【後深草天皇 御陵遥拝詞】
「かけまくも かしこき
第八十九代天皇と 称(たたへ)まつり
深草法華堂陵 (ふかくさほっけどうのみささぎ)に鎮まり坐(ま)す
天皇尊(すめらみこと)の大前(おほまへ)を
遥(はるか)に拝(おろがみ)まつりて白(まを)さく、
〇〇(自己の住む地名と 自己の氏名)は
わが遠祖(とほつみほや)より
子孫(うみのこ)の次々(つぎつぎ)受け伝へ
蒙(かがふ)りまつれる
広き厚き大御恵(おほみめぐみ)を
嬉(うれ)しみ 辱(かたじけな)み
今日(けふ)の御祭日(みまつり)に
謹(つつし)み 敬(いやまひ)拝(おろがみ)まつらくを
平(たひら)けく 安(やすら)けく聞こしめして
現御神(あきつみかみ)
大八洲国(おほやしまくに)しろしめす
天皇尊(すめらみこと)の大御代(おほみよ)を
動(うご)く事なく 佐夜具事(さやぐこと)なく
天地(あめつち)のむた 窮(きは)みなく、
守り幸(さきは)へたまへと
かしこみ かしこみも白(まを)す。」