
(アザトースの象徴 八卍)
アザトースは クトゥルフ神話の架空の存在とされていますが、
魔術儀式の中で アザトースの力を受ける方法などもあり、
アザトースは このような存在とされています。
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すべての無限の中核で 冒瀆の言辞を吐きちらして沸きかえる、
最下の混沌の最後の無定形の暗影にほかならぬ―
すなわち時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、
下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打と、
呪われたフルートのかぼそき単調な音色の只中、
餓えて齧りつづけるは、あえてその名を口にした者とておらぬ、
果しなき魔王アザトホース
」
(『ラヴクラフト全集 6』173頁より)
『図解 クトゥルフ神話』によれば、狂気に満ちた宇宙の真の造物主だという。
別の表現では、如何なる形をも持たない無形の黒影、飢えと退屈に悶える白痴の魔王、
名状し難くも恐るべき宇宙の原罪そのものとされている。
無限の宇宙の中心部で不浄な言葉を吐き出し続けていると形容される。
暴走するエネルギーの塊で、
三次元空間に押し込められるものではないと説かれる。
沸騰する混沌が渦巻く最奥に存在する時を超越した無名の房室で、
あたかも玉座に大の字になって寝そべっているような様子で泡立ち、
膨張と収縮を繰り返している
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アザトースは 「異境備忘録」における
天之御中主神の対極である 無明の造物大女王に照応するようです。
悪魔になる事を熱望する人にとっては
アザトースの力と感応を得る事が重要であり
このような儀式もあります。
正式には アザトースの象徴である八卍を象って
自己の周りの円周に 8本のキャンドルを立てますが、
無理な場合は 八卍の図像を 祭壇に置く事になりそうです。
そして祭壇に 三角形になるように 3本のキャンドルに火を灯して
右手の魔術剣か 「剣印」で逆五芒星を空書して
何度も誦します。
★「形なく 尽きることなきアザトースよ、
我に来たりまえ
セト・ソラト・ヨテプよ。」
儀式を終える時には キャンドルの火を消して終えます。
恐らく 儀式は 黒い服を着て 日没後に行うべきものと思われます。