊んだ海

2006-07-01 12:56:12 | 製作委員会
今日7月1日は、扇ヶ浜海水浴場の海開きでした。近所の幼稚園児が初泳ぎを楽しんでくれました。朝方降っていた雨もやみ、海水浴にうってつけのお天気となりました。じっとしているだけで汗がにじんできます。
この砂浜は美香の回想シーン、砂を積み上げるロケをした場所です。海水浴場として今年もまた戻ってきました。シーズン中は大勢の海水浴客でにぎわうことでしょう。
また花火のシーンもこの扇ヶ浜でした。ロケの期間中に弁慶祭りと花火祭りがあったのです。カラー映像でなかったのが主催者としては残念だったのですが・・・。
梅雨があけるといよいよ夏本番!暑い熱い海水浴場のはじまりです。今年も海の家を営業しています。日よけのヨシ簾も増設しました。夕涼みに来てください。お待ちしていま~す。

写真のひみつ

2006-06-30 10:39:57 | 製作委員会
今日で和歌山県内の公開は全て終了します。
長いような短いような1ヶ月でした。
さて、クライマックスシーンの「写真のひみつ」について。
映画を観た人で気づいた方、いませんか?
夏美が大切に持っていたあの写真、マキの応援に行く前に会津川で撮った4人の写真です。劇中、鮭山先生が取り上げて無残にもやぶいてしまいます。それをなお大切に持っていた夏美。クライマックスの高尾山のシーン、マキが連れ去られるとき、死神がひとさし指でその写真をさし  その一瞬に映る写真は、実は夏美が大切に持っていた写真と違うところが一ヶ所あるのです。気が付けば”アハ体験!”芳賀優里亜ちゃん演じる理沙に注目!!いつもすねたようにひとり横を向いているのですが、この一瞬の写真だけ 
死神さんの粋なはからいですね!誰か観てなかった?

千秋楽

2006-06-24 11:34:01 | 製作委員会
昨日でロケ地での上映は終了しました。
見納めにと、前から2番目の中央の席にすわり、ひとりでゆっくり観てきました。観終わった後会場をながめてみると、知り合いの顔も!映画が始まる直前にかかってきていた電話の主。後からわたしを見ていたのね。みわたすと座席がほとんど埋まっているほどの盛況でした。これで田辺では終了かと思うと一抹のさびしさが残ります。
改めてゆっくり観賞して発見したことがあります
それは・・・、最後まで夏美が肌身離さず持っていた「写真」に関するひみつです。気づいてた人いるかしら?
このことはまた次に
田辺のみなさん、たくさんのご観覧ありがとうございました。期間中に見られず前売り券が手元に残っている方、御坊ではあと1週間やっています。ぜひ観て下さい

映画のイメージはひまわりですが

2006-06-22 17:57:42 | 製作委員会
挿入歌にも「ひまわり」(あべさとえ)とあるように、映画は夏が舞台ですが、ロケ地田辺では、ひまわりどころかもう萩の花が咲いています。
こんな時期にもう萩の花?目を疑いました。夏がまだこれからなのにもう秋の花?温暖化の影響でしょうか?それともわたしの認識違い?
南方熊楠邸の庭で見つけました。南方先生の生きていた時代も、もしかして今ごろ咲いたのかしら?
ちなみに「ひまわり」や主題歌などが入ったCDも発売中!(¥1000)