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疾病のマーチとステロイド

2011-10-08 09:51:00 | 医学・獣医学
アトピー・Anergy・腫瘍など免疫疾患は遺伝子の欠損などの原因でマーチするわけですが、
治療法によっては、先々の悪化もしくは違う病気を引き起こすことも多く診られます。

急性期の過激な症状を抑えるための緊急治療的なものを安易に連用していることも多くみうけられます。
車の燃料タンクに穴があいたので噛んだガムでふたをした・骨折したので副木をあてた・出血が止まらないので強く縛った・・・などに近いことは、その場では有効で正しい判断でもそのままでは今後に問題を残します。
穴の開いた潜水艦にコルクで栓をしてまた潜って運がよければ戻ってこられるみたいな状態は避けなければなりません。

SNOW DREMの治療メソッドは根本原因を確認し、個々に確実な治療法を実践できることを研究しています。
たとえば非ステロイドのアトピー治療は、2002年に世界の皮膚病研究者達による ICCADⅡ(International Consensus Conference on Atopic Dermatitis Ⅱ)の報告のころから外用軟膏の選択にもステロイドよりタクロリムスを使用すべきとなっていますが、
ステロイドとくらべてコストが高いという問題があっても、治療終盤には脱ステロイドが必要(ステロイドには副作用の他 ステロイド皮膚炎・バリア障害が治らない等)なことが判ってきたためヒトではかなり実践されてきています。
ステロイドの良いところは即効性と強い抗炎症作用で有り、耐え難い時の応急処置用と考えるべきと思います。
ステロイドの動物使用ではどうでしょうか?
ヒトも動物もほとんど変わらないのですが、
アレルギー学会の治療ガイドラインの
ステロイド外用は体内吸収が多くステロイド皮膚炎の発生しやすい頸部・顔面には使用しない。(陰部も体内吸収が多い部位です)
内服は最重症の場合入院を前提として数日間とする、小児へ使用は推奨されない
などからは未だに遠い治療が多いような?

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